NAKAJIMA RACING
2012 全日本選手権 フォーミュラ・ニッポン第6戦
スポーツランドSUGO
レースレポート
9月23日(日)天気:雨
◇朝からどんよりとした曇り空で、フリー走行が始まる10時過ぎには完全なウエットコンディションとなった決勝日。そのフリー走行を大祐がトップタイム、小暮が4位と順調にレースへの準備を進めていく。
通常より遅い15時に火蓋が切られた第6戦。朝から降り続く雨で、波乱の様相の中、セーフティーカースタートが切られた。その際、小暮は後方のマシンに追突され、リアタイヤがパンクしてしまい緊急ピットイン。タイヤ交換を済ませてコースに復帰する。大祐は順調にスタートを切り、ペースを上げながら周回を重ねていったが、9周目に他のマシンと接触、フロントウイングを破損してしまい、こちらも緊急ピットインとなる。順位を落としてしまった大祐だが、その時点でのファステストラップを更新しながら、前のマシンを追いかけ必死の走行を続ける。29周目に小暮のマシンに異変が発生。パドルシフトのトラブルでピットイン、給油を済ませたのち、ガレージにマシンを入れて修復作業を施す。これに多くの時間を要したが、その後、再びコースイン。最後まで諦めない走りをチェッカーまで披露。一方、大祐は42周目に給油のみのピットイン。その後は雨が多い難しいコンディションの中、速いラップタイムで最後まで走り切り12位でレースを終えた。
◇観客動員数:
9月22日(土)予選6,600人
9月23日(日)決勝8,400人
◇コメント
チームディレクター:藤井一三
「追突されたり追突したり、雨も強くなったり弱くなったり、何かと大変なレースでした。小暮のトラブルは残念ですが、大祐がトップグループと対等、それ以上のスピードを見せてくれて、今回の収穫となりました。選手権も残り1つです。頑張ります」
#31 ドライバー 中嶋大祐
「朝のフリー走行をトップタイムで終えて、ウエットコンディションでのマシンの仕上がりには自信を持っていました。決勝でもペースの速さを示すことは出来たのですが、前半の接触によってタイムロスがあり結果を残すことが出来ませんでした。接触した際は、前を走っていた車のペースが悪かったこともあり出来るだけ早く追い越しておきたいという状況でした。視界の悪い中なんとかチャンスを見つけてインに入ったのですが、ブロックされたこともありフロントウイングが当たってしまいました。次戦までにはドライのセットアップも進化させ、なんとしてもポイントを獲得できるようにしたいです」
#32 ドライバー 小暮卓史
「雨が強くセーフティーカースタートだったので、タイヤを温めることのみに集中することができました。ただセーフティーカー中に後方の車両に追突されてしまい、リアタイヤがパンクしてしまう予想外のトラブルに見舞われました。その後、タイヤ交換をしたあとのペースはよかったのですが若干接触のダメージがあったのかパドルが6速のまま動かなくなってしまうトラブルが発生し、修復作業のために再度ピットインせざるをえませんでした。メカニックの懸命の作業で再度コースインすることができましたが、順位を大きく落としてしまったので、ここで勝負権をなくしたことは非常に悔やまれました。マシンは確実に進歩されることができ、予選時からポテンシャルは確認でき、また雨の中での戦闘力もあったのですが、レース自体は自分がコントロールできないところでトラブルが起こってしまいました。ただ、マシンのポテンシャルを含め、確実に進化していると感じているので次戦の鈴鹿では必ず結果に繋がると信じています」
中嶋悟総監督
「終始雨が降り続く難しいコンディションのレースとなりました。2台ともペースよく走ることはできていましたが、予選の結果が影響する格好で他車との接触があり、不運な展開を強いられてしまい非常に残念です。天候にかかわらず、予選の順位を上げていくことが現状の課題だと思います。あとは最終戦を残すのみとなりましたが、応援してくださる方々に喜んでいただける結果を残せるよう、チーム一丸となり全力を尽くします。今大会も多くのご声援をありがとうございました」
◇第7戦は11月3日、4日に鈴鹿サーキットにて開催されます。
