雨の予選で9番手、初のシングルを獲得!
決勝は熾烈なバトルを展開。来シーズンへの進化へ
JAF GrandPrix FUJI SPRINT CUP フォーミュラ・ニッポン特別戦 富士スピードウエイ(4.563km)
『とちぎル・ボーセ モータースポーツ』が挑む国内最高峰カテゴリー、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンは、すでにシリーズの今季日程をすべて終了したが、特別戦として『JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP』が富士スピードウェイ(静岡県)で11月16日(金)~18日(日)に開催された。スーパーGTと同日開催で、レース距離わずか100kmの文字どおりスプリントレースは、トップドライバーたちにとってシーズンを締めくくるイベントともなる。タイヤ交換や給油を伴うピットストップの義務づけがなく、レース距離も短いため、ペース配分など戦略が必要とされないことから、純粋に力量を試されるレースとして、ドライバーからも、もちろん観客からも大好評となっている。
予選
11月17日(土)
天候/雨
コース状況/ウェット
グランドスタンドの向こうにそびえ立つ富士山も、気がつけばすっかり雪化粧をして、冬の訪れが間近いことを感じさせた富士スピードウェイ。2週間前の最終戦以上に気温は下がって、よりタイヤには優しく、またエンジンをスムーズに回転させ、いっそうアタックには適した条件が、こと金曜日に行われたフリー走行では整えられていた。
まずは予選を想定したセットで走行し、しっかりタイヤに熱を入れた後のアタックでは、さっそく1分26秒560をマーク。その後は決勝レースを想定したセットに改め、連続周回をこなすことに。メニューを順調にこなしていることは、最後の周回で26秒237にまで短縮を果たしたことで証明される。
だが、予選の行われた土曜日は天候が一転。予報でも告げられていたとおり、あいにくの雨模様となってしまう。早朝からの雨は一向にやむ気配を見せず、それどころか予選が始まる頃には気温、路面温度とも10度を切る状況。そんな過酷なコンディションでありながら、しかも今回の予選はスーパーラップ形式で、2番目の出走ではあった。しかし、前で走るのは1台だけであっても、スタッフともどもモニター越しにコンディションを確認できるメリットは十分にあった。第1走者を5秒も上回る、1分43秒707をマークして暫定トップとなる。
その後、ふたりに上回られはしたものの、3番手につけてから他のドライバーのタイムアップがぱたりと止まる。雨量が増したのは確かだが、そういった運も味方につけ、スタッフ全員が固唾を飲んでピットで見守り続ける。終盤になると雨足も弱まり、タイムアップするドライバーも現れはしたが、しっかりと9番手で踏み留まって初のシングルリザルトを獲得した。
決勝
11月18日(日)
天候/晴れ
コース状況/ドライ
前日の悪天候がまるで嘘だったかのように、日曜日の富士スピードウェイは青空がよみがえり、絶好のレース日和となったスタンドは4万を超える大観衆を飲み込んでいた。今回も最終戦同様、午前中のフリー走行は行われず。それでもスタート進行でピットロードを通過するウォームアップが実施され、最終チェックも完了する。
フォーミュラ・ニッポン、その名称で呼ばれるのはこれが最後で、来季からはスーパー・フォーミュラに改められるが、そういった節目のレースで初めて中団グリッドからのスタート。適度な集中力を保ち、スタートを周囲と比べ遜色なく決める。オープニングラップでひとつ順位を落としはしたが、序盤から激しいバトルを展開する。富士スピードウエイの特徴である長いストレートではパッシングポイントになるが、スタート直後には、オーバーテイクボタンでの前車への仕掛けや、後方からの仕掛けに対しても対応。その後もより経験豊富なドライバーたちに対して臆することなくバトルを重ね続けていく。各コーナーでのブロックや抜かれても次のコーナーでパッシングを狙うなど粘りの走りを最後まで展開。最終的に15番手というポジションにおさまることとなるが、中位グループで上位ランカーとのバトルを展開し、今年の最後のレースで成果を見せる結果となった。この成果を来年度は新たな進化へと飛躍させるべく今シーズンを締めくくることになった。
チーム監督
坪松唯夫 Tadao Tsubomatsu
COMMENT
初のシングルグリットからのスタートだっただけに、チャンスを作れればトップ10フィニッシュは可能であった。レースの序盤はペースも良く前に着いていくことができたが10周を過ぎた頃からラップタイムの下げ幅が大きく上位と戦える状態でなくなってしまった。来年への足掛かりにする為にも明日からのテストで改善を図りたい。
Driver
嵯峨宏紀 Koki SAGA
COMMENT
予選は雨という、自分としては比較的得意とするコンディションでしたから、とにかくやれるだけのことはやろうと思って走りました。最終コーナーで少しミスがありましたが、今季最上位が獲れましたので、それは非常に良かったと思います。決勝に関しては粘れるだけ粘り、もっと上位を狙うつもりでした。スタートはまわりのドライバーと遜色なく、うまく決めることができたと思います。ただ、レース前半のタイヤの状態がいいうちは、まわりに着いていくことができたのですが、グリップダウンしてからのタイムの落ち幅は大きくて、そのあたりはドライビング的にもまだまだ探していかなくてはなりません。これからはもっともっとレースに向けて、いい状況を作る事が必要と思います。来季に、この貴重な経験を絶対に生かしてみせます!
