AUTOBACS SUPER GT Round6 43rd INTERNATIONAL SUZUKA 1000km
TEAM IMPUL Race Result Report

2014.8.30～31 SUZUKA CIRCUIT
#12 CALSONIC IMPUL GT-R
Hironobu Yasuda／Joao Paulo De Oliveira

歯車かみ合わず無念の10位

　SUPER GTの2014年シーズンも今回の鈴鹿1000kmを含め残り3戦となり、シーズンも佳境に入ってきました。SUPER FORMULAのレースもあり連戦で、TEAM IMPULとしても慌ただしい日々を送っていますが、ニューマシンとなって初の長距離レース。マシンメンテナンスにも余念がありません。シリーズランキングはトップと4ポイント差の2位に位置しており、チャンピオンシップを考えても非常に重要なレースを迎えました。また、今回の鈴鹿のレースから開幕戦岡山以来のハイダウンフォース仕様のエアロパーツでの走行となりました。

8/30(土)公式予選
天候:晴れ　コース：ドライ
気温:30℃(Q1開始時)→28℃(Q2)
路面温度:40℃(Q1開始時)→35℃(Q2開始時)→34℃(Q2終了時)
入場者数：25000人

　午前中は雲も多かったが、午後は強い日差しで晴天となりました。GT300の赤旗中断で7分遅れの14時22分にGT500予選Q1スタート。Q1はジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが担当しました。タイヤはソフトタイヤを選択。セッション開始直後はコースインせずにピット内で待機。残り7分を切るところでコースインしていきました。

　2007年に記録されて以来破られていなかった鈴鹿サーキットのGT500コースレコードが続々と更新されていく中、カルソニックIMPUL GT-Rはハンディが非常に厳しいにもかかわらず、残り1分の時点で1.49.099という好タイムをオリベイラがマークして3位へ。この後、ライバルに1つ順位を譲りましたが、4位という結果でQ2進出を果たしました。ブリヂストンタイヤ勢でトップでした。

　Q2は安田裕信がアタック。15時15分から開始されました。残り7分20秒でコースイン。果敢にアタックに挑んでいきますが、130Rエンドで他車がスピンしコース上に戻ってきたところで、安田と鉢合わせとなってしまい、避けるために痛恨のタイムロス。絶好のアタックラップが1.49.494のタイムに甘んじてしまいました。その直後もアタックを続けますが、1.49.433のタイムで予選最終結果は6位となりました。

8/31（日）決勝レース
天候:晴れ コース:ドライ
気温:30℃(スタート)→32℃(25Lap) →27℃(75Lap)→28℃(100Lap)
路面温度：34℃(スタート)→45℃(25Lap)→37℃(75Lap)→36℃(100Lap)
レース距離:5.807km×173Laps＝1004.611km
入場者数：36000人

　決勝も予選に引き続き、晴れとなり気温も30℃まで上がる真夏日となりました。今回はスタート時に、三重県警の協力のもと白バイ2台、パトカー2台先導によるパレードランののちフォーメーションラップを経てレースが始まりました。

　1000km、鈴鹿サーキットを173周する長丁場のレース。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがスタートドライバーを担当しました。6位からスタートし、オープニングラップでNo.8 ARTA NSX CONCEPT-GTをかわし順位を1つ上げて5位へ。続く2周目にはNo.18 ウイダーモデューロ NSX CONCEPT-GTにいったんは前に出られるものの、再び抜き返し5位のポジションをキープしました。8周目には、GT300との交錯も始まり、4位のNo.46 S Road MOLA GT-Rへ一気にテールtoノーズへ持ち込みます。なかなかかわせずにいましたが、14周目トラブルで後退したNo.46 GT-Rの前に出て4位に。しかし、15周目にはNo.8 NSXにかわされて5位となりました。しかしオリベイラは耐久レースらしからぬ序盤からの激しい5位争いを展開し、いきなりレースを盛り上げました。

　34周目に1回目のピットイン。安田裕信へのドライバー交代と給油とタイヤ交換を行いますが、左フロントタイヤのナットがかんでしまい、交換に手間取ってしまいました。1分32秒の作業時間でコース復帰。全車ピット作業を終えて7位へ順位を落とすことに。安田はそのまま7位のポジションで周回を重ねて69周目に2度目のピットイン。オリベイラへ交代し今度は56秒という素早い作業時間でコースへと送り返します。75周目、最終コーナーでピットインしようとしていたNo.32 EPSON NSX CONCEPT-GTに後ろから追突、スピンさせてしまい15秒のピットストップペナルティを受けることに。幸い、マシンには破損はなく81周目ペナルティを消化し8位でレースに復帰します。

　他車のレース離脱で6位まで順位を上げて、104周目に3回目のピットイン。安田へ交代してコースに戻りますが、109周目にエンジントラブルによりガレージに頭からマシンを入れることになってしまいました。オリベイラもピットイン直前にエンジンの不調を訴えていました。エンジンカウルを外し、修復確認作業を行います。これで入賞が遠のいたかに思われましたが、諦めずに114周目にプラグなどの部品を交換してレースへ復帰。しかしこのアウトラップに、安田はヘアピンでスポンジバリアへ突っ込んでしまいました。なんとかコースへ戻りますが11位となってしまいました。最後のピットストップは130周目、オリベイラに三度交代し、11位のポジションで走行。レース終盤トラブルでストップしたマシンがあり、10位へ順位を上げポイント圏内へ。そのままフィニッシュし、レースを終えました。

　予選や序盤の展開が良かっただけに、この結果は残念でなりません。度重なったミスやトラブルのうち防げたものも多分にありました。チーム全員で反省し残りのレースでの巻き返しを目指します。　金子　豊

監督・ドライバーからのコメント
星野一義
ドライバー、チーム側すべてにミスが出てしまった。非常に悔しいレースになったわけだけど残り2戦やるしかないよね。しっかり今回の反省をしてタイ戦へ臨みます。応援ありがとうございました。

安田裕信
予選は4位には入れたと思うと惜しかったです。100号車のスピンでタイムロスしましたが、ミラーみて欲しかったですね。レースはトラブルやペナルティと悪い流れが続き残念でした。次、頑張ります。

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
予選Q1は満足でした。車のバランスもハンディを考慮して決まっていました。エンジントラブルでチャンピオンシップが一歩遠のいてしまったように見えますが、僕は決して諦めません。今季最後の1周まで頑張り続けます。また応援よろしくお願いします。

カルソニックIMPUL GT-R　2014年シーズン ここまでの戦績
第1戦岡山　予選2位　決勝3位
第2戦富士　予選1位　決勝1位
第3戦オートポリス　予選4位　決勝3位
第4戦SUGO　予選13位　決勝9位
第5戦富士　予選10位　決勝8位
第6戦鈴鹿　予選6位　決勝10位
ドライバーズランキング3位　／　チームランキング3位　（第6戦鈴鹿終了時点）

TEAM IMPUL Next Race Information
SUPER FORMULA 第5戦 9/13(土)～14(日) オートポリス(大分県)
SUPER GT第7戦 10/4(土)～5(日) ブリーラムユナイテッドインターナショナルサーキット(タイ)

2014年協賛各社様
日産自動車株式会社
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社
カルソニックカンセイ株式会社
株式会社ブリヂストン
EMGマーケティング合同会社
レノボ・ジャパン株式会社
エンケイ株式会社
タンチョンモーター株式会社
日本特殊陶器株式会社
ベロフジャパン株式会社
プーマジャパン株式会社
株式会社タミヤ
有限会社エムエムピー
株式会社アライヘルメツト
株式会社銀座千疋屋
キーバ株式会社
株式会社ホシノインパル
ご支援誠にありがとうございます。

敬称略・順不同