Team LeMans
Formula NIPPON 2012 series
RACE REPORT-2012/8/6
Round5 ツインリンクもてぎ
8月4日(土)予選 / 8月5日(日)決勝
全7戦で争われる2012年フォーミュラ・ニッポンの第5戦、後半戦に突入した大事な一戦は、ツインリンクもてぎ(栃木県)で行われた。真夏の開催とあって、52周で争われるレースでは、タイヤはもちろんブレーキに対するマネジメントも必要となってくる。
8月4日(土)、頭上には真夏の太陽が一日中照り付ける暑い一日となった。今回の予選はノックアウト方式で、まずはQ1が13:30~13:50の20分間で行われた。開始時の気温31℃、路面温度42℃。大嶋は開始後少し待機して、各車コースに出揃った頃にコースイン。ユーズドタイヤでマシンの確認を行うと、一旦ピットに戻りマシンをアジャスト。セッションが残り5分になったところでニュータイヤを装着してコースインし、最終のアタックを行った。目まぐるしく順位が入れ替わる中、大嶋は何とか13番手を獲得し、Q2への進出を決めた。続くQ2は14:00~14:07の7分間。Q1の上位13台によって行われたこのセッションでは、残り時間が5分半を切ると各車ピットを飛び出し、タイムアタックへ突入。大嶋はQ1から若干タイムアップしたものの、順位は10番手。上位8台に食い込めずここで予選は終了。決勝グリッドは10番手に決定した。
8月5日(日)、前日に続き天気は快晴、フォーメーションラップ開始の14:00には気温34℃、路面温度52℃まで上昇。オープニングラップは各所で混乱、順位の変動があり、大嶋は1周を終えて1つポジションを落とし11番手でレースを進めることに。6周目で他車のピットインにより再び10番手に順位を戻す。もてぎはコーナーが多く、オーバーテイクが難しいことでよく知られており、序盤の混乱が落ち着いた後は、順位の変動はないまま各車周回を重ねていく。何とかポジションアップのチャンスを作りたい大嶋は、他車に先んじてピットに入ることでそれを図ろうとし、ルーティンのピットインとしては最も 早いタイミングである19周を終えたところでピットイン。給油、タイヤ交換を行ったが、若干作業に遅れが出たことで動き出しのタイミングが合わず、大嶋は痛恨のエンジンストール。15番手でコースに戻り、全車ピットインを済ませたところで13番手、他車のドライブスルーで1つポジションアップして12番手となった。終盤に差し掛かった41周目、大嶋は突如コース オフを喫し、この周を終えてピットにマシンを戻して確認したところブレーキトラブルが発生しており、再び出走することは叶わず、ここで無念のリタイヤとなった。
⇒大嶋和也のコメント:
「前回の茂木でセットが合わずに苦戦したので、今回はセットを大幅に変更して臨みました。フリー走行ではまずまずの感触だったのですが、予選では急にグリップを感じられなくなってしまって、10位という結果に終わってしまいました。決勝に向けては、車の調子は良かったので、スタートからガソリンをセーブして早めにピットに入る作戦を取りました。ピットでエンジンストールしてしまい順位を落としてしまったのは僕のミスです。その後は諦めずに走り続けたのですが、ブレーキトラブルでリタイアになってしまいました。結果は出ませんでしたが、車のセットアップは良い感触がつかめました。次の菅生は一番得意なサーキットなので、絶対に優勝したいと思います。」
⇒武藤裕作 監督のコメント:
「前回の富士で3位表彰台と好成績を残せたので、その良い流れのまま行ければとサーキット入りしました。予選ではマシンのバランスは悪くないけどタイムが出切らないという状態で、Q1はギリギリの通過、Q2もマシンをアジャストしてベストを尽くしたもののタイムアップを計れず10番手で、今季初めてQ3不通過という結果に終わりました。コンマ数秒という僅差で コロコロ順位が変わってしまう状況の中、力を出し切ることができずに終わってしまったことは残念です。決勝では、ポジションアップを狙って少し攻めた作戦を用意しました。最も早くピットインして、コース上が空いたところでプッシュして順位を上げようというものだったのですが、ピット作業でのタイムロスとエンジンストールが重なってしまい、大きく順位を落として入賞圏からは脱落してしまいました。これは本当に流れの悪さで、いろんなミスが重なった結果です。その後も何とか走り切って欲しかったのですが、本当にこういう時は悪いことが重なるもので、ブレーキトラブルでコースオフし、リタイヤとなりました。今週は前戦の良い流れとは裏腹に、悪いものがたくさん出た週末だったなという感想です。次戦は昨年ポールポジションを獲得している菅生なので、優勝、最低でも表彰台を目標にしっかり準備して、また次戦頑張りたいと思います。応援ありがとうございました」
