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投稿日: 2011.09.12 00:00
更新日: 2018.02.16 04:43

S耐岡山でフィットRSは不運もあり表彰台を逃す


ST-5 #19 Birth Racing Project

Race Report

Super Taikyu 2011 Series
Round-2 / Okayama
(2011.8.27-28.)

www.brp.gr.com

BRP☆HYPER ECU C72 制動屋 FFC J'SフィットRS
天気の悪戯、そしてチームを襲う悪夢の連続で、惜しくも表彰台を逃し惨敗

 Birth Racing Project【BRP】は2011年8月27日~28日に岡山国際サーキットで開催された「スーパー耐久シリーズ第3戦 岡山」において、ST5クラス6台で争うシリーズ最も暑い厳しい条件と、刻々と変化する天候と、チームに襲いかかる悪夢のような試練の中、惜しくも表彰台を逃しクラス4位でレースを終えました。

【8月26日(金)公式フリー】天候:快晴 路面:DRY
 Aドライバーの奥村浩一が事故渋滞に巻き込まれ、フリー走行に間に合わないという、想定外の事態からレースウィークは始まりました。急遽、Bドライバー前山 亘によるセットアップ走行を開始し、同時に今回初ドライブとなる、Cドライバー西田 公也も少しでも車に慣れるように積極的にドライブを行い、周回を重ねます。

 3本のフリー走行の内、2本を消化した段階で、トップチームと約1秒のビハインドで非常に苦戦を強いられます。車のセットアップが思うように進まない状況で3本目のフリー走行には遅れてサーキットに到着した、奥村 浩一がドライブして、セットアップを行いますが、タイムアップが望めるセットは見つからずに不安が残る金曜日のフリー走行は終了しました。そして、ここから流れの悪いレースウィークが始まりました。

【金曜日公式フリー走行結果】
BRP ベストタイム : 前山 亘  1'56.989
ST5 ベストタイム : No.4 vitz 1'55.790

【8月27日(土)公式予選】天候:雨⇔曇り 路面:WET⇔HalfWET
 流れの悪いフリー走行から一夜明けて、公式予選が始まりました。予選前にフリー走行は無いので、車の状態は最適なセットアップが見つからない状態のぶっつけ本番の状態でした。

 Aドライバー奥村 浩一の予選スタート間際に、ゲリラ豪雨がサーキットを襲い、突如ドライからウェットにコースコンディションは替わり、急遽レインタイヤに換装して、奥村は15分間の予選に挑みました。奥村はウェットコンデションが得意な事も幸いして、予選トップと約2秒のマージンを獲得しました。

 Bドライバー前山 亘の予選前にはコースコンディションは回復して、一転してスリックタイヤでの15分間の予選に挑みます。奥村の稼いだマージンも有り、余裕をみて最後尾でコースインをして、フレッシュタイヤの最適なグリップを探りながら、前山も集中してクリアラップを取り、2周目にアタックを開始しました。

 しかしアタック開始直後に、再びゲリラ豪雨に襲われて、アタックラップは雨の影響でタイムが伸びず、最後尾でアタックを行った事が裏目に出て、前山の本来の力を発揮する前に予選は終了となりました。

 引き続き雨は強く降り続ける中で、Cドライバー西田公也が20分間の予選に挑みます。順調にアタックラップをこなして、ウェットコンデションの中予選トップで予選を終了しました。こうして天気の悪戯に完全に振り回された悪夢のような予選は終了しました。

【第3戦岡山 ST-5クラス 公式予選結果】
Aドライバー:奥村 浩一 コース:ウェット タイヤ:レイン  2'06.629 クラス1位
Bドライバー:前山 亘  コース:ウェット タイヤ:スリック 2'02.011 クラス3位
Cドライバー:西田 公也 コース:ウェット タイヤ:レイン  2'07.983 クラス1位

1位 No.76 SB岡山かばくろ豚蒲Vitz(NCP91) 4'07.719
2位 No.19 BRP☆HYPER ECU C72 制動屋 FFC J'SフィットRS(GE8) 4'08.640
3位 No.36 エンドレス・アドバン・トラストヴィッツ(NCP91) 4'12.608
4位 No.4  ミッドランド・TSK・Vitz(NCP91) 4'11.224
5位 No.55 吉田山工房N京都Vitz(NCP91) 4'17.572
6位 No.230 WAKO'Sアクレ オクヤマ Vitz(NCP91) 4'33.180

【8月28日(日)決勝】天候:快晴 路面:DRY
 悪夢の予選から一夜明けた日曜日は快晴となり、気温も高い状態となりました。午前中のフリー走行では、非公式ながらコースレコードとなるベストタイム(2'55.189)を前山がマークして、昨日とは打って変わって好調な滑り出しでほっとしていた所、またもや悪夢がチームに襲いかかります。炎天下のピットウォーク中にAドライバーの奥村浩一が熱中症で、ドクターストップとなり、決勝レースを戦う事ができないと言う想定外のアクシデントが発生し、前山・西田の2名のドライバーで過酷な真夏の3時間を戦わなくてはいけなくなりました。スタートドライバーは経験豊富な前山 亘が担当しました。スタート直後の1コーナーで前山がアウトから76号車をオーバーテイクして、首位をキープしたまま上位4台がテールトゥノーズの硬直した状態でレースは進行しましたがその後、他クラスとの接触やコースアウトにより3位まで後退したのち、前山は奥村の穴を埋めるロングランを終えて、セカンドドライバーの西田公也にステアリングを託します。

 西田も安定したラップを刻み、3位のポジションを維持したまま、再びまだ疲労の残る前山にドライバーチェンジをして残りゴールまでの30分を走り切ります。しかし再びチームに悪夢が襲いかかります。ゴールまで残り6分という所で、西田と前山のドライバーチェンジした際のピット作業違反(タイヤ交換)で、ピットスルーペナルティーを科せられて、その間に4位に転落、そしてそのまま3時間が経過して、4位でレースを終えました。

 天気の悪戯と悪夢のような試練にチーム全体が翻弄されたレースウィークでした。

【第3戦岡山 ST-5クラス 決勝レース結果】
1位 No.36 エンドレス・アドバン・トラストヴィッツ(NCP91)89周 3:00'45.361
2位 No.4  ミッドランド・TSK・Vitz(NCP91)89周 3:01'56.603
3位 No.76 SB岡山かばくろ豚蒲Vitz(NCP91)89周 3:02'11.534
4位 No.19 BRP☆HYPER ECU C72 制動屋 FFC J'SフィットRS(GE8)88周 3:00'45.834
5位 No.230 WAKO'Sアクレ オクヤマ Vitz(NCP91)86周 3:00'38.313
5位 No.55 吉田山工房N京都Vitz(NCP91)リタイヤ

【コメント】
チーム代表兼ドライバー:奥村 浩一
前戦富士とは全く違い、金曜日からチーム全体の流れが完全に悪く、天候とヒューマンエラーによりチャンスを逃しチームとして課題が多く残る岡山戦でした。これもチーム代表、そしてドライバーとして、チームを牽引していかなければならない私が、その役目を全く果たせず、未熟であった事が一番の敗因であると感じております。日頃応援を頂いているスポンサー及びファンの方々そしてチーム関係者の皆様に対し、大変申し訳なく思っております。しかし次戦の鈴鹿までに約2ヵ月のインターバルがありますので、その間にしっかりと準備を整え、岡山戦の悔しさを糧にして、チーム一丸となって、鈴鹿に向けて邁進して、この岡山戦の経験を必ず次に繋げますので、皆様の引き続きのご支援よろしくお願いいたします。


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