全日本選手権スーパーフォーミュラの公式テスト1回目は5日、2日目のセッションが行われ、前日に続き小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が1分36秒574というトップタイムをマークした。ルーキーの平川亮(KYGNUS SUNOCO)が初のSFドライブにも関わらず、2番手に飛び込んでいる。
鈴鹿サーキットで開催されているスーパーフォーミュラの公式テストはこの日が2日目。午前のセッションは薄曇りとなったが、セッションはドライ。コースオープンとともにほとんどのマシンがコースインするが、開始5分に平手晃平(Projectμ/cerumo-INGING)がS字でコースアウト。クラッシュを喫してしまう。
その後は各チームでテストメニューをこなしていく展開となるが、セッション残り40分というところでこのテストで好調の伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)がニュータイヤを投入し、1分36秒771という前日の小暮のタイムを上回るタイムをマーク。セッション終盤を迎え、各ドライバーもニュータイヤを装着しアタックへと向かっていく。
しかし、チェッカーに向けて各ドライバーがアタックを進めていく途中、塚越広大(HP REAL RACING)にエンジントラブルが発生。130Rでストップしてしまい、セッションは赤旗終了となってしまった。結局午前のトップは伊沢で、2番手に松田次生、3番手にジョアオ-パオロ・デ・オリベイラとインパル勢が続いた。
午後のセッションは快晴に恵まれたが、開始から1時間10分というところで、130Rを通過していた国本雄資(Projectμ/cerumo-INGING)がイン側のバリアに激しくクラッシュ。国本車は大きなダメージを受け、国本も検査のため病院に向かうことになったが、幸い国本に怪我はなかった。
セッション再開後、タイムを伸ばしてきたのは今季スーパーフォーミュラにデビューする平川。前日の小暮のベストタイムに迫ると、最後のニュータイヤによるアタックでもトップに立った小暮にわずかに及ばなかったものの、コンマ1.5秒差に迫る2番手タイムをマークした。
直後、デグナーでこのテストで好調だった山本尚貴(TEAM無限)がクラッシュし、後続のマシンがアタックできなかった状況はあったものの、平川の2番手タイムは新人としては驚異的なもの。前日、1分36秒台がマークされ驚きとなった今回のテストだが、最後のセッションではオリベイラまでの上位6台が36秒台をマークした。
スーパーフォーミュラの第2回公式テストは、3月20日〜21日に富士スピードウェイで開催される。
