スーパーGT第6戦富士は7日、予選日を迎えREITO MOLA GT-Rがチェッカー間際にタイムアップ。このセッションのトップタイムをマークした。2番手にはENEOS SUSTINA SC430がつけている。
心配されていた雨こそ降っていないものの、どんよりとした曇天模様の下迎えたスーパーGT第6戦富士の予選日。朝から多くのファンが詰めかける中、先日急逝したGAINERのチーム監督、山本俊茂さんに対する黙祷が行われた後、9時からフリー走行がスタートした。
そんな中、まずトラブルが発生してしまったのはGT300クラスのExe Aston Martin。右フロントのサスペンションにトラブルが発生したか、底を擦るような形となってしまい、なんとかピットに戻っている。
今回の第6戦は、年間を通じて最も重いウエイトハンデとなるレースだが、それもあってか開始20分ごろには、まだウエイトが軽いZENT CERUMO SC430、REITO MOLA GT-Rが1分34秒台前半までタイムアップ。タイムシートの上位につけていく。さらに、ENEOS SUSTINA SC430がタイムを上げ、トップに浮上した。
そんな中、開始44分に300Rからダンロップコーナーに進入するところで、REITO MOLA GT-Rから脱落したと思われるリヤハッチのようなものがコース上に落ちてしまい、この回収のために赤旗が提示された。回収はすぐに終わり再開されるが、今度は開始55分にGT300クラスのベストタイムをマークしていたS Road NDDP GT-Rから、大きな白煙が上がってしまう。
S Road NDDP GT-Rはエンジントラブルが発生したか、2コーナーからコカコーラコーナーにかけてオイルフラッグが出され、処理のために2回目の赤旗が。ただ、この処理も迅速に終わりセッション再開。オンタイムでGT500/GT300の占有走行がスタートしていった。
GT500クラスの占有走行では、関口雄飛がドライブしたREITO MOLA GT-Rがタイムアップ。0.034秒差でトップに浮上し、公式練習を終えることに。2番手にはENEOS SUSTINA SC430、3番手にはカルソニックIMPUL GT-Rがつけた。4番手以降には4台のSC430がひしめくことに。SC430の富士での速さを印象づけた。
GT300クラスは、第5戦前に性能調整が施され、これまでの成績から重いウエイトハンデを背負うJAF-GT勢を尻目に序盤からFIA-GT3勢が上位につけていく。特に好調なのはニッサンGT-RニスモGT3勢で、S Road NDDP GT-Rが序盤のトップ。オートポリスでのタイヤテストでも好タイムをマークしたマッハGoGoGo車検GT-Rが2番手に続いていった。
さらに、これを上回ってきたのは、岩崎祐貴がドライブしたIWASAKI OGT Racing GT-R。占有走行でもこの上位のタイムは変わらず、ニッサンGT-RニスモGT3勢が公式練習のトップ3を占めるという結果に。4番手には前戦悔しい失格処分となったGSR初音ミクBMWがつけた。
この公式練習の終了間際には、メインストレートのフラッグタワーに大人気のアイドルグループ『ももいろクローバーZ』が登場。“あーりん”こと佐々木彩夏さんがチェッカーフラッグを振った。このあと、ももクロはサーキットでさまざまなイベントに登場し、予選日のサーキットを盛り上げる予定だ。