トヨタ自動車は27日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンにトヨタRV8Kエンジンで参戦するドライバーとチーム体制を発表した。2年連続のFニッポン王者である松田次生がチーム・インパルに復帰したほか、安田裕信がFNデビューを果たすことになった。
2011年はPETRONAS TOM'Sの圧倒的な強さもあり、シリーズ全勝を飾ったトヨタRV8K搭載車。今季の顔ぶれは若干の移籍が見られ強力なラインナップとなった。昨年悲願のチャンピオンを獲得したアンドレ・ロッテラーは、WEC世界耐久選手権がFニッポンと日程が重なっていないこともありPETRONAS TOM'Sに残留。ゼッケン1をつけ連覇に挑む。昨年1勝を挙げた中嶋一貴も、2年目のFニッポンに挑む。
昨年、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラが1勝を挙げるも連覇はならなかったチーム・インパルは、オリベイラが残留する一方で、チームメイトには07年、08年とFニッポン連覇を果たした松田の復帰が決定。スーパーGTと同じラインナップであり、タイトル経験者ふたりを揃える強力な体制となった。
松田のインパル復帰により、昨年までインパルの20号車をドライブしていた平手晃平は、こちらもスーパーGT同様Projectμ/cerumo-INGINGに加入。国本雄資とコンビを組むことになった。
さらに、今季のフォーミュラ・ニッポンで唯一のルーキードライバーとなるのが安田裕信だ。これまでFニッポン参戦を熱望していた安田は、スーパーGTでも所属するKONDO RACINGから1台体制で参戦することに。
すでに参戦体制を発表したTeam KYGNUS SUNOCOのロイック・デュバル、そして昨年同様の体制で臨む大嶋和也(Team LeMans)、嵯峨宏紀(Le Beausset)と、今季のトヨタエンジン勢は非常に楽しみなラインナップとなった。
これでホンダ、トヨタ両陣営ともドライバーが決定。チャンピオン経験者が4人、そして佐藤琢磨のスポット参戦と、今季のフォーミュラ・ニッポンは話題も多く、非常に楽しみなシリーズとなりそうだ。
