BMW Sports Trophy Team Studie
[レポート]2014オートバックスSUPER GT第4戦SUGO GT 300km RACE
8位フィニッシュ3ポイントを獲得して
シリーズランキング3位に浮上
2014年7月20日(日)予選(天候:雨 路面状況:ウエット)
2014年7月20日(日)決勝(天候:曇時々雨 路面状況:ドライ)
場所:スポーツランドSUGO(宮城県柴田郡/全長3,738km)
一時は23台中20番手まで順位を落とすも
両ドライバーの奮闘により貴重なポイントを獲得!
7月19日に予定されていた予選が、濃霧によるスタートの遅延を重ね、最終的に視界不良のためキャンセルされた。ヨルグ・ミューラー選手が予選Q1に備えて集中力を高めていたが、キャンセルの通知とともにシートベルトのロックを解除。予選は決勝日と同じ、翌20日午前9時5分に持ち越された。
7月20日午前、GT300の予選タイムは25分間。特例として1ドライバーでのアタックでスターティンググリッドを決めることとなる。チームは荒 聖治選手を起用。路面はウエット、チームは迷うことなくウエットタイヤを選択。荒 聖治選手は4ラップ目に1分30秒台をマークして5番手の位置に付けた。
ところが予想に反して路面コンディションが急速に回復。ところどころ乾き始め、ダンロップを履くメルセデス・ベンツSLS勢やミシュランを履くスバルBRZが28秒台をマークして上位を占める。チームはさらなるポジションアップを狙い、タイヤをインターミディエイトに交換。1分28秒504まで追い込むものの、ウエットとドライ路面が混在する中、#10 GAINER Rn-SPORTSSLSが1分27秒台でポールポジションを決めた。その後、各車のラップタイムにより、No.7 Studie BMW Z4は11番手にまで後退。ヨコハマタイヤ勢の中ではトップのPORSCHE911 GT3が5番手であり、No.7 Studie BMW Z4との差は約0.5秒。決勝は混戦が予想された。
午後、決勝。グリッドにマシンが整列した時点では、天候は曇。路面はドライだったものの、フォーメーションラップ開始とともに雨粒がコースに落ち始めたことが、チームの戦略を難しくさせた。#61SUBARU BRZ GT300と前後して、フォーメーションラップ中にNo.7 Studie BMW Z4はスリックからインターミディエイトにタイヤを交換。その後、さらに雨が強まる気配を見せ、スタート直後にタイヤ交換のためにピットインするマシンが続出。先手を打ったことで、この混乱を避け、ロスタイムを最小限に抑えられた…。
ところが、予想に反して路面が急激に乾きはじめる。荒 聖治選手はタイヤをいたわりながら走行を続けるも、さすがに限界。9周目にピットインして、タイヤをスリックに戻した。さらに、スタート前タイヤ交換を理由に、ペナルティストップ10秒の裁定が下る。タイヤ交換によるロスタイムと、このペナルティが大きな負担となり、順位は20番手に後退。そんな中、荒 聖治選手はレースを組み立てようと、むしろ集中力を高める。34周目には1分21秒762のベストラップをマークするなど、チームを鼓舞するように踏みとどまった。
38周目。荒 聖治選手はヨルグ・ミューラー選手にステアリングを託す。この時点で23台中20番手。レースを打開したのは、悪条件下のヨルグ・ミューラー選手だった。タイヤを交換せずにスリックのままコースに復帰したものの、ときどき降る雨によって、路面はドライとウエットの繰り返し。スピンやコースアウトするマシンが続出。各車ラップタイムのキープにさえ苦心する中、巧みに乾いたラインを選びながら、ヨルグ・ミューラー選手は驚異的な勢いでラップタイムを削りだす。
圧巻は、明らかに雨が降り始めた終盤の55周目以降。ウエットタイヤに替えるチームが出てきた状況にもかかわらず、スリックタイヤながらも、ヨルグ・ミューラー選手は完全にNo.7Studie BMW Z4をコントロール下において猛プッシュ。しかもオイルを吹いたマシンがあり、フロントウインドウを油膜が被い、視界が塞がれる。チームはマシンをピットに戻すことも検討するが、かろうじて安全を確保できると判断。そのままレースを続行。すると56周目に18番手にアップ。他車のピットインなどにより58周目には14番手。59周目には12番手。そして61周目には、ついにポイント圏内の9番手に食い込む。
さらに62周目、8番手になると前を行く#30 IWASAKI apr GT-Rとの差は1分11秒差。これを71周目には6秒差にまで縮める規格外の猛追をみせるも、惜しくも、8番手のまま72周目のチェッカーフラッグを受けた。
優勝した#88 Lamborghini Gallardo GT3に対して、2位以降はすべて周回遅れ。No.7 StudieBMW Z4については2周遅れのゴールだったことが、このレースの波乱を物語る。両ドライバーの奮闘が、完全なポイント圏外となる20番手から、チームに3ポイント獲得をもたらした。これによりドライバーズランキングで4位から3位に浮上。苦しい闘いを耐えぬき、シリーズ後半戦での挽回に向け、好位置につけた。
