ツインリンクもてぎで開幕を迎えた2014年のスーパー耐久シリーズ。29日に行われた予選は、24号車スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの藤井誠暢/GAMISAN/佐々木大樹組がポールポジションを獲得した。
絶好のコンディションの中で行われた予選では、24号車スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの藤井誠暢/GAMISAN/佐々木大樹組がポールポジションを獲得した。だが、1分51秒台での争いが予想されていたのに対し、藤井すら1分52秒796を出すに留まったのは、原因不明の電気系トラブルを抱えていたため。決勝に向けては、一抹の不安を残した。
また、公式テストでトップタイムをマークしていた3号車ENDLESS ADVAN BMWの谷口行規/峰尾恭輔/飯田章組は、テスト時のクラッシュで壊れたエンジンの修復が終わらずにエントリーを取り消し。そのため、決勝はスリーボンド日産自動車大学校GT-Rと32号車ケーズフロンティアDR Audi R8の飯田太陽/荻野哲生/小林崇志/高木真一組の一騎討ちとなる。
ST-1クラスにはインタープロトシリーズの“KURUMA”が初参戦。畠中修を中山雄一と平川亮がサポートすることで注目されたが、クラス3番手に終わった。また、山野哲也と直也が兄弟で初めてコンビを組み、堀主智ロバートとともに挑むチャンピオンカー、9号車Faust Racing BMW Z4を抑えてトップに立ったのは、51号車Diamango BMW Z4の坂本祐也/池田大祐/石原将光組だった。この3台は僅差であることから、決勝では僅差の戦いが繰り広げられることが予想される。
ST-2クラスでは昨年のチャンピオン、59号車STURM MOTUL EDインプレッサの大澤学/吉田寿博/松田晃司組が貫禄のトップ。2番手につけた20号車RSオガワADVANランサーの大橋正澄/阪口良平/浅井亮博組は、エボXの仕上がりが今ひとつとあって、今回はエボIXでの参戦に。
ST-3クラスでは35号車asset ings Z34の前嶋秀司/佐々木雅弘/廣川和希組がトップ。2番手の38号車TRACY SPORTS TWS C-WEST IS350の鶴田和弥/兵頭信一/植田正幸組に、合算タイムで2秒半もの差をつけた。
ST-4クラスでは41号車UEMATSU TRACY SPORTS ings S2000の植松忠雄/藤田竜樹/山本幸彦組が、チャンピオンの意地を見せてトップに立った。しかし、合算タイムでは86号車GAZOO Racing SPIRIT 86の蒲生尚弥/井口卓人/影山正彦組が、コンマ1秒差にまで急接近。このクラスも決勝での激戦が予想される。
また、ST-5クラスでは驚速を噂されたホンダフィット3が、期待に違わぬ走りを見せた。トップにつけたのは95号車リジカラFIT3の松井猛敏/中島保典/荒聖治組ながら、99号車BRP★J’S RACINGフィット3の大野尊久が2分18秒963という、従来のレコードを3秒近く詰めるタイムを出したからだ。フィット3の敵はフィット3のみ、そんな戦いになってしまうのだろうか?
決勝レースは、30日12時15分より5時間耐久で争われる。
