スーパーGT第7戦オートポリスは荒天により順延された公式予選が6日9時から行われ、立川祐路駆るZENT CERUMO SC430がポールポジションを獲得。MOTUL AUTECH GT-Rが2番手につけた。GT300クラスはS Road NDDP GT-Rがポール獲得。ニッサンGT-RニスモGT3が最前列を独占した。
前日の公式予選が霧と雨のためにキャンセルとなり、日曜日の朝に予選、午後に決勝という変則的なワンデー開催となったスーパーGT第7戦オートポリス。迎えた決勝日だが、オートポリスは時折小雨がパラつくものの、時には日射しがさしたりという不安定なコンディションとなった。
迎えた予選は通常のノックアウト形式ではなく、GT300/GT500両クラス25分間、ふたりのドライバーのうちひとりがドライブするだけでもOKというスタイル。コース上はウエットパッチが残る状況だったが、午前9時のコースオープンからGT300クラスの車両が一斉にコースイン。序盤浅溝ウエットを装着するチームもあったが、少しずつスリックに交換。25分間という短い時間の中で周回を重ねた。
序盤、タイミングモニターのトップに躍り出たのは千代勝正がドライブするDIJON Racing IS GT-Rだったが、コンディションの好転にともない予選順位は刻々と変化していった。終盤に向けて、千代のタイムを上回ってきたのは同じGT-R勢のS Road NDDP GT-Rを駆る星野一樹。しかし、直後には安岡秀徒駆るExe Aston Martinがこれを逆転。さらにそれを千代が塗り替えるなど、GT3勢による激しいアタック合戦が展開された。
終了間際にSUBARU BRZ R&D SPORTがスピンを喫するなど、依然として不安定な状況の中、最終的にポールポジションを決めたのは星野のS Road NDDP GT-R! 次いで千代のDIJON Racing IS GT-Rと、GT-R勢がフロントロウを独占。3番手に安岡のExe Aston Martinとなった。4番手にはスピン後立て直した佐々木孝太のBRZに。一方、ホンダCR-Z GT勢は苦戦。MUGEN CR-Z GTは16番手、ARTA CR-Z GTは途中スピンもあり最後尾となっている。
セッション開始から25分が経過しスタートしたGT500クラスの公式予選では、序盤から積極的に周回が重ねられていくが、すぐにアタックは展開されていないようで1分43秒台のペースでラップが重ねられていく。
GT500クラスの各車は残り10分というところで一斉にピットに戻り、残り7〜8分になろうかというところで続々とコースインしていく。ゆっくりとウォームアップが行われアタックが展開されていく中、ポールポジションを奪っていったのは前戦富士のウイナー、ZENT CERUMO SC430の立川祐路! 自身のポールポジション記録を塗り替える19回目のポールを決めた。
フロントロウ2番手につけたのはロニー・クインタレッリがアタックしたMOTUL AUTECH GT-R。3番手にはフレデリック・マコウィッキのウイダー モデューロ HSV-010。4番手にREITO MOLA GT-R、5番手にカルソニックIMPUL GT-Rと、ランキング上位4台が5番手までにひしめく結果となった。
タイトル争いに向けて重要なラウンドとなるスーパーGT第7戦オートポリスの決勝レースは、この後14時にスタートを迎える。