スーパーフォーミュラ最終戦の搬入日となった6日、鈴鹿サーキットで、チャンピオン獲得の権利を残す石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)の4名が、週末の決戦を前に会見に臨み、今週末に向けた意気込みを語った。

●石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING):ランキング首位(45ポイント)
「開幕の頃はポイントリーダーで最終戦を迎えるとは予想していなかったのですが、ここまではいい流れで来ることができているので、このままチャンピオンを獲って終わりたいですね。ただ、実質そこまで(ポイント)差があるとは思っていないので、最終戦で前に出た方がチャンピオンを獲るのではないかと思っています。そういう意味では、シンプルにただ優勝を狙っていきたいですね」

「緊張していないことはないのですが、いろいろなメディアに緊張のことなどが書いてあったりして、自分で読んでいて笑ってしまいそうになりました(笑)。いつも通りにやれればいけると感じていますが、いつも通りやれるかどうかが勝負なのだろうと思うので、そこは意識していきたいと思っています」

●中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S):ランキング2位(39ポイント)
「今年は非常にいいシーズンを送ることができていると思いますが、最終戦でいい結果を出さなくては、一年があまり意味のないものになってしまう。例年そうですが、この最終戦の鈴鹿を制することができればチャンピオンに大きく近付くので、いつも通りにがんばっていきたいです。前回のSUGO戦はあまりいいレースではなかったので、その分も含めて、今回はいいレースができればと思っています」

「昨年のレース1は、(ロッテラーと)同タイムでポールポジションを獲ることができなかったので、今年はQ1からトップを狙いたい。最近、鈴鹿は相性がいいので、予選から前に出たいと思っています」

●アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S):ランキング3位(31ポイント)
「今シーズンは、開幕戦で勝つことができて、すごくいいスタートを切ることができた。その後はそこまでうまくいったわけじゃなくて、予選でもっとうまくできたらよかったなと思う。ただ、苦戦した中盤だったけど、SUGOでいい週末を過ごすことができた。難しいとは思うけれど、チャンピオンシップについてもベストを尽くしたいと思っているし、それが結果につながればと思っている」

「チャンピオンというものは、ひとつのレースの結果よりも、シーズンを通しての成績が結果に繋がると思っているから、簡単には手に入るとは思わない。だけど、常にベストを尽くして、チャンスを逃さないようにがんばりたいと思っているよ」

●ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL):ランキング4位(31ポイント)
「今シーズンは決して簡単なシーズンではなかったけど、クルマはすごく安定しているし、安定した1年ではあった。予選ではスピードが足りないサーキットもあって、特にオートポリスやSUGOではまだ足りない部分もあると感じたけど、良くなってきてはいる。とは言え、まだ十分ではないというのが今の状態だ」

「チャンピオンを獲るのは難しいと思っているけど、誰かがミスをすれば獲れるとは思いたくない。自分の力で獲りたいと思っているから、とにかくベストを尽くしたいね」

 2レース制で争われる最終戦鈴鹿は、予選/決勝ともに通常の大会とはフォーマットが異なる。まず予選では、全19台が参加するQ1の順位で、レース1のグリッドがポールポジションも含めて決定する。その後Q2を経て、8台が進出するQ3で、今度はレース2のポールポジションを含むグリッドが決定することになる。

 また決勝レースについては、8日午前10時にスタート予定のレース1は20周で争われ、タイヤ交換義務はない。一方、15時からのレース2は28周と周回数も異なるほか、タイヤ交換義務もあり、一度はタイヤ4本交換を行わなくてはならない。ただし、ウエット宣言されている場合は、このタイヤ交換義務はなくなる。

 ポイント的にも、この最終戦鈴鹿では最大18ポイントを獲得することが可能だ。2レース制のため獲得ポイントは半減し、優勝で5ポイント(※通常は10ポイント)となるものの、両レースとも優勝者のみに3ポイントのボーナスポイントが発生。加えて、2レースそれぞれにPPポイントが発生するため、すべてを満たせば18ポイントを得られるというわけだ。また、この場合、次点で好成績となる2位+2位の獲得ポイントは8ポイントとなるため、この最終戦では自力のみで最大10ポイントを詰めることができるのだ。

 チャンピオンの権利を残す4人のうち、自力戴冠の可能性があるのは石浦と一貴のふたり。ロッテラーとオリベイラは、自力のみでの戴冠はすでに消滅した状況となっている。

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