全日本選手権スーパーフォーミュラの第1回公式テストが4日、鈴鹿サーキットで開幕し、初日は小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が1分36秒803という驚異的なトップタイムをマークした。

 3日に行われた鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デーに続いて幕を開けた今季最初の公式テスト。今季、WEC世界耐久選手権のためにアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)とロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)が欠席するラウンドがあるため、ジェームス・ロシターとアンドレア・カルダレッリもテストに参加。開幕戦鈴鹿に出場予定の佐藤琢磨(TEAM無限)も含め21人のドライバーがエントリーしたが、前日のデモレースで起きたクラッシュの影響で、嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset)のマシン修復が間に合わず。残念ながらテストは欠場となった。

 そんな中スタートした午前のセッションは晴天。今回のテスト2日間では、ブリヂストンから2013年仕様のニュータイヤが6セット使用できることになっている。このタイヤはフロントの構造がこれまでと異なるほかコンパウンドも変更され、グリップが向上しているとともに耐摩耗性も向上。このタイヤの恩恵もあり、午前から好タイムがたたき出されることになった。

 午前のセッションでは、中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)がまずは1分38秒台を切り、37秒台に突入。このセッションではホンダ勢が好調で、伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)がトップタイムをマーク。次いで小暮、大祐とNAKAJIMA RACING勢が2〜3番手につけることに。4番手は山本尚貴(TEAM無限)となった。

 各チーム、2013年スペックタイヤへのセットアップを進めていく中で、充分走り込むことができなかったのが、前日の多重クラッシュに巻き込まれたリチャード・ブラッドレー(KCMG)。夜通しの修復でなんとか朝の走行に間に合ったが、走行開始から5周でふたたびトラブルが発生してしまった。

 15時からスタートした午後のセッションでは、PETRONAS TOM'Sがロッテラーからロシターにドライバー変更。ユーズドタイヤでも小暮が1分37秒台までタイムを縮めていくと、終盤のニュータイヤ投入とともに、小暮が一気に1分36秒803というタイムをマーク。これまでのコースレコードを2秒上回るもので、F1の決勝ベストにも匹敵するタイムとなった。

 午後の2番手につけたのは、この日トヨタ勢最速だったデュバル。一方、午前中トップの伊沢は午後はロングランを行うなど、ニュータイヤを最後に投入しなかったものの3番手となった。4番手は山本、昨年王者の中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)は5番手につけた。6番手にはルーキーの平川亮(KYGNUS SUNOCO YAMATO)がつけている。

 一方で、昨年ランキング2位で今季チームを移籍した塚越広大(HP REAL RACING)はトラブルなどもあり12番手。また、琢磨は午前中の走行でマフラーから火が出るなどもあり、14番手でセッションを終えた。とは言え、走行17台中15台がレコードタイムをブレイク。新生スーパーフォーミュラは、昨年までを大きく上回るスピードで争われることになりそうだ。

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