スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿は、7日に公式予選を終えて、ポールポジションによるポイントを加えて、チャンピオンシップ争いにも若干の変化が生まれている。明日の決勝に向けて、各ドライバーの戴冠条件も含めて見てみよう。
前回の第6戦SUGOを終えて、チャンピオンの可能性を残していたのは石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)の4名。この状況と、自力戴冠の可能性を残すのは石浦と一貴のふたりという点に関しては、今回の予選を終えても変化はなかった。
ランキングとしても、石浦が45ポイントで首位、一貴が39ポイントで2位というところまでは変化なし。ただ、ロッテラーがレース1でのポールポジションを獲得したことで1ポイントを加え、32ポイントで3位に。オリベイラは変わらず31ポイントで4位に並ぶ形となった。
また、PPポイントの行方が決まったことで、戴冠条件が若干絞られる形となった。まず首位の石浦としては、レース1で優勝を果たせば、ランキング2位の一貴が何位に入ろうともその時点で戴冠決定という状況になった。
さらに、石浦が2位の場合は一貴が5位以下、3位の場合は一貴が7位以下、4位の場合は一貴が8位以下、そして5位の場合は一貴が9位以下となれば、その時点で石浦のチャンピオンが決まる。つまり、仮にレース1で、グリッド順にフィニッシュした場合は、石浦の戴冠が決まるという情勢だ。逆に、それ以外の状況となった場合、王座争いはレース2まで持ち越されることになる。
一方、ランキング2位で追う一貴に関しては、2レースともに制することができれば自力戴冠という条件に変化はない。予選で1ポイントを追加したロッテラーは、2レースを制するとともに、2レースを終えて石浦の獲得ポイントが3ポイント以下であれば戴冠という状況。またオリベイラは、2連勝して石浦の獲得ポイントが2ポイント以下であれば戴冠可能という条件だ。
いずれにせよ明日でチャンピオンが決まることになるが、特にレース1では、石浦の自力戴冠の可能性があるほか、そこで決まらなかったとしても、ロッテラーやオリベイラがもつ王座の権利が消滅してしまう可能性がある。ドライ/ウエットに関わらずタイヤ交換義務のないレース1ではただでさえスタートが重要となるが、そのポジション争いはスタートからチャンピオンシップにも直結する戦いになる。
スーパーフォーミュラ最終戦の決勝レース1は午前10時から20周で、レース2は15時から28周(タイヤ4本交換義務あり/ウエットの場合はなし)で争われる。