GTアソシエイションは21日、4月3日に決勝レースが予定されていたスーパーGT第1戦岡山の開催延期を決定。代替日程については現在検討中で、決まり次第発表されると明らかにした。

　これは、11日に発生した東北地方太平洋沖地震による各方面への深刻な影響、そして現在の深刻な社会情勢を鑑みたもので、すでにスーパーGTでは岡山で予定されていた公式テストが中止になっている。

　今回延期が決定した第1戦岡山については中止という訳ではないので別の日程に開催されることになるが、それがいつになるかは現在検討中とのこと。また、第2戦富士（5月1日決勝）については、現在開催に向け準備を進めているものの、東日本地域での開催ということもあり、「大会スケジュールは、今後の状況を見て判断することとしている」としている。

　延期の決定についてGTアソシエイションの坂東正明代表はコメントを発表。「このたびの震災で、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げます。被災された皆様、そのご家族の方々に対しまして心よりお見舞い申し上げますとともに一日も早い復興をお祈りいたします。私自身、今回の巨大地震で、東北、関東地方に大きな被害がでているとの報道を受けて大変なショックを受けています。さらに、生存者の救出に向けて、また福島原発の状況が予断を許さない中、懸命に復旧支援に努力されている関係者の皆さんに、改めて敬意を表したいと思います」と坂東代表。

「GTAとしましては、本日開催しましたスーパーGT関係者の会議において協議いたしました結果、地震による各方面への深刻な影響および現在の社会情勢を鑑み、本年の開幕戦岡山大会の開催が困難になったと判断し、延期することを決定いたしました。本年のスーパーGTレースの開幕を心待ちにされていた全国のファンの皆様、岡山大会の観戦を楽しみにされていた方には誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします」と中止の理由について説明した。

「また、スーパーGT、そしてモータースポーツ界全体で何ができるか、しっかりと考えて出来る限りの援助を引き続き議論し、行動していきたいと考えております」と坂東代表。今後、スーパーGTができる支援活動としてまず、、震災で被災された地域、被災者の方々へ向け、今シーズンの大会を『東日本大震災復興支援大会』として開催すると明らかにした。