Team KYGNUS SUNOCO
Formula NIPPON RACE REPORT
Round4-MOTEGI
DRIVER:HIROAKI ISHIURA
CIRCUIT:1LAP=4.801379km
RACE:52LAPS(250km)
■後方スタートから追い上げのレース、7位でポイント獲得。
前戦から3週間のインターバルを経て開催されたフォーミュラ・ニッポン第4戦。舞台はツインリンクもてぎ(栃木県)。今回も前回同様、レース中に2回のタイヤ交換義務付けがあり、うち1回は給油も必要になるため、各車どのタイミングでピットインを行うのか、作戦面も大きく順位を左右すると予想される。
予選は8月6日(土)、一時WET宣言が出されたものの天気は良く、気温34度、路面温度44度という暑さの中で、ノックアウト方式により行われた。13:50~14:10のQ1で、石浦はまず中古タイヤでマシンチェックのためコースイン。その時点で5番手となるタイムで、感触も良かったことから、最後のアタックに備えることに。最後のアタックにはニュータイヤでコースイン。しかし石浦はタイヤが良くなったにも関わらずタイムアップを図れず、14番手で予選を終えた。
8月7日(日)、14:00よりフォーメーションラップが開始され、いよいよ52周の決勝レースがスタート。曇り空ながら気温34度、路面温度43度と暑さは続く。石浦は1周目を終えてすぐさまピットイン。タイヤ交換を済ませてコースへ戻る。ここで順位は14番手にいったん下がるものの、徐々に他車のピットインによりポジションを上げながら、快調なペースで周回を重ねて行く。25周あたりから、後ろに1台ピッタリと張り付いて石浦をパスしようと試みるが、石浦はそれを抑えながら4番手までポジションを上げたところで、コースに戻った際の位置も考慮し、33周を終えてピットイン。ここで後ろにいたマシンも同時にピットに入り、ピットワーク合戦かと思いきや、石浦はメカニックからスタートの合図が出される前にマシンを動かしてしまい、タイムロスを強いられることに。タイヤ交換と給油を無事終えると、ピットに入る前と順位が逆転しており、この時点で7番手。以降、ペースは悪くないものの、前車と3秒ほど開いてしまった差を埋めることができず、7位でレースを終えた。
⇒石浦宏明のコメント:
「予選の最初、ユーズドタイヤでクルマを確認したところ、フィーリングも悪くなかったので、そのままニュータイヤで最後のアタックを行いました。しかしリアのグリップが得られなくて、中古タイヤと変わらないタイムしか出せず、さらに続けてのアタック中にコースアウトしてしまうなどミスもあって、100分の1秒差という僅差でQ1落ちしてしまいました。ドライビングを少し修正できていれば…と、そこは自分の大きな反省点だと思っています。決勝は後方14番手からのスタートだったので、賭けではありましたが1周を終えてすぐにピットに入りました。そこからはガソリンが軽くなるにつれてペースも良くなり、満足の行く走りができました。2回目のピットは、作戦的に予定より引っ張って33周終わってピットに入りましたが、気持ちが急いてしまったためかロリポップが上がる前に僕が動いてしまい、メカニックの皆さんに迷惑を掛けてしまいました。もしそれがなければポジションはもう1つ前だったかもしれないし、深く反省しています。ピットアウト以降はペースも良く、追い上げるレースができたと思います。次戦に向けて良いバランスも見えたし、今回のレースを生かして、もっともっと表彰台を狙えるレースがしたいと思います。」
⇒土屋武士 監督のコメント:
「予選Q1では、ユーズドタイヤでのクルマの感触がすごく良さそうで、タイム的にもトップからコンマ数秒落ちというところにいたので、上位と互角に戦えるなという感触でニュータイヤのアタックに出したところ、何が原因なのかまだ特定できていませんが、ユーズドタイヤからコンマ1秒しかタイムが上がらないという事態に。思うに、持ち込みセットのズレの修正が追い付かなかったんじゃないかな?という部分と、リズムに乗り切れてなかったんだろうなと。決勝日朝のフリー走行でクルマは良くなりました。ただ、決勝前に雨になるかもしれないという予報があったので、作戦面ではギリギリまで悩みました。1周目でピットインさせたことで、予想通りかなりのポジションを稼ぐことができました。2回目のピットインでは、石浦が作業途中でクルマを動かしてしまったというロスがあって、1つポジションを失ってしまったけれど、メカニックの作業は完璧でした。1周目でピットに入ったことで、一旦は16番手まで沈んだポジションを、6位争いができるほどに上げられたことは、すごく良かったと思ってます。ただチームを総力的に見て、強いチームに比べて自分たちが負けている部分がはっきりしているなと感じるし、もっとそれをドライバー、チーム全員で自覚しなければと思います。強いチームというのは、どこを取っても全てが強いものなので。次も頑張ります。応援ありがとうございました。」
