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投稿日: 2011.10.08 00:00
更新日: 2018.02.16 05:15

PCCJ第9戦鈴鹿予選:日本GPの舞台で安岡がPP


プレスインフォメーション\t2011年10月07日

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011 第9戦 (鈴鹿) 公式予選

鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011年シリーズ 第9戦 公式予選を、2011年10月7日(金) 鈴鹿サーキット(三重県)にて開催いたしました。

天候:晴 路面:ドライ 気温:22℃ 路面温度:23℃(スタート時)

 Porsche Carrera Cup Japan(PCCJ)の第9戦-10戦は、F1世界選手権第15戦日本グランプリと併催される。当初第9戦のみで開催される予定だった鈴鹿ラウンドは、第9戦を10月8日(土)に、第10戦を10月9日(日)に行なうダブルヘッダーでの開催に変更され、7日(金)はフリープラクティスと第9戦の予選が行なわれた。

 秋晴れの鈴鹿を舞台に、3日間にわたる熱戦の幕が切って落とされた。

 F1のサポートレースとして開催される今大会は、選手たちにとっては年に一度の晴れ舞台だ。世界選手権という国際格式での開催は、ドライバーに特別な高揚感と緊張感をもたらす。FIAオブザーバーのハービー・ブラッシュによるドライバーズブリーフィングに聞き入る選手たちの、真剣な表情からもそれが伝わってくる。

 スポット参戦の#9 小林賢二は「昨年も出ていましたが、同級生や友人から“見たよ"という連絡ももらったんです。そういう舞台ではやはりモチベーションが上がりますね」と意気込みを語る。また、鈴鹿サーキットには好きなセクションがたくさんあると語る#22 マイケル・グリーンも「金曜日なのにこんなにお客さんが観てくれていて、とてもいい雰囲気だと思います。いつも以上にやる気が出ます」と白い歯をのぞかせた。

 正午から行なわれた30分間のフリープラクティス。2分09秒316というトップタイムをたたき出したのは#14 安岡秀徒だ。ひとりだけ9秒台という結果だが、当の本人は今ひとつしっくりきていないようで「予選に向けてセッティングを変更します」と表情を曇らせる。その安岡に0.840秒遅れで続いたのは#16 横幕ゆぅ。プラクティス前に「安岡選手の後ろにつける走りを」と語っていたとおり、2分10秒156という2番手タイムを刻んでみせた。以下トップグループはスポット参戦の#4 林久盛、#15 神取彦一郎、#47 藤田明がいずれも10秒台に食い込む好走を見せた。

 プラクティス終了後には、PCCJドライビングアドバイザーを務める影山正美氏によるマナー講習会が行なわれ“ワンメイクゆえ性能差が少なく、スポーツとしてのレースができるカテゴリー"であること、加えてコース上での注意事項などがあらためて参加選手全員に伝えられた。

 そして、鈴鹿山脈へと沈む夕陽が長い影を投げかけ始めた16時50分。日没間近の鈴鹿サーキットに、スポット参戦5台を含む18台がコースインしていく。10月8日(土)に決勝が行なわれる第9戦の予選がスタートした。

 ところが、早々に#47 藤田のマシンがピットに戻る。冷却水漏れとのことで、この日は走行を断念することとなった。16番グリッドと、結果を残すには少々苦しい一からのスタートだが、#47 藤田は「明日の第9戦はベストラップを狙って、第10戦のグリッドを上げていくことを狙います」と、前向きなコメントを残した。

 そんななか、まずアタマひとつ抜けたタイムを出したのは#14 安岡。早々にプラクティスを上まわる2分08秒856を出してリーダーボードの先頭に躍り出た。その後も徐々にタイムを削り、最終的には2分08秒070で9戦連続のポールポジションを確定。しかし本人は「ピットイン後、コースに出るタイミングが速すぎました。マシンもドライビングもよくなっているのに、イエローが出てしまいました。もったいないです」と唇を噛んだ。それでも「シーズンの最初に比べれば、クルマは自分のものになっていますので、明日はきれいなレースをしたいですね」とシーズン9勝目、そしてシリーズチャンピオンの獲得に意気込みをみせた。

 2分09秒670で2番手につけたのは#4 林だ。「いい感じでセットも決まって、タイムをまとめられました。データを見て、リヤのセッティングを踏ん張る方向に変えたのが効いています。決勝ではスタートが決まればそれなりのレースが出来ると思います」。謙虚な言葉の裏に自信が覗く。3番手の#5 高見沢一吉は「プラクティスが終わった後に、セッティングを変更したのが効きました。思いどおりにマシンが曲がってくれます。今回のセッションで林選手の弱点と、自分の強みが分かりました。スタートでミスしないように頑張ります。でも西陽がまぶしかった!」と笑顔を見せた。

 昼のプラクティスで2番手につけていた#16 横幕は思うようにタイムが延びず6番手スタート。「出るタイミングで失敗してしまいましたね。トラフィックが多くて1本目はまとめることができませんでした。2セット目のタイヤを投入して臨んだのですが、それもアタマを抑えられてしまって……。明日は林選手を先頭とする上位陣について行ければチャンスはあると思います」と振り返った。

 PCCJ第9戦は10月8日(土)、F1第15戦日本グランプリ予選終了後の15時30分より10周で争われる。

■第9戦 公式予選結果
Pos.\tCar#\tDriver\tClass\tCar Name\tBest Time
1\t14\t安岡 秀徒\tC\tGARMIN PORSCHE\t2'08.070
2\t4\t林 久盛\tG\tYunbo DIRECTION\t2'09.670
3\t5\t高見沢 一吉\tC\tOSSO PORSCHE\t2'09.928
4\t22\tMichael GREEN\tC\tMIKE DIRECTION\t2'10.268
5\t15\t神取 彦一郎\tG\tSAMURAI GT3\t2'10.602
6\t16\t横幕 ゆぅ\tG\tYOU DIRECTION\t2'10.676
7\t23\t藤田 宗\tG\tTsukasa DIRECTION\t2'10.768
8\t18\t大久保 仁\tC\tK's Frontire GT3\t2'10.847
9\t9\t小林 賢二\tG\tKOBAYASHI DENTAL\t2'11.021
10\t3\t江本 玄\tG\tAkiraRacing GT3\t2'11.828
11\t17\t飯田 太陽\tG\tK's Frontire GT3\t2'11.931
12\t8\t櫻井 澄夫\tG\tRoad serviceGT3\t2'11.939
13\t6\tARTE ROSSI\tG\tARTE DIRECTION\t2'14.678
14\t88\t瀬戸 竜児\tG\tINTER CREW GT3\t2'14.748
15\t7\t海宝 善昭\tG\ttakarajushi GT3\t2'16.605
16\t47\t藤田 明\tC\tRIRE RACING\t2'17.468
17\t44\tTokuichi\tG\tINKS with RS.S\t2'18.741
18\t75\t南郷 博美\tG\tDAIMARU GT3CUP\t2'20.846


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