2010年SUPER GT 第3戦
「MJ KRAFT SC430完璧すぎるポールtoウィン!」

 GW序盤、久しぶりに春らしい好天に恵まれた富士スピードウェイ。一年のうちでもっとも多くの来場者が訪れるスーパーGT最大のイベント「FUJI GT 400km RACE」が静岡県の富士スピードウェイで開幕。

 既にシーズン3戦目となる今大会、開幕戦、第2戦とパフォーマンスは高いものの未だ結果に繋がらない「MJ KRAFT SC430」だが、事前のテストからこの富士は好調を維持しており、今回は何としても優勝が欲しいこのレース。SC勢にとってはホームサーキットでもあり、チームにとっても優勝経験のある得意なサーキットで、「シーズン序盤にまずは1勝!」を目標に掲げチームは万全の態勢でサーキットへと入った。

 今回、この富士に合わせSC勢は新たな空力パーツを投入。シーズン最長のストレートを誇るFUJI スピードウェイは、ストレートスピードに勝るSC勢が有利と言われる中、まずは予選でどこまで行けるか?

 打倒SC勢を掲げるGT-R勢やHSV勢も必ずや秘策を持って挑んで来ると思われ、迎え撃つ「MJ KRAFT SC430」としては、とにかく力でねじ伏せたい今回のレース。直前の各メディアによる予想でも「優勝候補筆頭」と言われる「MJ KRAFT SC430」ファンやメディアの期待に応える為にも・・・・まずはポールポジション獲得の為土曜日の予選へ向け準備を整える金曜日となった。

公式練習
5月1日(土)9:00~10:45
 今回、ペナルティポイント累積の関係で・・残念ながら大嶋選手は最初の1時間走行出来ない為、まずは石浦選手から走行を開始。

 持ち込み状態から数ラップしてはピットへと戻り、足回りを中心に細かくセットアップを詰め、1時間ほど走行した所で大嶋へとスイッチ。代わった大嶋は種類の違うタイヤを2種程担当し、予選シュミレーションを行うプログラム通りの走行。このセッション、走り出しから総合5番手あたりで推移していたが、残り15分で大嶋がアタックシュミレーションを行い、1'35.018で見事総合トップタイムを記録して公式練習を終了。

 ライバル達の動向も気になるが・・・予選へ向けまずは好調維持のまま手応えを感じる公式練習となった。

公式予選13:50~14:35
スーパーラップ予選16:05~
 いよいよ迎えた公式予選。今回は今シーズン初となるスーパーラップ方式の予選。まずは公式予選MIXの時間帯、セッション開始と同時にコースインした大嶋は慎重にタイヤを温め迎えた3周目、見事にトップタイムを記録してピットイン。

 ドライバーを石浦へと交代し、石浦も難なく基準タイムをクリア、最後に予選用タイヤの皮むきを行いピットイン。

 迎えたGT500クラスの走行時間帯、セッション開始2分程した所で満を持して大嶋がコースイン!

 この時各車アタックラップを敢行中で、タイミングモニター上では目まぐるしくトップが変わる展開だが・・・大嶋は冷静にセクターベストを更新しつつ完璧なタイムアタックを敢行!

 ストレートに戻って来た時点でタイミングモニターのトップへと浮上!公式練習に続きこのセッションもトップでスーパーラップへの進出を決めた!そして迎えたスーパーラップ。

 予選順位の8番手から順番に走行を始めるスーパーラップ。トップタイムを記録した「MJ KRAFT SC430」は当然プレッシャーの掛かるラストアタックとなるが・・・アタックを担当する大嶋は落ち着いてコースイン!冷静かつ大胆なドライピングで各セクタートップタイムを記録すると、コントロールラインを唯一の33秒台となる1'33.586で通過!

 S-GT新規定となってからは初の33秒台と、事実上のコースレコードとも言える驚異のタイムを叩き出し見事にポールポジションを獲得した!

フリー走行
5月2日(日)8:30~9:00
 予選日に続き、朝から気持ちよく晴れ渡った決勝日、朝のウォームアップランがスタート!

 ポールポジションからスタートとなる「MJ KRAFT SC430」はスタートドライバーを務める大嶋からコースイン。決勝を想定し、満タンの燃料とユーズドタイヤの組み合わせでマシンの状態をチェック、セッション半分ほど走行をした所でトップタイムを記録し石浦へとスイッチ!代わった石浦もプログラム通りの走行を続けマシンをチェック。これにより公式練習から全てのセッションでトップタイムというパーフェクトな状態で決勝を迎える事となった。

決勝レース(88Laps)14:00スタート
 快晴の空のもと、5万人を超える超満員の観衆で埋め尽くされた富士スピードウェイ。400km、88LAP先のゴールを目指し、定刻の14時から遅れる事3分、各車一斉にクリーンなスタートを切った。

 スタート前ウォームアップで大嶋からの違和感を伝えられ、一時騒然としたチームだが、グリッド上で原因が判明!直ぐに対処を施し万全の状態でポールからスタートを切った大嶋は1周目から「攻め」のドライビングを見せ徐々に後続とのマージンを拡げる「逃げ」の作戦。

 ファステストラップを記録し好調そのものの大嶋は2周目、2位を走行する#1とのマージンをコンマ5秒とし、続く4周目には2秒とラップ毎にマージンを拡げる順調な滑り出し。

 8周を超える頃になると早くもGT300クラスの周回遅れが出始めて、その影響から#1とのマージンが1秒程度に詰まる事はあるものの、大嶋はマージンを完全にコントロールして危なげない走行で1位を堅守!

 23周を超えた辺りで早いチームはルーティンのピットストップとなり、順位は変動するが大嶋は相変わらずのペースで#1との間隔を2秒前後でコントロール。

 25周を超えると上位陣も1回目のピットインのタイミングとなり、迎えた31周目「MJKRAFT SC430」もルーティンのストップで大嶋から石浦へとドライバー交代。給油&タイヤ交換も完璧にこなし、その時点のポジション4位でコースへと復帰。

 代わった石浦も大嶋のファステストを更に更新する走りで走行を続け、順位が落ち着いた37周目にはなんと2位の#1に対し10秒のマージンを築きトップを死守!その後も石浦は#1に対しコンマ5秒から1秒速いタイムで走行を続け、300クラスの影響を受けつつも15秒近くの大量マージンをキープ!迎えた65周目の2度目のピットストップまで全く危なげない走りで大嶋へとスイッチ!

 2度目のルーティンストップを問題無くクリアした「MJ KRAFT SC430」はトップでコースへと復帰。2位の#1とのマージンは9秒とやや縮まるが・・・ここから大嶋が石浦のファステストを更に更新する1'35.612という驚異的なラップタイムで走行を続け再び#1とのマージンをコントロール!

 大嶋は2度目のスティントとは思えない元気な走りでコンスタントに1'36秒台前半のラップタイムを並べ完全にレースをコントロール!

 残り10LAPとなった78周目、#1とのマージンも11秒とほぼ安全圏での走行となるが、大嶋はタイムを落とすことなく気迫の走行を続け、ついに迎えた88周目、事実上、一度もトップを譲ることなく完璧なポールtoウィンで今季の初優勝を獲得した。練習走行から全てのセッションでトップタイム、レース中のファステストラップ、そして

 ポールtoウィンとまさに「完璧すぎる」勝利となった。

■大澤尚輔監督
シーズンオフのテストからここはセットアップがバッチリ決まっており、ここまでの2戦のデータからもここは「勝つレース」と決めていました。持ち込みの状態も非常に良くて・・・新たなエアロ等もバッチリとハマってくれたようで・・・思い通りの流れで決勝を迎える事が出来ました。大嶋も石浦も与えられた仕事を完璧にこなしてくれたと思います。ここまで2戦、少し苦しみましたが・・その苦労によりチームが一丸となって今回実を結んだと思います。全セッショントップ、ファステスト、ポールtoウィンは素晴らしい結果だと思います。

■石浦宏明
ここまで2戦、思うようなレースが出来なくて、大嶋と「富士は絶対に勝ちたいね」と話していたのですが、そのイメージ通りに運ぶことが出来ました。予選では大嶋が予想を遥かに上回る驚異的なタイムを記録してくれて・・また、決勝でもトップでクルマを渡してくれて・・・今回僕は少し楽させて貰っちゃいましたが(笑)自分の時もマシンの状態は非常に良くて・・チームの力が全てが良い方に行ったレースだったと思います。ポイントランキングもチャンピオンを充分に狙える3位となりましたので・・・このままシリーズチャンピオン獲得を目標に次からも頑張って行きたいと思います。

■大嶋和也
練習から予選まで全セッションでトップが取れて・・これで決勝を落とす訳には行かないと気合を入れて挑みましたが、スタート前にちょっとしたトラブルがあり・・どうしようかと思う時もありましたがメカさんが完璧な状態にしてくれたのでレースは最初からガンガン行けました。マシンの状態も非常に良く、後ろの状況を見ながらレースをコントロール出来る完璧な状態だったと思います。これからはウェイトも積みますので少し難しい部分も出て来ますが取りこぼしの無いように固いレースを行い、シリーズチャンピオン獲得に向けて頑張りたいと思います。

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