アウディAGは24日、今年からヨーロッパ、アメリカ、アジアを舞台に行われるインターコンチネンタル・ル・マン・カップ(ILMC)の参戦体制を発表した。10月のプチ・ル・マンでは、再びブノワ・トレルイエ、アンドレ・ロッテラーのふたりのGTドライバーもアウディR15 TDIのステアリングを握る。

 今季からスタートするル・マンの“ワールドツアー”と言われるインターコンチネンタル・ル・マン・カップは、9月にLMSシルバーストンで、10月にALMSプチ・ル・マンで、11月にAsLMS上海で行われる3戦をひとつの選手権と見なし、ポイントが与えられるもの。来季は日本での富士1000kmを含む全6戦+ル・マン24時間で行われる予定だ。

 このILMCに参戦を表明したアウディは、リリースの中で「新たなACOのシリーズで、時にはF1よりも人気があったメイクスの世界選手権の伝統を復活させたい。アウディは1999年以降ずっとスポーツカーレースに関与してきたが、ずっとこのような世界的なシリーズの展望を持っていた」とシリーズへの期待を表している。

 今回発表されたリリースの中で、アウディはILMCへの参戦が2011年用に開発を進めているニューマシン『R18』の開発に繋がっているとしつつも、「いずれにしろ我々の目標は明白だ。タイトルを獲得し、アウディブランドのために最高の結果を達成する」と目標を語る。

 この目標達成のために、アウディ陣営では3戦すべてにトム・クリステンセン/アラン・マクニッシュというコンビを7号車として送り込むことを決定。ロード・アメリカでのALMSプチ・ル・マンでは、これにディンド・カペッロを加える。

 また、8号車にLMSシルバーストンではティモ・ベルンハルト/カペッロ、AsLMS上海ではカペッロ/ロマン・デュマというコンビを送り込み、ALMSプチ・ル・マンでは9号車としてマルセル・ファスラー/トレルイエ/ロッテラーというトリオを走らせるという。

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