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スーパーGTニュース

投稿日: 2010.07.25 00:00
更新日: 2018.02.15 21:18

RAYBRIG HSV-010、予選2番手でフロントローを獲得


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July 24 2010
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 5 SUGO GT 300km RACE

2010年7月24日(土)
予選
会場:スポーツランドSUGO
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ

#100 伊沢拓也/山本尚貴組(RAYBRIG HSV-010)が予選2番手でフロントローを獲得

 7月24日(土)、宮城県仙台市郊外のスポーツランドSUGOにおいて、2010 オートバックス SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」が開幕し、公式予選が行われた。

 まだ梅雨明けしたばかりの東北南部は、この日、太平洋から張り出した高気圧の影響で強い日差しが照りつけ、朝から気温が上昇。公式練習が始まった午前9時の段階で、すでに気温34℃、路面温度51℃と、第4戦マレーシア・セパンラウンドと変わらない厳しいコンディションとなった。しかし、午後になると日差しが雲でさえぎられるようになり、いくぶん過ごしやすくなった。

 セパンラウンドでは、HSV-010 GTの高い旋回能力が改めて証明されたほか、シーズン序盤から課題とされきたストレートスピードの伸びについても、新たなセッティングを採用することで解決されつつあり、コース特性がセパンサーキットとよく似たスポーツランドSUGOでもHSV-010 GTの健闘が期待される。

 SUPER GTの予選にはノックダウン方式とスーパーラップ方式の2種類があるが、今回はスーパーラップ方式が採用された。この方式では、予選1回目でトップ8に入ったマシンが「スーパーラップ」と呼ばれる予選2回目に進出。そしてスーパーラップでは、予選1回目で8番手だったマシンから順に1台ずつタイムアタックを行い、ここで記録されたラップタイムをもとに決勝のスターティンググリッドを決めることになる。

 12時45分に始まった予選1回目では、#100 伊沢拓也/山本尚貴組(RAYBRIG HSV-010)の2番手を筆頭に、#8 ラルフ・ファーマン/井出有治組(ARTA HSV-010)、#18 小暮卓史/ロイック・デュバル組(ウイダー HSV-010)、#32 道上龍/中山友貴組(EPSON HSV-010)の計4台がトップ8に食い込み、スーパーラップ進出を決めた。残る#17 金石年弘/塚越広大組(KEIHIN HSV-010)はソフトコンパウンドのタイヤを選択したことが裏目となったため、明日の決勝には10番グリッドからスタートすることが決まった。
GT500クラスのスーパーラップは午後3時50分に開始。予選1回目で好調な走りを見せた#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手が1分16秒622を記録してフロントローとなる2番グリッドを獲得。#18 ウイダー HSV-010の小暮選手が1分16秒774で4番手、#8 ARTA HSV-010のR.ファーマン選手は1分16秒815で5番手となった。#32 EPSON HSV-010を駆る道上選手はコースイン後にパドルシフトが不調に陥ったものの、アタック開始までに復調して1分17秒298を記録。7番グリッドを獲得した。HSV-010の5台は順調な仕上がりを見せて明日のレースに臨む。

コメント
松本雅彦|Honda GTプロジェクト プロジェクトリーダー代行(エンジン責任者)
「スポーツランドSUGOで行った事前テストでは、#100 RAYBRIG HSV-010がトップタイムを記録するなど、好感触をつかんでいました。今日の予選では、4台のHSV-010がスーパーラップへの進出を果たし、マシンの特性がスポーツランドSUGOにマッチしていることが改めて証明されました。#17 KEIHIN HSV-010が10位にとどまったのはタイヤの選択に失敗したからで、これさえなければ5台そろってスーパーラップに駒を進めることができたはずです。明日は曇りがちの空模様になり、今日よりも気温はいくぶん低いようです。決勝レースではタイヤに優しいHSV-010の特性をさらに生かせるので、かなりいい結果が期待できます。ただし、このサーキットはコース幅が狭く、レース中に他車と接触する可能性が低くないので、特にスタート直後の2~3コーナーはアクシデントに巻き込まれないように、ドライバーには気をつけてもらいたいところです。セパンラウンドで経験したクールスーツのトラブルは、チーム間の情報交換を進めることで改善を図りました。チャンピオン争いのことを考えると、そろそろ2勝目が欲しいところなので、明日は慎重に、しかし、大胆にレースを戦っていくつもりです。期待していてください」

伊沢拓也選手(2番手、#100 RAYBRIG HSV-010)
「午前中は路面がまだ汚れていてフィーリングはよくありませんでした。午後になるとコンディションがよくなり、タイムもよくなっていきました。今回同様、スーパーラップのアタックを任せていただいたセパンラウンドでは少し中途半端な形で終わっていたので、今日はいつも以上に神経を集中してアタックに臨みました。結果的に精一杯のドライビングができたので、予選2番手というリザルトには満足しています。ここのレースは荒れることが多いので、担当するレース前半を何とか乗りきって、うまくリードを広げてから山本選手に引き継ぎたいと思っています。よいタイヤチョイスができているので、明日のレースにはかなり自信があります」

山本尚貴選手(2番手、#100 RAYBRIG HSV-010)
「いつものようにチームのみなさんにマシンをいい状態に仕上げていただいたおかげで、タイヤテストのときと非常に近いフィーリングで走ることができました。セパンでは優勝を意識しすぎて自分を見失ってしまった側面がありましたが、今回は自分のドライビングをしっかり守って走り続ければ、結果は自ずとついてくると信じています。スポーツランドSUGOはコース幅が狭いので、決勝レースではGT300クラスをスムーズに抜いていくこともポイントになりそうです。落ち着いて戦えば表彰台には確実に上れるはずですし、表彰台の真ん中も見えてくると思います。いずれにしても、明日のレースでは与えられた仕事をしっかりとこなすつもりです」


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