第5戦SUPER TEC参戦レポート
「眠眠打破ingsランサー」、トップからトラブルで戦線離脱
8月2日（日）、富士スピードウェイ（静岡県／1周4.563km）でスーパー耐久シリーズ第5戦が行われ、予選3位からスタートした「眠眠打破ingsランサー」（#56 服部尚貴／松本達哉）は、好ペースでトップに立つも、中盤にトラブルをかかえ7位でレースを終えた。

7月31日（金） 練習日
■専有走行
十勝24時間レースが中止となったため、2カ月ぶりのレース開催となった第5戦の戦いの場は、富士スピードウェイ。今大会も鈴鹿に引き続き2ディ開催で、レースは4時間の長丁場となる。ST-2クラスは、9台のうち8台がランサーエボリューションのエントリーとなった。
天候の悪い中、金曜日は3回の専有走行が行われた。
小雨と霧はあがったものの不安定な天候の下での午前10時25分からの1回目、服部が1”52.997の3番手のタイムを出した。午後の2回目の走行では、スプリングのセッティングを変更し、1”52.997で同じく3番手。3回目の走行で服部が、1”52.544を出し調子があがってきたものの、小雨が降り出したためそれ以上のタイムアタックはならず、明日の予選のタイヤセッティングをし、走行を終えた。総合結果は4位にとどまった。走行終了後、充分な調整を行い、予選での好ポジションを狙う。

8月1日（土） 予戦 天候：曇り
■公式予選 （12:05〜12:20／12:50〜13:05）
12時30分、曇り空のドライコンディションの中、予選がスタートした。服部尚貴は、アタック1周目に1”50.991の好タイムをたたき出していきなりのトップに躍り出た。その直後、#3 ENDRESS ADVANが1”50.502をだし、服部は2番手となった。
続くBドライバーのセッションでは、松本達哉が残り8分でコースイン。次の周回でワンアタックを狙うも他車に阻まれタイムアタックならず。その2周後に、タイヤがギリギリの状態ながら1”51.705のタイムをマークし3番手についた。合算タイムは3”42.696で「眠眠打破ingsランサー」は、3番手グリットを確保した。

8月2日（日） 決勝 天候：雨 観客動員数：10,800人
■決勝 4時間 （13:09スタート）
36台のマシンがスターティンググリッドにつき、直前まで強く降り続いていた雨がやんだところで、決勝の火蓋が切られた。スタートドライバーの服部尚貴は、オープニングラップでひとつ順位を下げたが、2”02〜03秒台の好タイムで周回し、#6新菱オート☆DIXCEL☆EVOIX、続いて#3 ENDLESS ADVAN CS-Xをかわし、すぐに2位に浮上する。 そして「眠眠打破ingsランサー」は、オープニングラップで前に出て独走状態だった#20 RSオガワユークスADVANランサーとの差をじわじわと詰め、17ラップ目にトップに躍り出た。次周には1秒49引き離す。その後24ラップ目に2位に後退したが、40周目には服部が再び首位奪回と、#20とのトップ争いが続く。44ラップ目に松本達哉にドライバー交代。「眠眠打破ingsランサー」は、トップのままコースに復帰することに成功した。続く松本も2”03秒台のタイムで周回し、2位に6秒差と引き離しにかかる。しかし64ラップ目にミッショントラブルが発生し、急遽ピットイン。ピット内での修復作業に時間を要し、コースに復帰するも、トップと11周遅れで戦線離脱となった。
その後もミッションのトラブルをかかえたままであったが、完走を目指して走行を続けた。最後に服部にバトンを渡し、7位でフィニッシュ、無事に完走を果たし、貴重なポイントを得た。

■ドライバーのコメント
服部尚貴
今回こそ優勝パターンでレースを進めていただけにミッショントラブルは残念でなりません。エボ9でもまだまだ進化していますので、次回は結果を残すように全力を尽くします。
松本達哉
今回は、予選で自分のミスにより迷惑をかけたが、決勝では他車よりも速いペースで走れていたので良かったと思う。但し、トラブルにより完走を目指すレースに切り替わったのは非常に残念だった。開幕から勝てるレースを落として歯車が噛み合っていないが、なんとか岡山までに立て直して次回こそは優勝!!を狙っていきたいです。