FIA-F4 第6大会(オートポリス)レビュー
篠原拓朗が5戦連続ポイント獲得。グスタボは無念のコースアウトを喫す。

■大会概要
開催地:大分県・オートポリスサーキット(一周:4.674km)
開催日:2015 年 10月31日(土)~11月1日(日)

■大会結果
・19号車:篠原 拓朗
10月31日(天気:晴れ/路面:ドライ) 第11戦予選:8番グリッド
10月31日(天気:晴れ/路面:ドライ) 第12戦予選:9番グリッド
10月31日(天気:晴れ/路面:ドライ) 第11戦決勝(規定周回数:13周、最大 30分間):7位
11月1日(天気:晴れ/路面:ドライ) 第12戦決勝(規定周回数:13周、最大 30分間):9位

・63号車:グスタボ・ミヤサバ
10月31日(天気:晴れ/路面:ドライ) 第11戦予選:23番グリッド
10月31日(天気:晴れ/路面:ドライ) 第12戦予選:23番グリッド
10月31日(天気:晴れ/路面:ドライ) 第11戦決勝(規定周回数:13周、最大 30分間):23位
11月1日(天気:晴れ/路面:ドライ) 第12戦決勝(規定周回数:13周、最大 30分間):DNF

■大会レビュー
 2015シーズンの FIA-F4 第6大会は10月31日~11月1日、大分県のオートポリスで32台の参加により実施され、VSR ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・フォーミュラ・ジュニア・チーム(VSR Lamborghini SquadraCorse Formula Junior Team)は、14シーズンのスーパーFJのもてぎと東北の両シリーズで王者に輝いた篠原拓朗(しのはら たくろう/20 歳)と、アメリカ US2000 シリーズやブラジル・ツーリングカー選手権で頭角を現すグスタボ・ミヤサバ(Gustavo Miyasava/19 歳)を起用する2台体制で挑みました。

 19号車の篠原は31日(土)午前に実施された予選で、ベストタイムに基づき第11戦決勝レースの8番グリッド、セカンドベストタイムに基づき第12戦決勝レースの9番グリッドを獲得しました。迎えた31日(土)の第11戦決勝レース、好スタートを見せた篠原選手はポジションをひとつあげ、7番手で1周目を終えました。レースは上位陣も大きな変動はなく、篠原は前をいくマシンを追い続け、かつ後方から追いすがるマシンを抑え続けながら7位のままチェッカーを受けました。

 20日(日)の第12戦ではスタートのトップ混乱でポジションを落とすものの、トップ争いの2台がコースアウトしたこともあって、1周目は9番手でポジションキープ。前を行くマシンとつかず離れずのレースを展開し、そのまま9位でチェッカーを受けました。これで第8戦以来、5戦連続のポイント獲得となりました。

 63号車のグスタボは31日(土)午前に実施された予選で、第11戦決勝は23番グリッド、セカンドベストタイムによる第12戦決勝も23番手からのスタートとなりました。迎えた31日(土)の第11戦決勝レースはまずまずのスタートを決め、1周目は23番手でコントロールタワー前を通過。しかし2周目にリヤブレーキのロックのために第1コーナーでコースオフして28番手までポジションを落としてしまいました。しかしそこから次第にペースアップし、5周目には25番手に浮上。さらに6周目に24番手、8周目に23番手と前を行くマシンをオーバーテイク。結果的にはスタートポジションと同じく23番手でチェッカーを受けました。

 11月1日(日)の第12戦では23番グリッドからスタートし、絶妙なスタートでポジションをアップ。一気に18番手まで浮上します。2周目には2台をパスし、16番手と順位を上げます。しかし5周目の右60Rでブレーキングを遅らせすぎてコースアウトし、グラベルにはまってしまいました。なんとかオフィシャルの力を借りて脱出し、再スタートは切りましたが最終的には3周目遅れの30番手でチェッカーを受けましたが、完走規定周回数に満たず、DNF(Did not finish)扱いとなりました。

 なお、FIA-F4 第7大会(最終戦)は11月14(土)~15日(日)に栃木県のツインリンクもてぎで開催されます。

■コメント
・19号車:篠原 拓朗
「第10戦の菅生大会を終えたあと、ランボルギーニ社の招待でイタリアに飛び、ニコラス・コスタ選手とともにアドリア・サーキットでランボルギーニ・スーパートロフェオのテストをさせて頂きました。圧倒的なパワーに驚かされましたが、すぐにマシンにも慣れ、好タイムをマークして自分のパフォーマンスを高く評価して頂きました。それだけに今回の大会では優勝争いをしたかったのですが、今一歩の結果に終わってしまいました。練習走行の後、先輩ドライバーに車載カメラを見て頂き、貴重なアドバイスを頂きました。セットアップも含めて、自分自身の走りも変えなければならないとのことですが、自分なりにうまくアジャストできたと思います。
 第11戦ではスタートもうまく決まり、アウトからインへと切り込む大胆なオーバーテイクに成功したのですが、その後、トップのペースについていけませんでした。第12戦ではさらにマシンのセットアップを変更したのですが、1周目にそのマシンの走らせ方に手を焼いたというか、タイヤの摩耗もあって、走りをアジャストするのに少し時間がかかってしまいました。結果的にはポジションキープのレースに終わってしまったので、少し不完全燃焼な気分です。次の最終戦、ツインリンクもてぎでは、何とか表彰台を目指して頑張りたいと思います」

・63号車:グスタボ・ミヤサバ
「レースの前の週に日本に戻ってきて、先輩のニコラス・コスタ選手の指導のもと、チームのシミュレーターでオートポリスを練習してきました。実際にホテルや空港からサーキットまでがこんなに遠いとは思わなかったですが、予想以上に素晴らしいサーキットでした。水曜日にトヨタ占有走行が用意されていて、自分以外のほとんどのドライバーは3時間半ほど、たっぷり走れる時間があったのですが、僕はシーズン参加時点で加入した海外での保険の関係でその走行に参加できず、ライバルたちから大きくハンディを背負うことになってしまいました。それでも木曜日の走りはじめから好タイムをマークすることができ、期待をして予選に臨んだのですが、厳しい結果となってしまいました。自分のドライビングスタイルを、いかにこのFIA-F4マシンに合わせるかが課題なのですが、ついつい攻めすぎているのが、データロガーから理解できました。
 第11戦の決勝では、スタートはまずまずだったのですが、2周目の第1コーナーでリヤがロックして飛び出してしまいました。ブレーキングなのか、シフト・ロックなのかはわからなかったのですが、なんとかコースに復帰して、再び追い上げることができました。第12戦に向けて、よりオーバーステアなセットアップを要求したのですが、少しオーバーステア過ぎたので、各コーナーでスリリングな走りをし、前をいくマシンをどんどん抜いていったのですが、ジェットコースター・ストレートの先の高速コーナーでブレーキングを遅らせすぎてコースオフしてしまいました。これはマシンの問題ではなく、自分のドライビングミスです。VSRランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・フォーミュラ・ジュニアチームの皆さんには申し訳ないミスをしてしまいました。でも、積極的に攻めていくことによって自信もつきましたし、次のツインリンクもてぎも当然初めてのサーキットですが、今回学んだことをシミュレーターで復習し、コースを学んでもっと前のポジションを狙いたいと思っています」

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