スーパーGT第4戦セパンは20日、マレーシア・セパン・インターナショナル・サーキットで54周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたカルソニックIMPUL GT-Rが波乱の展開を制し今季初優勝を飾った。
午後から陽差しも強くなり、例年同様酷暑の中で迎えたスーパーGT第4戦セパン。迎えたスタートでは、イン側のラインを通ったカルソニックIMPUL GT-Rが1コーナーを制し、3番手スタートのMOTUL AUTECH GT-Rがアウトから2番手ARTA HSV-010のポジションを狙うがこれは届かず。ピットロード出口ではEPSON HSV-010がトラブルのせいかマシンを止めてしまい、EPSON HSV-010後方グリッドの3台が大きく遅れることとなってしまった。
序盤、トップのカルソニックIMPUL GT-Rを先頭にトップ集団が一団となって周回を重ねるが、4周目の最終コーナーで2番手のARTA HSV-010に3番手のMOTUL AUTECH GT-Rがチャレンジ。しかし、コーナー出口でダートにマシンを落としてしまい、その間に後続車が先行。MOTUL GT-Rはポジションを落としてしまう。さらに、3番手のENEOS SC430には4番手に浮上したRAYBRIG HSV-010が襲いかかり、14周目にはオーバーテイクに成功。また、序盤から先週のル・マンを思わせる快走をみせたのはロイック・デュバル駆るウイダーHSV-010。20周目には後方から4番手まで浮上し、トップのカルソニックにHSV-010が3台続く展開となった。
上位陣は23周あたりから26周あたりでルーティンストップを行うが、ストップを遅らせてきたのがRAYBRIG。伊沢拓也がハイペースで繋ぎ山本尚貴に交代。山本はアウトラップですぐ後方についたカルソニックIMPUL GT-Rを抑えるが、抵抗は2周まで。カルソニックが再びトップに立つ。しかし、いったんはカルソニックに先行されたRAYBRIGだが、山本はファステストラップを叩きだし前のカルソニックに再び肉迫。しかし、迎えた37周目の2コーナー、イン側の縁石で跳ねたRAYBRIG HSV-010がカルソニックのインにクラッシュ! 2台はスピンし、RAYBRIGがすぐに態勢を立て直してコースに戻るが、カルソニックは3番手に落ちてしまう。
さらに、走行を続けていたRAYBRIGにはMOTULが迫るが、40周目の最終コーナーでMOTULとRAYBRIGが接触! RAYBRIGは再度スピンしてしまった。しかし、RAYBRIGをスピンさせたことでMOTUL GT-Rにもドライブスルーペナルティが発せられ、これで再びカルソニックがトップに浮上。2番手にはARTA HSV-010がつけていたが、終盤ペースが落ちてしまいウイダーHSV-010、KEIHIN HSV-010、さらにペナルティを消化したMOTUL GT-Rにも抜かれてしまった。ARTA HSV-010は50周目ピットに入るが、井出有治がかつぎ出されるようにマシンを降りラルフ・ファーマンに交代。井出は脱水症状を起こしているように見られた。
終盤、昨年同様セパンで素晴らしい走りをみせた塚越広大駆るKEIHIN HSV-010が好ペースで2番手のウイダーHSV-010をパス! しかし直後、KEIHINはGT300のマシンと接触しスピンオフ! マシンを止めてしまった。さらに、ウイダーにはペナルティからハイペースで追い上げたMOTUL GT-Rが追いつき、ウイダーをかわし2位へ浮上! 結局、カルソニックIMPUL GT-Rが波乱の展開を制してトップでチェッカー。2位にMOTUL AUTECH GT-Rが入り、GT-Rがワン・ツー・フィニッシュを達成! 3位はウイダーHSV-010となったが、ドライブしていた小暮卓史はフィニッシュ後疲労困憊。途中でマシンを止め、FROの車両で運ばれたが、表彰台には無事に参加している。
GT300クラスは、1コーナーでで3番手スタートのHANKOOK PORSCHEが2番手スタートのM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7をかわし2番手に浮上する。一方、後方ではウェッズスポーツIS350やマッハGOGOGO車検408Rが接触によりスピン、後退を喫してしまう。
勢いに乗るHANKOOK PORSCHEは、4周目にはトップに浮上。その後方では、9周目にM7 雨宮SGC 7がJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430をパス、2番手に浮上する。その後なかなかペースが上がらないJIMGAINER F430はポジションを落としてしまうが、それに代わって後方からグイグイと追い上げてきたのがやはりI.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shiden。セパンを得意とする紫電が13周目には一気に6番手まで浮上。その後、ARTA Garaiyaとのバトルに苦しみ、いったんはこれをパスするが2台は接触! 紫電はその後レースを終えることになってしまった。
一方、レースをリードしていたHANKOOK PORSCHEだが、ハイペースで走るM7 雨宮SGC 7が追いつき逆転。ピットストップも完璧にこなしたM7 雨宮SGC 7がレースをリードしていく。2番手を走っていたHANKOOK PORSCHEだが、39周目のバックストレートでCOROLLA Axio apr GTとサイドバイサイドの末接触! マシンを止めてしまった。これでARTA Garaiyaが2番手に浮上。COROLLA Axio apr GTは追い上げを図り、3番手まで順位を挽回した。
結局レースはM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7が逃げ切りトップでチェッカー。2位はARTA Garaiya、3位はCOROLLA Axio apr GTとなり、apr勢が2位、3位を占めた。ポールシッターのJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430は4位でチェッカーを受けている。
