2010年SUPER GT 第4戦
「MJ KRAFT SC430スタートの不運にも勝ち
手堅く7位ポイントゲット!」
SUPER GT唯一の海外戦、「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA 」がマレーシアのセパンサーキットで開幕。
前戦の第3戦富士を見事なまでの完全勝利で飾った「MJ KRAFT SC430」は、今回から更なるウェイトハンデを積んでの厳しい戦いとなるが・・・
マシンコンディション、ドライバーコンディション共に高く、出来る事であればここセパンでも連続表彰台と行きたいところ。
現在のGTでは非常に有効なウェイトハンデシステムの影響で、1勝するとなかなか続けて上位に入る事は難しいが・・・逆に連続表彰台ゲットとなれば相当に戦闘力が高い証し。
海外でのレースという事でセットアップに使える時間も限られ、また日本から持って来れる機材・パーツにも限りがある中、いわゆる「持ち込み」状態のマシンコンディションが肝心となるが・・
チームは木曜日からセパンサーキットへと入り準備を開始
海外レース特有の「機材をコンテナから出す」作業から始まり・・・ピットへの移動、設営と30度を超える気温と高い湿度の中メカニックは着々と準備を進めた。
翌、金曜日にはドライバーの石浦&大嶋も現地へと到着し、菅沼エンジニアを中心に、マシンセッティングの方向性や、レースストラテジーの確認など・・・長い時間に及ぶミーティングを行いサーキットを後にした。
公式練習
6月19日(土) 10:00〜 11:45
迎えた公式練習。
まずは石浦がマシンに乗り込み、シグナルグリーンを待って真っ先にコースイン!
マシンの感触、1年ぶりのコース状況を確認しつつ慎重に周回を重ねチェックラップを行う。
走り出しからマシンバランスは良いらしく・・・徐々にペースを上げた石浦のタイムはこの時点でトップ!
ほぼコンディションの確認が出来た所で・・・「MJ KRAFT SC430」はピットへと戻り大嶋へとドライバーチェンジ。
代わった大嶋もユーズドタイヤで好タイムをコンスタントに記録して周回を重ね、途中何度かピットへと戻り、空力を中心に予選用のセットアップを行い、まずは総合6番手とウェイトを積んでいる割にはまずまずのポジションで全ての走行を終了した。
公式予選 14:15〜15:05
スーパーラップ予選 16:20〜
いよいよ迎えた公式予選。
今回も予選方式は前回の富士に続きスーパーラップ方式。
まずは公式予選MIXの時間帯、コースインした石浦はトラフィックを慎重に避けつつ基準タイムのクリアを目指しタイムアタック!
この時点で全体の2位と全く危なげないタイムを記録して走行を終了すると、予選アタッカーを務める大嶋へとドライバーチェンジ。
最終的に予選用のセットアップを確認した大嶋は一旦ピットへと戻り、GT500クラスの走行時間帯を待つ展開。
そして迎えたGT500の走行時間帯。
ニュータイヤを装着した大嶋は渾身のアタックラップへとコースイン!
1周、2周とタイヤに熱を入れ迎えた計測ラップ、ドライビングはほぼ完璧だか区間タイムにそのタイムが現れず・・今一つポジションが上がらない。
続けてアタックへと向かうがタイムを上げる事は出来ずピットへと帰還。
予選が終了した時点でポジションは12位、スーパーラップへの進出出来ないという予想外のポジションとなったが・・・
どうやら予選前に変わった天候により路面温度が急激に変化したようで、これにより今回のタイヤチョイスが裏目に出てしまった事が原因と判明。
マシンの状態はウェイトを積んでいる割に非常に良いバランスなので・・・
気持ちを切換え、決勝でのオーバーテイクに全てを掛ける展開となった。
フリー走行
6月20日(日) 10:45〜11:15
このレースウィーク最高とも言える強烈な日差しの中迎えた決勝日、朝のウォームアップランがスタート!
予選12番手と不本意な位置からのスタートとなる「MJ KRAFT SC430」はスタートドライバーを務める大嶋からコースイン。決勝想定のほぼ満タンの燃料にユーズドタイヤという組み合わせでマシンの状態をチェック、全体の4番手とまずまずのタイムを記録した所で石浦へとドライバー交代!代わった石浦もプログラム通りの走行を続けマシン状態を最終的にチェック。
相変わらずコンディションは良く、万全な状態で決勝を待つばかりとなった。
決勝レース(54Laps) 16:00 スタート
灼熱のマレーシアという事もあり、決勝レースのスタート時刻は午後の4時。それでも気温はゆうに30度を超え、強烈な西日に照らされる中、1年ぶりとなる「SUPER GT」の開催を、心待ちにしていた熱狂的なファンのもと決勝レースがスタート!
予選12番手と不本意な位置からのスタートとなる「MJ KRAFT SC430」は大嶋のドライブのもと、スタートダッシュに掛け慎重にタイヤに熱を入れながらフォーメーションラップを走行。
全車がストレートに戻り、シグナルがグリーンに変わった瞬間・・・なんと大嶋の前を行く#32がトラブルからか?加速しない状態に!
それでも大嶋はペナルティを回避する為リスクを取らず、#32がコントロールラインを通過するまで我慢をしてスタート!
既にこの時前を行く#1は1コーナー先へと消えており、タイム差にして6〜7秒のビハインドをいきなりスタートから背負うという不運。
レースは11番手以降で起こったこのようなトラブルを尻目にクリアスタートとして進行し、大嶋は遅れを取り戻すべく必死のドライビング。
2分1秒台からフラットとトップに遜色ないタイムで猛追する大嶋は10周目、ついに前を行く#1のテールを捉え、11周目には#38のドライブスルーペナルティにより10位浮上!続く12周目には#24を捉え9位と着実にポジションをアップ!
更に好タイムを連発する大嶋は約束していたオーバーテイクショーの始まりとばかりに20周目8位、22周目7位、23周目6位と面白いように順位を上げる展開。
この頃になるとルーティンのピットストップ組もあり・・・比較的引っ張る作戦の大嶋は29周目ついに2位まで浮上!公約していた10台抜きをやり遂げた32周目満を持して石浦へとドライバー交代!
2本交換のギャンブルを打つチームもある中、堅実に4本交換した「MJ KRAFT SC430」は順位が落ち着いた所で10位。
石浦はピットストップで前に行かれた#38を40周目には捉え、ここから団子状態となっている8位-9位-10位接近バトルが勃発!
しかもこの3台、#1トムス、#38セルモ、#35クラフトとレクサスワークス勢同士の三つ巴の戦いとなっており、マシン的に全く性能差の無い激しいバトルは、延々10周にも及ぶテールtoノーズのクリーンな戦いとなるが、残り5周、#8が緊急ピットインをした事により9位、そして残り3周でタイヤ摩耗からか?#1が一瞬見せた隙に#38と#35が先行!またこの周に前を行く#17がコースアウトした事もあり石浦は一気に7位へ浮上!
熱く激しいレースとなったが、結果7位ポイントゲットでチェッカーを受ける事となった。 ウェイトハンデやスタートの不運が重なった割には、狙っていた通りの結果となりシリーズに向け収穫の大きなレースとなった。
大澤尚輔監督
持ち込みからクルマの状態良く、予選もイケそうだったのですが・・ちょっとタイヤを外してしまって結果12位。
それでも全体的なバランスは良かったので「決勝はイケるかな〜?」と思っていたら今度はあのスタート。
色々な不運が重なった割にはほぼ想定していた順位を取る事が出来ましたので、ウェイトを考えれば上出来なレースだったと思います。
次の菅生もまだまだ重いですが、再びポイント圏内、あわよくば表彰台を目標に暫くは堅実なレース運びをしたいと思います。
石浦宏明
さすがに富士優勝のウェイトはキツかったですが・・予想以上にマシンの状態は良く、予選はちょっとタイヤでミスってしまいましたが、決勝のペースも早かったので良いレースが出来たと思います。
スタートの不運もありましたが大嶋が約束通り頑張ってクルマを渡してくれたので、結果良いポジションでレースを終える事が出来ました。
次の菅生はデータもありますし、ウェイトは更に積む事になりますが、かなりいい所に行ける自信はあります。
次戦も表彰台目指して頑張ります。
大嶋和也
そうですねーー、予選はちょっと残念でしたが・・決勝セットは決まってたので追い上げる自信はありました。
でも・・あのスタートにはびっくりしました。そのまま始まるの?って・・
でも結局スタートとなってしまったので、そこからは気持ちを入れ替えて必死に前に追いつこうと思いました。スタート前にチームやユーストリームのファンの皆さんに約束した10台抜きも実現出来て良かったと思います。
マシンは依然好調ですので次の菅生でもかなりいいレースが出来ると思います。シリーズポイントもまだまだ上位で優勝を狙える位置にいますので引き続き頑張りたいと思います。
