ポルシェGT3カップチャレンジ ジャパン 2011
第3戦–4戦 (ツインリンクもてぎ) レースレポート
コックス株式会社(本社:神奈川県足柄上郡 代表取締役社長:渦尻栄治)は、ポルシェ GT3カップ チャレンジ ジャパン 2011年シリーズ 第3戦-4戦を、2011年6月26日(日) ツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催いたしました。
■第3戦 予選
ポルシェモータースポーツの入門クラス、「Porsche GT3 Cup Challenge(GT3Cupチャレンジ)」第3戦/第4戦が6月26日に、ツインリンクもてぎで開催された。今回、2008-2009年式ポルシェ911GT3Cupで争われるカテゴリー1には4台、2006-2007年式911GT3Cupのカテゴリー2に2台、FIA GTやスーパーGT用マシンが参戦可能なオープンクラスに1台の、合計7台のレーシングポルシェがエントリーした。
3月の東北大震災後、施設の修復を経てオープンしたツインリンクもてぎのスタートシグナルには、『がんばろう!日本 We are all together』の文字が掲げられている。
朝から小雨がぱらつくあいにくの天候となったこの日、気温もこの時期としては20℃以下と低いままだ。9時50分に公式予選がスタートし、ウェットタイヤをチョイスした#23茂田久男が3周目に早くも2'11.951と、ただひとり11秒代をたたき出す。今回からGT3Cupチャレンジに登場した#36WAPPAYAも2'12.124で追うが、#23茂田が2'11.236までタイムを縮めて、ポールポジションを獲得した。
後半、乾き始めた路面に対応した#21美摩武臣が総合2番手タイムとなる2'11.577を記録。しかし、「最後に集中力が途切れてしまった。もっとタイムを縮められたはず」と悔しさを隠さない。3位にはGT3Cupチャレンジ初参戦ながらも、2'11.633で走った#18デベサ・フィリップが入っている。
◆第3戦 公式予選結果
Pos.\tNo.\tCls.\t\t\tDriver\t\t\tCar Name\t\t\tTime
1\t23\tC-1\t\t1\t茂田 久男\t\t\tFSF KRM997カップ\t\t2'11.236
2\t21\tOPEN\t\t1\t美摩 武臣\t\t\tSTEALTH GT3RS\t\t2'11.577
3\t18\tC-2\t\t1\tデベサ フィリップ\tAdenau GT3 CUP\t\t2'11.633
4\t77\tC-1\t\t2\t多田 均\t\t\tPCJたろう\t \t\t2'11.839
5\t36\tC-2\t\t2\tWappaya\t\t\tわっぱやHtR ポルシェ\t2'12.124
6\t6\tC-1\t\t3\t山口 直秋\t\t\tKRM 997 CUP 666\t\t2'12.455
7\t33\tC-1\t\t4\t荻野 テツオ\t\tKRM 997 CUP\t \t2'14.252
以上予選通過車両: \t\t\t\t\t\t
\t16\tC-2\t西田 裕正\tREAF.R.E Field\t出走せず\f■第3戦 決勝
Porsche GT3 Cup Challenge(GT3Cupチャレンジ)第3戦決勝レースは、小雨が降り続く中でのフォーメーションラップを経て、7台のポルシェが一斉にローリングスタートを切り、1コーナーへとなだれ込む。余裕のホールショットを決めた#23茂田は、#21美馬と#18デベサを抜いて2位に浮上した#77多田均を大きく引き離し、早くも独走体制を築く。
1周目を終えて予選で大きく遅れていたシリーズランキングトップの#6山口直秋が3位にポジションアップ。その後方には、こちらも予選7番手の#33荻野が順位を上げ、表彰台圏内を狙う。ふたりによる3位争いが激しさを増した6周目のホームストレート、#6山口がドライブシャフトの破損により突然のストップ。#33荻野が労せずして3位を手にした。
周回ごとにファステストラップを更新し、2位#77多田との差を10秒以上に広げた#23茂田が、開幕戦以来となるシーズン2勝目を飾った。さらに#23茂田は2'01.713のファステストラップを記録し、第4戦のポールポジションも獲得している。レース終盤、#36WAPPAYAの追い上げを防ぎきった#33荻野が3位でフィニッシュ、#36WAPPAYAはクラス2トップながらも、悔しい4位に終った。
GT3Cupチャレンジでは、2レース目の決勝グリッドが、1レース目のベストラップで決まため、第3戦の結果、第4戦は#23茂田、#77多田、#36WAPPAYA、#33荻野のオーダーでスタートする。
◆第3戦 正式決勝結果
Pos.\tNo.\tCls.\t\tDriver\t\t\tCar Name\t\t\tGap
1\t23\tC-1\t1\t茂田 久男\t\t\tFSF KRM997カップ\t \t20'35.604
2\t77\tC-1\t2\t多田 均\t\t\tPCJたろう\t\t\t+11.871
3\t33\tC-1\t3\t荻野 テツオ\t\tKRM 997 CUP\t\t+13.506
4\t36\tC-2\t1\tWappaya\t\t\tわっぱや HtR ポルシェ\t+13.883
5\t21\tOPEN\t1\t美摩 武臣\t\t\tSTEALTH GT3RS\t\t+51.936
6\t18\tC-2\t2\tデベサ フィリップ\tAdenau GT3 CUP\t \t1Lap
以上 規定周回数完走: \t\t\t\t\t\t
\t6\tC-1\t\t山口 直秋\tKRM 997 CUP 666\t \t\t\t5Laps
■第4戦 決勝
Porsche GT3 Cup Challenge(GT3Cupチャレンジ)第4戦の決勝グリッドは、第3戦のベストラップによって決まる。第3戦でリタイアした#6山口は5番グリッドを確保していたものの、マシン修復が間に合わずに欠場。6台で10周のレースが争われることになった。
ポールスタートの#23茂田は慎重に1コーナーへと進入し、#77多田に並ばれながらも首位をキープ。その後はコンスタントに2分1〜2秒台のタイムを刻み、第3戦同様に2位以下を大きく引き離しにかかる。
熾烈を極めたのが#36WAPPAYAと#33荻野による3位争いだ。ストレートスピードで勝る#33荻野がコーナーごとにプッシュし、3周目でついに#36WAPPAYAを捕らえて3位に浮上。なんとか再逆転を狙う#36WAPPAYAもくらいつくが、4周目のヘアピンで前を行く#33荻野に進路を塞がれてコースオフ、最後尾まで順位を落としてしまう。
その後、#23茂田、#77多田、#33荻野のオーダーでレースは淡々と進むが、後方では#21美摩と#18デベサがコンマ差のバトルを展開する。最終ラップまで#18デベサを押さえていた#21美摩だったが、5コーナーでスピンを喫し、4位をポジションダウン。#23茂田は終盤ペースをコントロールする余裕の展開で、2連勝を達成。2位#77多田、3位#33荻野と、第3戦と同じ顔ぶれのポディウムとなった。
第3戦と第4戦の合計ポイントで争われる第2大会の賞典は、カテゴリー1が#23茂田、オープンクラスは#21美摩武臣、カテゴリー2は同ポイントながらも規定により#18デベサが獲得した。それぞれのドライバーには、PCCJ事務局からトロフィーが贈呈された。第3大会は7月24日に第5戦/第6戦として岡山国際サーキットで開催される。
◆第4戦 正式決勝結果
Pos.\tNo.\tCls.\t\tDriver\t\t\tCar Name\t\t\tGap
1\t23\tC-1\t1\t茂田 久男\t\t\tFSF KRM997カップ\t 20'33.658
2\t77\tC-1\t2\t多田 均\t\t\tPCJたろう\t\t\t+11.439
3\t33\tC-1\t3\t荻野 テツオ\t\tKRM 997 CUP\t\t+26.459
4\t18\tC-2\t1\tデベサ フィリップ\tAdenau GT3 CUP\t\t+28.975
5\t36\tC-2\t2\tWappaya\t\t\tわっぱや HtR ポルシェ\t+54.556
6\t21\tOPEN\t1\t美摩 武臣\t\t\tSTEALTH GT3RS\t \t1Lap
以上 規定周回数完走:\t\t\t\t\t\t
\t6\tC-1\t\t山口 直秋\t\t\tKRM 997 CUP 666\t
