16日、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションと、ヨーロッパでブランパンGTシリーズを運営するSROモータースポーツ・グループが、FIA-GT3規定車両の性能調整に関して契約を結んだが、この調印のために来日したSRO代表ステファン・ラテルに、昨年12月にFIAから提案された『GT3ワールドカップ』について聞いた。

 FIA-GT3車両はSROによって生み出された市販レーシングカーで、車両価格の上限が決められておりプライベーターが購入しやすく、また独自の性能調整システムにより、世界中のGTカーレースで活用されている。SROは当初FIA-GT3シリーズでこの車両を導入し、2013年まではFIA-GT1世界選手権でも使用された。

 このFIA-GT1世界選手権は2013年限りで終了し、今季はSROがプロモートするブランパン・スプリントに名を変えプランパン耐久とともにひとつのシリーズとなったが、FIA-GT1終了にあたって、FIAはGT3カーで争われる国際シリーズから上位のドライバー、チームを集め、年に1回の『ワールドカップ』を開催する意向があると明らかにしていた。

 かつてクラスIIツーリングカーでも行われたこのワールドカップだが、現在まで具体的な構想は発表されていない。7月のスパ24時間の時点でラテルは自身のアイデアを語っていたが、現在この構想はどうなっているのか。そして、そこにスーパーGT300クラスのマシンの参加はあるのか。契約調印のためにツインリンクもてぎを訪れたラテルに聞いた。

「たしかにFIAに意見はしているんだけど、11月末までに決めないといけない状況になっている。時間がないけど、まだ決まっていないんだ」とラテルは教えてくれた。

「11月1日に『11月末までに決めてくれ』と言われたんだ。ただ、ご存知のとおり僕はブランパンGTシリーズを運営しているので、時間がないんだよ(笑)」

 現在GT3カーを使用する選手権は、ヨーロッパではブランパンGTやイギリスGT、フランスGT、ドイツのADAC GTマスターズをはじめ数多くのシリーズがある。また、アジアでもGTアジアやスーパーGT300クラス、スーパー耐久やSCR、耐久レースでもニュルブルクリンク24時間やドバイ12時間、マレーシアのメルデカ12時間等々、アメリカでも同様の規定のマシンがユナイテッド・スポーツカーで走るなど、まさに世界中に広がっている。

 その多くのマシンを走らせるワールドカップとなれば、まさに世界規模のイベントとなる。ラテルは「もし実現するとなれば、平均的なイベントではダメなんだ」と強調する。

「それは本当に特別なイベントにならないといけないと思っている。まず場所、そして多くのお金がかかるし、世界中から有力なマシンを揃えないといけないからね」

「アジアもそうだし、ヨーロッパからもアメリカからも呼ばなければいけないだろう。ただ、そのためには(世界中からGT3カーを輸送するための)バジェットが必要だ。今はそれを探しているんだ」

「もしバジェットを見つけることができれば、もちろん日本のチームは大歓迎だよ!」

 来季からSROとGTAは性能調整に関する協力に加え、さまざまな活動をともに行っていくとしている。非常にハイレベルな戦いが展開された今季のGT300クラスのタイトルコンテンダーたちが、世界の強豪と戦う姿を見られる日は来るだろうか……!? 今後の動きを楽しみにしたい。

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