スーパー耐久シリーズ2011
第3戦「SUPER TAIKYU & F3 RACE」
2011年8月27-28日

8月27-28日、岡山国際サーキットにおいてスーパー耐久シリーズ2011第3戦「SUPER TAIKYU & F3 RACE」が行われ、PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEの2台はST1クラスにおいて、1-2フィニッシュを達成。突然の豪雨に見舞われた予選から一転、決勝は猛暑の中で3時間に及ぶタフな戦いを展開し、チームでは開幕戦から続く3連勝を実現させた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■予選 天候:雨のち曇 気温:34℃(午後1時現在)
■ No.1:3位 (3'30.382)、No.28:1位 (3'22.247)
  *A、Bドライバー合算タイム/ST1クラス順位
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【アタック直前、ルーキードライバーを突然の雨が襲う】

 シーズン第3戦目を迎えたスーパー耐久シリーズ。今回の舞台は岡山国際サーキット。チームではまず金曜日のスポーツ走行から参加、1時間×3セッションを有効に使い、谷口信輝、片岡龍也両ベテランドライバーにセットアップやタイヤ確認などの作業を任せ、さらにルーキードライバーのドミニク・アンおよびフェイホン・オオイのふたりは、慣熟走行をメインとするメニューを順調消化した。

 うす曇ながら蒸し暑さの感じる朝を迎えた土曜日。昼前行われたピットウォークを過ぎるとにわかに雲行きが怪しくなり、午後1時15分から始まったAドライバー予選の直前に雨が落ち始めた。各車はスリックタイヤでのアタックを始めたものの雨は本降りとなり、さらに雨脚が強まって、アタックするには難しいコンディションへと激変。そして、この影響を大きく受けたのが、1号車のPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEをドライブしたドミニクだった。痛恨のスピンオフを喫し、アタックチャンスを失ってしまったのだ。結局1分48秒724のタイムに甘んじ、ST-1クラス4位となった。一方、28号車のフェイホンは落ち着いてアタックを完遂。1分42秒231のタイムでクラス2番手につける好走を見せた。

 ひとしきり降り続いた雨は、その後も不定期に降ったり止んだりを繰り返した。Bドライバーの予選では雨は降っていないものの、まだ路面は一部がウェット状態。とはいえ、谷口、片岡の両ベテランドライバーが選択したのは、スリックでのアタック。Bドライバーのタイムで予選ポジションをより優位にしようという作戦だった。コースイン直後の路面はまだスリッピーな状態ではあったが、ふたりは冷静な走りでコンディションを掌握。確実なタイムアップを見せてともに好タイムをマークした。中でも片岡はBドライバー総合トップとなる1分40秒016をマーク、これにより、28号車はST-1クラストップを奪取した。なお、28号車にとっては、今シーズン初のクラストップでもある。そして谷口は同じく総合2番手となる1分41秒658をマーク。A、Bドライバー合算タイムでは1号車をクラス3番手まで引き上げることに成功した。

 一方、Cドライバー予選には、1号車の柳田真孝と28号車のファリーク・ハイルマンが出走。決勝に向けてタイヤ、ブレーキを始めとしたセットアップ確認を丁寧に行い、スティントを終えている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■決勝 天候:晴 気温:32℃(午後1時30分現在)
■ No.1:1位優勝 (105L/3:01'24.820)  No.28:2位 (104L/3:00'54.758)
*ST1クラス順位
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【序盤の力走、ルーキーのバトル。チーム総力での善戦で3度目の1-2フィニッシュ達成!】

 決勝日も前日の予選日同様、不安定な天候になるかと思いきや、終日強い日差しが照りつけ、残暑厳しい一日となった。

 朝のフリー走行では、ドライバー交代をはじめとするピットワークを念入りに確認。ミスなくベストな戦いを目指して最後まで煮詰め作業に勤しんだ。一方で、不安定な天候を考慮し、スタートドライバーとして1号車には谷口信輝、そして28号車には片岡龍也両ドライバーを起用。前日のような突然の豪雨にも対応できるよう、戦略を立てた。結果として雨の影響は受けずに済んだが、序盤にベテランドライバーふたりが好走したことで、ST-1クラスの1-2体制をより強固なものにすることができたといえる。

 クラストップとしてまず28号車の片岡がリードを奪い、1号車の谷口はオープニングラップで前の2台を攻略。その勢いで、さらには28号車へも喰らいついた。だが、今シーズン初めてクラストップからすタートを切った28号車の片岡もハイペースでこれに応戦。谷口の猛追を退け、そのままクラストップで1回目のピットインを迎えた。

 28号車は片岡からフェイホンへとスイッチ。周回を開始した。一方で、1号車はそれから4周後にピットイン。こちらはドミニクがステアリングを握ることになり、。前回と同じようにチームのルーキードライバーが再び応戦することになった。距離が短く、インフィールドに細かなテクニカルセクションを持つ岡山のコースでスピードの異なる他クラスとの混走となると、ペースを保ちながらラップタイムを刻むことは至難の業でもある。ルーキーふたりは、耐久レースならではの難しさを実戦を通して体感。加えてミスなく周回数を重ねることに心肝を砕きつつも、それぞれのルーティンワークを見事にこなす中、ドミニクがフェイホンを逆転! 後半戦に向けて勢いをつけるパフォーマンスを披露した。

 2回目のドライバー交代を先行したのは、1号車。柳田がアンカーを務める。その4周後、今度は1号車がピットへ。ファリークがコースへと向った。この時点で、2台のタイム差は25秒あまり。終盤での攻防戦に期待がかかったのだが、レース終了30分を切ってから2コーナー先で1台のクルマがスピン、クラッシュ。オイル処理などの作業のため、セーフティカー導入へ。だがタイミング悪く、この事態が1号車と28号車との間に想定外の差をつけることになってしまった。

 レースは5周のSCランを終えて再開、チェッカーまで残り10分程の中で再スタートが切られるという波乱たっぷりの展開になったが、PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEの2台は変わりなく力通い走りを披露。順調なレース運びを見せた1号車は、ST-XクラスのAudi R8と同一周回でチェッカーを受けることに成功した。一方、28号車のファリークは時折ステアリングのトラブルに悩まされたが、巧みにマシンコントロール。クラス2位で続き、これにより、PETRONAS SYNTIUM TEAMは開幕戦から3戦連続でST-1クラスの1-2フィニッシュを達成することになった。

◆鈴木哲雄監督
今日は2台が揃っていいレース展開を見せてくれました。テクニカルコースの岡山ではスピードが異なる車両をパスすることが難しく、ルーキーのふたりにとってはいい勉強になったのではないでしょうか。1号車、28号車がそれぞれの強みを活かすような戦い方ができたと思います。

◆No.1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
ドミニク・アン(DOMINIC ANG)
予選でミスをし、思うようなアタックができずに残念でした。チームのみなさんが手厚くサポートしてくれたので、決勝では落ち着いていい走りをすることができました。また、フェイホンともいいバトルができて満足です。クラス優勝もうれしいですが、次の鈴鹿は一番好きなコースなので、しっかりと戦いたいと思います。

柳田真孝
いい走りができました。すべて予定どおりの戦い方ができたし、結果として開幕からの3連勝を果たすことができてとてもうれしかったです。途中、ドミニクとフェイホンのバトルは素晴らしかった。実戦で互いを高めていって欲しいと思います。

谷口信輝
片岡選手とのバトルを展開するためにも、オープニングラップでその間にいる2台をパスしたいと思っていたのですが、それができて良かったです。ピットストップでの作業も良かったし、すべてが予定どおりでした。今日の結果には満足しています。

◆No.28 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
ファリーク・ハイルマン(FARIQE HAIRUMAN)
とてもいい結果を残すことができてハッピーです。チームスタッフにはとても感謝しています。途中、ステアリングトラブルがあって心配しましたが、うまく乗り切ることができたのも良かったです。

片岡龍也
今日は気持ちよくいいポジションからスタートを切り、自分のペースでレースをリードすることができたので楽しかったですね。途中からはマージンをうまく活かすような走りを心がけました。3戦連続で1-2フィニッシュが達成できて良かったです。

フェイホン・オオイ(FEI HOONG OOI)
いいレースでした。途中、ドミニクとの接近戦でもいい走りができました。チームのドライバーがみなすばらしい仕事をしたと思います。このようなすばらしいレースウィークを過ごせたことに対し、スタッフに改めて感謝します。次のレースも楽しみです。

本日のレースクイーン

伊達望だて のぞみ
2026年 / オートサロン
AUTOWAY
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年3月号 No.1617

    [特集│技術系SGT関係者 覆面座談会]
    タイヤワンメイク時代の
    スーパーGTを考える

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円