9月28日から、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで開催される全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦SUGO。今回、ひさびさにインディカー・シリーズで活躍する佐藤琢磨がスーパーフォーミュラに復帰するが、それに先立ち、琢磨が宮城県亘理郡山元町の小学校を訪問した。

 アメリカのフォンタナで合同テストを終えた琢磨は、26日の朝に成田に到着。その足で仙台入りした。予選を前日に控えた金曜日、自らが東日本大震災発生後すぐに立ち上げたチャリティ活動『With you Japan』の一環で、亘理郡山元町の山元第一小学校を訪問したのだ。

 まず山元町に入った琢磨は、津波で被災した中浜小学校跡を訪問。震災時児童全員が屋上に避難し難を逃れた経緯や、被災時の状況などを視察した。琢磨もすさまじい爪痕を残した小学校周辺に、胸を痛めていた様子だった。

「今日は穏やかな日でしたが、それだけに山元町の風景がどれほど大きな被害に遭ったか身につまされるような思いでした。この地域のみなさんが辛くて厳しい状況だったと思いますが、今回は『With you Japan』の活動として、子どもたちに希望を見失うことなく夢を持って頑張って欲しいという意味をこめて今回訪問させてもらいました」と琢磨。

 その後、琢磨は町内の山元第一小学校を訪問。給食を6年生と一緒に食べたり、全校80名あまりの児童たちと体育館に集まり講演を行った。児童たちにはレーシングドライバーの仕事を説明したり、レーシングドライバーとなるまではどんな少年時代だったかなど、懇切丁寧に説明し「夢を持ってあきらめないで進んで欲しい」と激励していた。児童からの質問では「インディで優勝した時の気持ちは?」「賞金はいくらぐらいもらえるんですか?」など、子どもらしい質問も。

 子どもたちにはトートバックに自分の夢を描くアートワークをしてもらい、最後に琢磨が協賛してくれたグリコからのお菓子を子供たちに配って、小学校訪問は終了。子どもたちが描いてくれたトートバッグは、SUGOで展示される予定となっているほか、サーキットにも親子を招き、ピットウォークやキッズカートなどに参加してもらうという。

 1日、子どもたちとふれ合った琢磨は、「偶然にも昨晩、プロ野球の楽天イーグルスが優勝した日に仙台入りしましたし、子どもたちの元気な笑顔を見て僕も勇気づけてもらいました。今週末のレースで頑張れるパワーをもらったような気がします。土曜日、日曜とまたサーキットにも来てもらえるように招待したので、みんなの前でカッコ良い走りをしたいと思います」と気持ちを新たにし、スポーツランドSUGOへ向かった。

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