Formula NIPPON
Team LeMans
RACE REPORT-2012/5/14
Formula NIPPON 2012 series
Round2 ツインリンクもてぎ
5月12日（土）予選 ／ 5月13日（日）決勝
開幕戦から約一ヶ月、フォーミュラ・ニッポンはツインリンクもてぎ（栃木県）で第2戦を迎えた。
5月12日（土）の予選は、通常のノックアウト方式と異なり、全車によるスペシャルステージ方式として行われた。最終的なグリッドを決するのはスペシャルステージで、まずはそれに先んじて1回目の予選が11:10～11:30の20分間で行われた。頭上には曇りのない青空が広がったが、時折風は冷たく吹き付け、気温19℃、路面温度34℃というコンディション。大嶋は中古タイヤでコースイン。マシンの確認を終えるとピットに戻り、最後のタイムアタックに向けマシンの微調整と、スクラブされたタイヤへの交換を行い、タイミングを合わせてコースイン。1'34.268で8番手、スペシャルステージに賭けて好グリッドを狙うこととなった。
スペシャルステージは14:25から行われ、予選1回目の獲得順位の逆順で1台ずつコースインし、順次タイムアタックを行う。10番目に出走した大嶋は、前後4輪ともすべてニュータイヤを装着し、丁寧にタイヤのウォームアップを行いながらインラップの1周を終え、タイムアタック開始。しかしここで大きくタイムを縮めることができず1'34.121で9番手、これが決勝のグリッド順に決定した。
5月13日（日）、引き続き天気は良く、気温も前日よりずいぶん上がり、日中は暑さも感じられる陽気となった。フォーメーションラップは14:30に開始。気温24℃、路面温度40℃。大嶋は上手いスタートを決め、スムーズにグリッドを離れたが、コーナーに一斉になだれ込む中盤の集団のポジション争いで若干のコースオフを喫し、1つ順位を落として10番手。5周目には前車のコースオフにより2つポジションを上げて8番手。前を行くマシンとの差はなかなか詰められず、逆に後ろから迫るマシンを抑えながらの苦しい展開となる。29周を終えたところでピットに入り、ミスのない作業で給油、タイヤ交換を済ませると、9番手でコースに復帰。すぐに前車のピットインで8番手に順位を戻し、後車との8番手争いも復活。その差はわずかながら、大嶋は堂々とした走りで決してミスすることなくポジションを守り切り、8位でレースを終え、貴重な1ポイントを獲得した。
⇒大嶋和也のコメント：
「開幕戦の鈴鹿で4位に終わったので、2戦目のもてぎでは何とか表彰台に上がりたいなと思って、車のほうでも色んなトライをしてきたんですが、なかなか思うように上手く決まらなくて苦戦しました。予選に向けてチームにも頑張ってもらい、さらにセット変更を加えたのですが、思ったような結果が出なくて結果9番手。かなり後ろからのスタートになってしまったんですが、1つでも前のポジションで1点でも多くポイントを取れればと思って、最後までプッシュしました。ですが終わってみれば8番手、何とか1ポイントは取れたものの、トップグループからするとかなりタイム的には遅れてしまっています。去年からもてぎをあまり速く走れないというのが続いてしまっていて、セットアップではいろいろ試してはいるんですけど、今回も改善できなかったので、今年もう一戦行われるもてぎ戦では、そこを何とかしなきゃという気持ちがあります。でもまずは次のオートポリス。ここは去年も速かったですし、もてぎと違ってクルマのセットアップにはかなり良いデータがあるので、気持ちを切り替えて、まずはオートポリスで頑張りたいなと思います。」
⇒武藤裕作 監督のコメント：
「このもてぎ戦と次のオートポリス戦とはインターバルが狭く、オートポリスについてチームは良いデータを持っているので、今回は次戦の弾みになるようなレースをしたいというのが目標でした。なので、まずはとにかく失敗を恐れずいろいろなセットアップをトライしてみようと臨みました。フリー走行のスタートからちょっとトップと差があるなという印象で、予選でも伸び悩んだ部分はありますが、トライしたことを決勝レースで、そしてさらに先のオートポリス戦でも生かせるようにと先を見据えてのチャレンジができたと思います。日曜朝のフリー走行でも、さらに突っ込んだ試みを行いました。一長一短ある中で、決勝に向けて興味深いデータを得ることができました。決勝では大嶋はすごく良いスタートを決めてくれましたが、1コーナー、2コーナーの混戦で押し出されてしまいました。終盤は後ろのマシンとの8番手争いで、しっかり押さえ切って貴重な1ポイントを取ることができ、苦しい中でも最低限の仕事はできたと思います。次戦はしっかり結果を出したいと思いますので、引き続きご声援よろしくお願いします。」
