Team Studie SUPER GT Rd.2レースレポート

2015 AUTOBACS SUPER GT Round 2 FUJI GT 500km RACE
BMW Z4のコーナリング特性を活かし最高速を抑えられながらも6位に入賞

5月2、3日|富士スピードウェイ(全長4.563km)
予選 Q1:10位通過 Q2:9位
天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1開始:25度/39度、Q2開始:26度/39度→Q2終了:25度/38度

決勝 6位フィニッシュ
天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:25度/39度→途中:22度/32度

■予選Q1を通過、Q2の順位は9位

 鬱憤を晴らす。チームは第1戦のリタイヤから復活したNo.7 Studie BMW Z4を富士スピードウェイへ搬入。富士スピードウェイのセッティングは3月のメーカー合同テストで蓄積できたデータがある。テスト時に比べると、気温、路温ともに高いため、そのアジャストを図る。早々に予選、そして決勝で使うタイヤを決定。主眼はBMW Z4 GT3のパフォーマンスを最大限に引き出すことにある。

 予選のクライマックスはQ1。担当したのはヨルグ・ミューラー選手。公式練習のラップタイムから通過は容易でないことが明白だった。それでもタイヤは決勝を見据えた選択。これはレギュレーション上、予選で使ったタイヤを決勝でも利用することになるため。Q1に与えられる時間は15分。Q2へ進出できるのは13台。他チームがピットロードを後にする中、トラフィックの間隙を待ってからヨルグ・ミューラー選手が出た。ジックリとタイヤを温めながら計測のチャンスをうかがう。コントロールラインを通過した瞬間、スイッチが入ったのがわかった。アタック開始。

 ターン2を超えたセクター1までを21秒732で通過。Z4 GT3は1コーナーの奥深くまでブレーングを遅らせることができるため、ここでトップグループに入るタイムを記録する。続く、ターン9を超えたセクター2までを30秒127で通過。コーナリングマシンであるBMW Z4 GT3が得意とするセクションでベストタイムを出す。登り勾配が続くセクター3は排気量が比較的小さく自然吸気のZ4ではやや不利なセクションだが、ここまでのタイムはその不利を補って余りあり、期待が高まる。ところが、ここで1台のマシンがコースアウト。赤旗が提示され、計測が中断される。全神経を集中していたヨルグ・ミューラー選手は無線で絶叫。アタック中断により、このとき27台中27番手のタイム。このままでは最後尾となってしまう。あわやと思われたところでスケジュールが延期され、残り5分が掲示される。

 予選Q1がリスタート。ヨルグ・ミューラー選手の緊張の糸が切れていないかと心配されたものの、中断されたアタックと比べても遜色ない1分38秒202をマーク。これで予選Q1通過を10番手で決めた。

 予選Q2。荒 聖治選手がステアリングを握る。ホームストレートの終わりには1コーナーまでの残り距離数が掲示されている。BMW Z4 GT3の特性をすでに知り尽くしている荒 聖治選手は100m手前のタイミングまでブレーキを遅らせる。これはGT500よりもブレーキングのタイミングが奥深い。BOP(性能調整:バランス・オブ・パフォーマンス)によってエンジンパワーを絞られているZ4 GT3だが、この1コーナーへの進入で荒 聖治選手は巧みにタイムを削る。1分37秒813はZ4 GT3のベストラップ。これがQ1からひとつ順位をアップさせた9番手タイムとなり、決勝レースは5列目からのスタートとなった。

■淡々と走り続け、我慢を重ねた決勝は6位

 決勝スタートはヨルグ・ミューラー選手。まだ記憶に鮮明な方もいるだろう、昨年の富士でスタートドライバーを託されたヨルグ・ミューラー選手はスタートのミスでピットスルーペナルティを課せられている。チームはヨルグ・ミューラー選手に再びスタートドライバーを託し、リベンジを図る。フォーメーションラップからのスタート。参戦2年目の落ち着きの中、ヨルグ・ミューラー選手はもともと得意とするスタートで8番手にアップして最初のコントロールラインを通過。この時点でヨルグ・ミューラー選手は昨年の借りを返すことができた。

 3周目、No.88 マネパランボルギーニGT3にかわされて順位をひとつ落とすが、先行していたNo.25 VIvaC 86MCのペースが落ちてふたたびポジションを上げる。その直後、ランボルギーニは1コーナーの進入でリアタイヤがバーストしてコースアウト。バーストしたタイヤがオイルラインを切ったためか、コースにオイルが撒かれた。ここでセーフティカーが入る。

 ここからNo.7 Studie BMW Z4は我慢の闘いを強いられる。先行するプリウス、GT-R、SLSの3車種のうち、常にSLSに鼻先を押さえられる。9周目から15周目までNo.0 グッドスマイル初音ミク SLSが、16周目から23周目までNo.65 LEON SLSが…。そして24周目にピットイン。荒 聖治選手にドライバーチェンジしてコースに復帰すると、再び前を走るのはNo.0のSLS…。なんと、25周目から2度目のピットイン直前の61周目まで延々とランデブーが続く。1コーナーの進入からジワジワと差を詰めてSLSのテールに迫るNo.7 Studie BMW Z4。最終コーナー手前ではテールトゥノーズの状態だが、ストレートに入るとトップスピードの違いからスリップストリームにもつけない。コーナーではテールトゥノーズのバトル、しかしホームストレートでは緊迫感のないランデブー。

 No.7 Studie BMW Z4のトップスピードが抑えられているのには理由がある。コーナリングスピードが速いため、直線でも本来の速さを与えてしまうと独擅場となってしまう。そこでエンジンパワーを絞ることでラップタイムを他車とバランスさせているのだ。

 このランデブーに終止符が打たれると思った62周目、2度目のピットイン。ドライバーは再びヨルグ・ミューラー選手。ところが63周目にNo.0のSLSがピットインしてコースに復帰すると、再びランデブーが始まる。GT500や周回遅れのマシンを間に入れながら、着いては離れ…。70周目には7番手、前にはSLS。75周目には6番手、前にはSLS。Z4のペースは落ちないが、コーナーで微妙に鼻先を抑えられるためラップタイムが削られることもない。なんと、このままGT300の99周目にチェッカーフラッグを受けてゴールとなる。第2戦は6位入賞。今季初となるポイントを獲得した。

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