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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.07.14 11:30
更新日: 2021.07.14 11:38

トラブル相次ぐヒュンダイ、「サスペンションは昨年から変えていない」とアダモ代表/WRC

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ラリー/WRC | トラブル相次ぐヒュンダイ、「サスペンションは昨年から変えていない」とアダモ代表/WRC

 ヒュンダイ・モータースポーツの代表を務めるアンドレア・アダモは、今シーズンのWRC世界ラリー選手権で頻発しているヒュンダイi20クーペWRCのサスペンションについて、足回りの問題が2020年シーズンからパーツを変更したことが原因ではないと否定した。

 ヒュンダイ陣営を牽引するダブルエースのひとりであるティエリー・ヌービルは、先月行われた第6戦ケニアで総合首位を走りながら、サファリの最終日にi20クーペWRCの右リヤサスペンションが壊れた影響でリタイアを喫した。

 ヒュンダイi20クーペWRCのサスペンションはそれ以前のふたつのイベント、第4戦ポルトガルと第5戦イタリアでも同様の問題が発生。このトラブルによってもうひとりのエースであるオット・タナクが勝利の可能性を失っている。

 これらのメカニカルトラブルは、マニュファクチャラー選手権2連覇中のメーカーが、今季に向けてサスペンションのパーツを変更したことによって引き起こされたとの憶測を呼んだ。

 しかし、アダモ代表はこの憶測が事実ではないと否定。「去年と比べて(サスペンション関連のパーツに)新しくなっているものは何もない」とWRC公式サイト『wrc.com』に述べた。

「私たちはこれらすべての部品を何年にもわたってテストしてきた。それと異なる準備をしてケニアに行くのは、愚かなことだとは思わないかい?」

「(サファリ前の)最後のラリーの後、我々は安全にゲームをしたかった。そのために必要と思ったことはすべて実施したよ。基本的に毎晩パーツを交換し、状態を確認した。また、3回のダブルチェックを行っていたんだ」

 このチームボスは、マニュファクチャラー選手権でトップ立つTOYOTA GAZOO Racing WRTから59ポイントの差をつけられてシーズン後半戦に突入することについて、同選手権3連覇狙うヒュンダイにとって厳しい状況であることを認めた。

「そう思う」とサファリ・ラリー直後に語ったアダモ。

「私がヒュンダイで働き始めて以来、これはもっとも困難な瞬間のひとつだと思う」

「3つのラリーでリードしていたのにもかかわらず、3戦連続でトラブルが起きストップしなければならないのは、明らかに何かが間違っている」

「クルマのパフォーマンスは向上しているが、信頼性は欠いていると言わざるを得ない。我々はその理由を理解する必要がある。それは簡単には受けれ難いことだ」

ヒュンダイ・モータースポーツのアンドレア・アダモ代表
ヒュンダイ・モータースポーツのアンドレア・アダモ代表


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