Race Report
team SAMURAI

AUTOBACS SUPER GT 2010 SERIES
Rd.8 MOTEGI GT 250km RACE

日時 : 2010 年10 月23 日(土)〜24 日(日)
場所 : ツインリンクもてぎ(栃木県)4.801379km
天候 : 公式予選 晴れ/決勝 曇り
路面 : 公式予選 ドライ/決勝 ドライ
入場者数 : 予選13,000 人/決勝 32,000 人
予選 : GT300 クラス16 位
決勝 : GT300 クラス6 位

エントラント名 : SAMURAI Team TSUCHIYA
車名 : ZENT Porsche RSR
車両 : Porsche 997
車番 : 25
ドライバー : 都筑晶裕/土屋武士
タイヤ : ヨコハマタイヤ

#25「ZENT Porsche RSR」、抜きづらいと言われる
ツインリンクもてぎでオーバーテイク連発
スタートから10ポジションアップの6位入賞で2010年シーズンを締め括る

2010 年シリーズの最終戦となる、2010
AUTOBACKS SUPER GT 第8 戦「MOTEGI
GT 250km RACE」が栃木県・ツインリン
クもてぎにて開催された。
25 号車「ZENT Porsche RSR」は参戦予
定だった第7 戦富士が台風被害により中
止となったため、今季は4 戦目の参戦。
ルールに基づき、最終戦はノーウエイト
のガチンコ勝負。しかし、途中参戦のマ
シンはウェイトが降ろせないため、25 号
車は全マシンの中で一番重い24kg のウ
エイトを搭載して戦いに挑んだ。最終戦
は、今季最多の全38 台がエントリー。
GT300 クラスに至っては全25 台と、こ
れまでにも増して大混戦となった。

■ 10 月23 日( 土) − 公式予選 − 晴れ・ドライ
 木々の葉が紅く色づくにつれ、肌寒さを感じる季節となった栃木県・ツインリンクもてぎ。約2ヶ月ぶりの開催となるSUPER GTは、最終戦ということもあり予選日から大勢のモータースポーツファンが訪れた。だがこの日を待ちわびていたのはファンだけではない。午前9時5分にピット出口がオープンになると各車は争うようにコースイン、各チームの意気込みが伝わる幕開けとなった。まずは1時間45分に渡るフリー走行、25号車は最初に土屋武士がステアリングを握る。土屋はマシンの初働チェック及びマシンバランスを30分に渡り確認。その後は都筑晶裕にドライバー交代し、約3年ぶりに走るというコースの慣熟走行を実施した。終盤にはセッティングの煮詰めのため再び土屋が乗り込むが、相次ぐ2 度の赤旗によって思うように走行出来ず、順位はクラス16位となった。

 好天のまま迎えた午後の公式予選。まずは、ノックダウン方式予選に出場するための予備予選的なセッションである予選1 回目が午後1時5分から45分間行われた。このセッションでは2名のドライバーともに通過基準タイムのクリアがメインとなる。25号車は土屋・都筑の順に走行し、2名ともに基準タイムを難なくクリア。土屋は午前のフリー走行で詰めきれなかったセッティングの確認など、ノックダウン予選に向けて最終調整を実施。順位も4位と速さを取り戻し予選1回目の走行を終えた。午後2時45分から、いよいよノックダウン予選がスタート。この予選方式では、S1で17位以降を決定。S2で11位〜16位、S3で上位10台の決勝グリッドを決定し、S3の最速車がポールポジションとなる。セッションを続けて同じドライバーがアタックすることは禁じられているため、各チームの戦略にも注目が集まった。25号車は第6戦鈴鹿とは作戦を変えて、土屋がS1のアタックを担当。10分間の限られた短い時間の中で、計測3周に渡りアタックを敢行。土屋はラップを重ねる毎に自己ベストタイムを更新し、クラス4位でS1を通過した。

 3時12分から開始されたS2の計測時間は僅か7分間。25号車は都筑にステアリングを託した。都筑もラップを重ねる毎に自己ベストを更新するが、短い走行時間の中で本来の力を出し切れずタイムに伸び悩む。最終的に25号車は16位という結果でS2敗退。この予選結果を受け、25号車は明日の決勝レースをクラス16 番グリッドからスタートすることとなった。

■10月24日(日) − 決勝 − 曇り・ドライ
 朝のうちは晴れていたサーキット上空だったが、決勝が近付くにつれ次第に雲に覆われた。気温19度、路面温度21度と肌寒い曇り空の下、定刻の午後2時から1周のフォーメーションラップの後、ローリングスタートで250km レースは幕を開けた。

 全車クリーンなスタートを切るが、直後の3コーナーで1台がスピンにより後退。25号車のスタートドライバーを担当した都筑は激しいポジション争いの中でさらに1台をパスし、オープニングラップから2つ順位を上げ14位に。その後も激しい攻防戦が繰り広げられペナルティや接触が相次ぐ中、都筑は落ち着いて周りと遜色のないラップタイムをキープしながら快走していく。レースが16周目に差し掛かった頃、25号車にはGT500クラスの集団が後方から迫ってきていた。25 号車はGT500のマシンに走行ラインを譲る際に発生するタイムロスを避けるために早めのピット作業を決断。都筑は11位まで順位を上げた18周目にピットイン。25号車は給油とタイヤ交換、そして土屋へとドライバー交代を行い20位で戦列に復帰した。

 土屋はタイヤが温まると容赦なくプッシュを開始、前車との差を瞬く間に詰めていく。21周目に31号車をパスしたのを皮切りに、32周目には62号車をかわし、他車のピットインやペナルティによるドライブスルーも手伝って、36周目には11位までポジションを戻した。そして残り周回数が10周のところで43号車を捕らえ、ついに入賞圏内の10位に。なおも土屋の勢いは止まらず、その2周後には9号車ポルシェと激しいバトルを展開。一度はパスするものの、相手はストレートが異様に速く抜き返されてしまう。すると今度は1コーナーのアウトから仕掛け見事にオーバーテイク。さらに1台がリタイヤしたため、25号車は8位に順位を上げた。

 レースは残り3周。勢いづいている土屋は10秒あった7号車との差を一気に詰め、2コーナー先でついに前に出る。次の瞬間、3コーナーでその7号車にリヤを当てられ土屋はバランスを崩してしまう。だが土屋は絶妙なマシンコントロールでコースに踏み留まった。土屋は「当てられるかもしれないから構えていた」と、これだけ熱いレースを魅せながらもベテランらしく冷静な一面も覗かせた。翌周には26号車が上位争いから脱落し、25 号車は残り2周で6位にポジションを上げそのままチェッカー。重いウエイトを積みながらも、終始ペースを落とすことなく全開走行で見事なオーバーテイクを連発した25号車。最終的には10ポジションアップのクラス6位入賞で2010年シーズンを締め括った。

 なお、シリーズランキングはドライバーズポイントが17ポイントで13位、チームポイントが26ポイントで14位という結果で終えた。

■土屋春雄監督のコメント
今週は持ち込みのセットが良くなくて、そのリカバリーに時間が掛かってしまいました。都筑選手は慣れないサーキットで苦労していたみたいだけど、経験不足は仕方ないよね。走れば走るほどタイムも良くなっていって、決勝ペースも悪くなかった。でも後ろから500 が来ていたので早めに土屋選手に交代しました。ピット作業もミスなくこなして、戦略的にもうまくいったと思います。あとは土屋選手が頑張ってくれたので、今日の条件の中ではベストな結果です。特に7号車と当たった時には予測して堪えたみたいだけど、あれは大きいよね。ちょっとスピンしただけでもこの結果は得られなかったわけだからね。来年のシリーズを狙うにはもう一歩という感じなので、シーズンオフに色んなテストが出来ればもう少し見えてくるでしょう。今年は久しぶりに現場に復帰して、経験からチームのダメなところは見えちゃうから色々言ってきたけど、土屋選手を中心にチームの成長が見えた良いシーズンだったと思います。1年間ありがとうございました。

■第1ドライバー都筑晶裕選手のコメント
もてぎは久しぶりで、約3年ぶりの走行でした。レースウィークも走行時間が少なく思うように乗りこなせなくて、土曜日のフリーで良いタイムが出せませんでした。結果、焦りから空回りしてしまい、予選で前に行けなかったことがすごく悔しいです。それでも決勝は気持ちを切り替えてスタートしたら、周りと同じようなペースで走れたので、とにかく“ ミスなく自分のスティントを走り切って後は土屋選手に託そう" と思って頑張りました。今年は表彰台に乗るのが目標だったのですが、その目標が叶いそうだった富士が無くなったのが残念でしたね。でも一通りのサーキットを走ることが出来て、それが良い収穫になりました。チームの皆さんのお陰で多くのことを勉強できましたし、良いシーズンだったと思います。来年はシリーズ参戦を予定していますので今年以上に頑張ります。1 年間応援をありがとうございました。

■チーム代表 兼 第2 ドライバー土屋武士選手のコメント
今年は11月に特別戦がありますし、自分たちの中では“ 課題を持って1戦1戦ステップアップ" というテーマでやっていることもあり、正直最終戦という感じはしなかったです。途中参戦なのでタイヤの開発も含めて後手後手になっている部分が多く、ノーウエイトの緊迫した争いの中では周りも手強く、結果的には順当なところかなっていう気がします。都筑選手に関しては、ちょっと練習していきなり予選みたいな辛い環境の中でパフォーマンスを発揮出来なかったけど、決勝は車のバランスもそんなに良くはない中でよく頑張ってくれました。後半追い上げも出来ましたし、バトルになると結構強い車だということもこの数レースで分かりました。1つずつデータを取りながら勉強していき、予選で上位にいけるようにしっかり準備をしなければと思います。シーズンを振り返ると、鈴鹿で自分が接触した以外は大きなミスもなく終了出来たことは良かったですね。個人的にも毎戦課題を持ってやっている中で、新たな発見もあって有意義なシーズンでした。今後はまた1からチームも自分自身も鍛え直して来年に向けて頑張っていきます。1年間、沢山の応援をありがとうございました。

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