KYGNUS SUNOCO Team LeMans
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
2015年SUPER FORMULAシリーズ
第6戦(スポーツランドSUGO)レースレポート
レース情報
予選(10月17日)
天気:晴れ/コース状況:ドライ
気温:20度(予選開始時)
路面温度:30度(予選開始時)
予選開始:13時45分
いよいよ残り2戦となった2015年スーパーフォーミュラ、第6戦の舞台は宮城県のスポーツランドSUGOである。1周の距離が短く、コース幅やランオフエリアも広くはないため、波乱の展開となることも少なくない難所でもある。コース特性的には前戦の舞台だったオートポリスや、次の最終戦のステージである鈴鹿とも似た傾向を有するとも言え、前戦で3位&4位という好結果を得たKYGNUS SUNOCO Team LeMansとしては、このいい流れをSUGOでさらに加速させ、今季初優勝を達成したいところだ。使用マシンこそ異なるが一昨年のSUGO戦では優勝を飾っており、チームの相性も良好。前戦3位の小林可夢偉、同4位の平川亮、上昇機運に乗る両選手が、それぞれ自身初優勝を目指してSUGO戦に臨む。
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
平川亮選手
予選結果:13位(予選Q2ベストタイム:1分06秒060)
秋らしい好天に恵まれた予選日、平川はマシンの仕上がりに関しては「わるくなかったと思います」という状況ながら、ドライビングの面で「頑張りがタイムアップにつながっていないような状況」で、伸び悩む展開となってしまう。Q1で1分05秒台を記録していながら、Q2では06秒台にとどまり、Q3進出ならず。決勝グリッドは13番手に。
#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
小林可夢偉選手
予選結果:7位(予選Q3ベストタイム:1分05秒377)
自身12年ぶりにSUGOでの実戦を迎えた小林。不慣れなコースであってもQ3に進出してくる勝負強さはここでも健在、特に今回はQ2ノックアウト寸前のピンチがありつつも、タイヤのいい状態を過ぎたところから逆転突破を果たし、魅せた。「渾身のアタック。今日一番でしたね」というスーパードライブ。ただ、Q3では渋滞タイムロスがあって7位に甘んじた。
決勝(10月18日)
天気:晴れ/コース状況:ドライ
気温:21度(14時05分)
路面温度:31度(14時05分)
決勝フォーメーション開始:14時30分
決勝レース周回数:68周
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
平川亮選手
決勝結果:8位(所要時間:1時間18分42秒338、ベストラップ:1分08秒159)
決勝日もSUGOは秋晴れに恵まれた。予選で不本意な結果に終わった平川は、13番グリッドから巻き返しを期す。迎えたスタート、平川はダッシュ良く加速し、混乱も予想された1~2コーナーでの位置取りもうまく運んでいって、1周目に4つもポジションを上げ、9番手へと進出を果たす。幸先の良い出足に、チームの士気も一層高まった。そして9周終了時点でルーティンのピットストップへ。給油のみ、約8秒の停止時間で平川はコースに戻ってゆく。燃費的にピットストップが可能となる最も早いタイミングでそれをこなしたわけだが、今回のチームの作戦は小林ともども、単独走行でのペースアップが根幹だった。ピットアウト後、実際に平川は好ペースで周回を重ねていく。レース中盤からは小林のすぐ後ろに接近、終盤に全車がルーティンピットを終えた時点で平川の順位は7番手に。最終周にガス欠状態となり、ひとつ順位を落として8位でのゴールとなったが、予選からは5つ順位を上げ、4戦連続入賞。
#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
小林可夢偉選手
決勝結果:6位(所要時間:1時間18分40秒097、ベストラップ:1分08秒219)
7番グリッド発進の小林は、スタートでひとつポジションアップ、6番手でオープニングラップを終える。今回の作戦は単独走行でのペースアップだ。マシンもそれが可能となる方向性のセットアップに仕立てての出走である。予定通り、小林は10周終了時点という早いタイミングでルーティンピットへ、9秒弱の給油のみでコース復帰する。そこからの小林のラップタイムペースは、給油により上位グループよりマシン重量がやや重くなっているにも関わらず、首位との差がほとんど変わらないままという、実に素晴らしいものであった。しかし、中盤から上位グループもピットし、小林の前でコース復帰してくるようになると、自分のペースで走ることが難しくなってくる。マシンの仕立ても単独走行での速さを最優先に目指した仕様のため、前走車について走るような状況は今日は得意とはいえず、さすがの小林も苦闘した。平川同様、最後の最後にはガス欠症状も出るなどしたが、小林は6位を守り切ってゴール、連続入賞で3ポイントを獲得した。
平川亮選手のコメント
スタートはここ何戦かいいですし、自信がありました。スタート直後の混戦もうまく切り抜けて、順位を上げられましたね。今日は中盤から小林選手の後ろを長く走る展開になりましたが、僕がオーバーテイクシステムを早めに使い切っていたことと、戦略的にオーバーテイクがしやすいようなマシン状態にはしていなかったこともあるので、前に出るのは難しかったです。ここ数戦、決勝でのラップタイムペースもけっこう良いと思うんですけど、予選がうまくいっていないことが課題ですね。最終戦の鈴鹿では予選でタイヤのいいところをしっかり引き出して前に行き、いい結果でシーズンを終わりたいと思います。
小林可夢偉選手のコメント
早めのピットインで単独走行して速く走るという狙いでした。実際に単独で走っている時は速いペースで走れていたんですが、前に他のクルマがいるようになると、やはりセット的な辛さも出て、特にリヤタイヤが厳しくなっていってしまいましたね。予選ではQ3でトラフィックに引っかかって、そのタイムロスがなければ今回もトップ3には入れていたんだと思います。速さ的にそういう位置にいること、そして勝つための戦略をいろいろやっているなかで、なかなかうまくはいかないですけど最低限ポイントは獲得できるところにいること、これらは前向きに考えたいです。最終戦鈴鹿、勝ちにいきたいと思います。
土沼監督のコメント
前回に続くダブル入賞ですけど、6位と8位でした。このコースでは予選が特に重要だということは分かっていましたから2台ともポールポジションを狙うつもりでしたし、最低でも2列目以内を、と思っていたのですが、うまくいきませんでしたね。そこで、レースで挽回するため、早めにピットインして単独走行でペースアップする作戦を立て、マシンのセットアップもそういう方向性にしていきました。小林も平川もピットアウト後のペースは素晴らしく、狙い通りのレースにはなっていたと思います。ただ、やはり後半になって前に他車がいるような状況になると、マシンの状態的なことも含めて辛かったようですね。とにかく次の最終戦鈴鹿、勝ってシーズンを終えたいと思います。期待してください。そして応援、よろしくお願いいたします。
シリーズランキング
平川亮:8位/11ポイント(今回1ポイント獲得)
小林可夢偉:5位/17ポイント(今回3ポイント獲得)
チーム(#7+#8):4位/28ポイント(今回1+3ポイント獲得)