DENSO SARD SC430
第6戦富士、終始トップ快走もアクシデントで8位
石浦は決勝ファステストタイムを記録

2011 SUPER GT 第6戦「FUJI GT 250km RACE」(9/10-11)
富士スピードウェイ(1周4.563km)
入場者数:予選15,800名、決勝27,800名 合計43,600名

 9月11日(日)、SUPER GT第6戦「FUJI GT 250km RACE」の決勝が行われ、ポールポジションからスタートした石浦が駆るDENSO SARD SC430は、快調なペースでレースをリード。追いすがる38号車との攻防を凌いでトップをキープしピットイン。23秒ほどの素早いピットワークと井口の速いアウトラップで38号車とのギャップを広げ、快走を見せて2位38号車を徐々に引き離していった。しかし、50周目にメインストレートでのクラッシュ車両による黄旗区間で周回遅れに詰まったところで38号車にギャップを削られ、53周目にオーバーテイクを許してしまう。再逆転を狙っていったが最終ラップの55周目に10号車に左後方を追突されスピン。レースを終始リードしていたが、まさかのアクシデントで8位となった。

 ドライバーポイントでは3点を獲得しランキング7位(合計29点)、チームポイントでは6点を獲得し7位(計46点)となった。次の第7戦は10月1日(土)・2日(日)にシリーズ戦に復活となった九州・阿蘇のオートポリスで開催される。

■公式練習走行
 はやくもシリーズは残り3戦、タイトルの行方を左右する第6戦は富士スピードウェイが舞台。決勝は250kmで通常の1回ピットストップ。予選方式はスーパーラップ方式となる。開幕戦と違って各車ハンディウェイト搭載量が違うが、シリーズ生き残りを懸けた超過激に接近したスプリントバトルが予想される。

 DENSO SARD SC430は、ここ富士での開幕戦でポールポジションを獲得、第4戦SUGOで2位獲得。前戦第5戦では表彰台圏内を争う5位など活躍を見せ、ここ富士で大量ポイントを獲得すればタイトル争いも視野に入ってくる。第6戦富士は獲得ポイント×2の52kgのウェイトハンディ搭載となっているが、次戦オートポリスでは獲得ポイントとイコールとなるため重量はこれ以上増えないことになる。各陣容とも思惑が入り乱れる第6戦富士となるが、シリーズ上位浮上を狙っていく上では、我々は計算抜きに、ただひたむきに攻めの姿勢で表彰台を目指していく。

 10日(土)午前中の公式練習走行は、気温26度/路面温度34度の晴れ。9時15分から1時間45分のセッションが開始され、コースのダストが捌けた開始9分後頃に石浦がコースイン。5周目に1分35秒458のトップタイムをマークした。その後パーツの変更などでセットの確認、調整などを行った。次に井口が17周目から石浦の使用したユーズドタイヤでフィーリングを確認。燃料の積んでのバランスの確認も行って午前中の公式練習走行を終えた。練習走行ではトータル41周を走行し、石浦のマークした1分35秒458で2番手となった。

■公式予選
 10日(土)13時00分からの公式予選1回目は気温30度/路面温度47度と、汗ばむ陽気で路面温度も高め。最初の混走25分間のセッションでは、まず井口が予選基準タイムをそつなくクリア。続いて石浦がアタックシミュレーションで1分35秒645の4番手タイムをマーク。その後のGT500クラス単独となる10分間のセッションでは、残り8分ほどで石浦がコースイン。入念にウォームアップをした次の周、猛然とフルアタックを始めた。セクター1、セクター2と完璧な走りで全体ベスト。難しいテクニカルセクションのセクター3でも危なげなく全体ベストを刻んだ石浦は、ダントツのトップタイムとなる1分34秒122の1位でスーパーラップ進出を難なく果たした。

■スーパーラップ:石浦が渾身のアタックで今季2度目のポール獲得
 最終走者としてコースインした石浦は、「今季この富士は大事なレースだけに一番緊張した。手応えも掴んでいたが不安もあった。しかし、スーパーラップで走り出したらイメージ通りで、ものすごく良かった」と語る通りに予選1回目から大きくセット変更したクルマを大事に運びつつも、アタックラップで大胆に攻めに攻めた。しっかりと熱を入れたタイヤは石浦の走りに応える様にガッチリと路面を蹴り出し、コーナーリングでもグイグイと前にクルマを進めた。セクター1で他車に劣っていたのは分かっていた石浦にとって、自分の好みで自在にコントロールできる様にセットされたDENSO SARD SC430を、100Rを含む踏ん張りどころのセクター2、ドライバーの技量による要素が大きいセクター3で全体ベストを刻む渾身のドライビングでイメージ通りに走らせ、1分34秒411のタイムで今季2度目のポールポジションを獲得した。

■石浦宏明
「この富士は一番チャンスのコースで走り込んでおり、勝負どころの大事なレース。他車はもちろん同じレクサス勢にも速さで負けたくなかった。タイヤはロングランでも強いタイヤですし、今のところ良い流れ。明日の決勝は、前から逃げ切るレースをしたいです。それと妻への良い誕生日プレゼントにもなりました。明日もご声援のほどよろしくお願いいたします」

□決勝
■フリー走行
 11日(日)8時20分からの決勝前フリー走行開始時は気温23度/路面温度27度。開始前に快晴だった空が一転雨雲に覆われ雨のウェットコンディションとなった。石浦がウェットタイヤの感触を確かめるべくコースイン。タイヤの皮むき作業などを行った。4周目には1分44秒725の2番手タイムとウェットでも好調さを示した。フリー走行はトータル12周を走行。続いてサーキットサファリの時間帯で井口が走行し、決勝への準備を終えた。

■決勝スタート
 11日(日)午前中の降雨で濡れた路面も乾き、16時スタート時は気温29度/路面温度45度の薄曇り。ポールポジションからスタートするDENSO SARD SC430に、リラックスし落ち着いた様子ながらも闘志みなぎる石浦が乗り込みスタートに備えた。そして整然とした隊列のまま、非常にクリアなスタートが切られた。

■決勝ファステストタイムをマークしながらトップ堅守の石浦
 オープニングラップをトップで戻ってきた石浦は、安定感のある走りでペースの良く走行。背後に追いすがる38号車とは、セクター1で詰められセクター2と3で引き離すという攻防が序盤から繰り広げられた。6周目に決勝ファステストタイムとなる1分36秒513を叩き出した石浦は、自分がイメージした逃げ切るレース展開に持ち込むべく攻め続けた。依然、コンマ数秒差につける38号車は昨年のチームドライバーの平手。石浦とはプライベートでも仲の良いトヨタの新エースを狙う2人。お互いのプライドが交錯する熾烈なトップ争いが、3位以下を大きく引き離しながら演じられた。そしてマッチレースを続けていた38号車がピットインした次の周の25周を終え、トップの石浦はピットに滑り込んだ。

■決勝セカンドファステストタイムで快走も失意のアクシデントとなった井口
 23秒ほどのトップクラスの速さでピット作業を終え井口を送り出す。井口がコースインした時に2位38号車はストレート。アウトラップの井口の頑張りに期待がかかった。タイヤに十分に熱が入るまで38号車駆る立川の追い上げを素晴らしい速さで凌ぎきった井口。ピットワークとアウトラップの速さで38号車とのギャップを3秒ほど広げることに成功した。31周目には石浦に次ぐ決勝セカンドファステストタイムを刻むトップペースで38号車を徐々に引き離していく快走を見せた井口。しかし、50周目にストレートでの36号車クラッシュによる追い抜き不可の黄旗区間で、遅い周回遅れに詰まったところで38号車に追いつかれ、300クラスが絡んだ53周目のコカコーラコーナーでオーバーテイクを許してしまう。再逆転を狙って追いすがっていったが、最終ラップの55周目プリウスコーナーで10号車に左後方から追突されスピンしコースと逆向きにストップ。復帰に手間取ってしまいフィニッシュは果たしたが、結果は無念の8位となった。

 まさかのアクシデントで表彰台を逃す結果となった第6戦富士ではあったが、終始レースをリードする速さを見せたDENSO SARD SC430。ドライバーポイントでは3点を獲得しランキング7位(合計29点)、チームポイントでは6点を獲得し7位(計46点)とランキング順位を上げた。次の第7戦は10月1日(土)・2日(日)に九州・阿蘇のオートポリスで250kmレースとして開催される。

□石浦宏明
「ポールからスタートして良いペースで手応えを感じていたのですが、これもレースというには余りにも残念な結果。落としたものは大きなものでしたが、シリーズ残り2戦できっちりと取り返したいと思います。引き続きご声援のほどよろしくお願いいたします」

□井口卓人
「大事な一戦と気を引き締めて臨んで良い流れで来ていたのですが、勝てるチャンスを逃してしまい、結果あのようなことになってとっても悔しい気持ちとチームの皆さんに申し訳ない気持ちで一杯です。早く気持ちを切り替えて、次の地元九州のオートポリスで挽回を見せたいです。引き続きご声援よろしくお願いします」

□大澤尚輔監督
「失ったものは戻ってこないので、チャンスは確実にモノにするという意識を強く持って次のオートポリスに臨みたいと思います。今季残り2戦、期待に応えられる結果を残せるように頑張っていきたいと思います」

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