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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.12.28 07:15
更新日: 2022.12.28 19:17

【記事ランキング2022総集編Best 5/WRC編】計4ステージキャンセルの衝撃。真冬でも熱かった“セブ対決”

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ラリー/WRC | 【記事ランキング2022総集編Best 5/WRC編】計4ステージキャンセルの衝撃。真冬でも熱かった“セブ対決”

 2022年の最終戦として行われた『ラリージャパン』から早1カ月以上が経過し、WRC世界ラリー選手権の短いオフシーズンはすでに折り返し地点を過ぎました。来月半ばに次のシーズンの開幕を控えるなか、ここでは今季2022年に多く見られたWRCレポート記事ベスト5をランキング形式で紹介します。

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WRC第2戦スウェーデンで2022年シーズン初優勝を飾ったカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)
WRC第2戦スウェーデンで2022年シーズン初優勝を飾ったカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)

■第5位
トヨタGRヤリスがWRC初優勝。ロバンペラ独走、勝田貴元は4位/第2戦ラリー・スウェーデン

 公開日はいまからおよそ10カ月の2022年2月末、タイトルにもあるように第2戦スウェーデンの結果をお伝えした記事が5位となりました。

 一面の銀世界が広がるなか、シーズン唯一の“フルスノーラリー”として行われたラリー・スウェーデン。北欧出身ドライバーが強さを発揮する傾向にある同ラウンドでは、多分に漏れず今季2022年のドライバーズチャンピオンとなったフィンランド出身の22歳(当時は21歳)、カッレ・ロバンペラ選手(TOYOTA GAZOO Racing WRT)がキャリア3勝目をマーク。シーズン初優勝を飾るとともに、トヨタGRヤリス・ラリー1にデビュー2戦目での初勝利をプレゼントしています。

 

表彰台独占だけでなく上位トップ4を占めたTOYOTA GAZOO Racing WRT 2022年WRC第6戦サファリ・ラリー・ケニア
表彰台独占だけでなく上位トップ4を占めたTOYOTA GAZOO Racing WRT 2022年WRC第6戦サファリ・ラリー・ケニア

■第4位
トヨタがサファリ・ラリー完全制覇。トップ4独占、勝田貴元も2年連続の表彰台獲得/WRC第6戦

 続いて第4位は、ヤリ-マティ・ラトバラ代表率いるTOYOTA GAZOO Racing WRTにとって歴史的な一日となった日、第6戦サファリ・ラリー・ケニア最終日の速報レポートです。

 トヨタとしては1993年のサファリ以来29年ぶり、TOYOTA GAZOO Racingとしてはチーム初のワン・ツー・スリ・フォー・フィニッシュが成し遂げられたアフリカ、ケニア大会は勝田貴元選手(TOYOTA GAZOO Racingネクストジェネレーション)が2年連続で表彰台に登ったことでも注目されました。
 
 ちなみに、優勝はロバンペラ選手でこのとき6戦目にして早くも4勝を挙げていました。総合2位はエルフィン・エバンス選手、勝田選手が3位で続き“8冠王者”セバスチャン・オジエ選手が4位というリザルトでした。

 

激闘を繰り広げたセバスチャン・ローブ(右:フォード・プーマ・ラリー1)とセバスチャン・オジエ(左:トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第1戦モンテカルロ
激闘を繰り広げたセバスチャン・ローブ(右:フォード・プーマ・ラリー1)とセバスチャン・オジエ(左:トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第1戦モンテカルロ

■第3位
劇的な幕切れ“WRC新時代”最初の勝者はローブ。勝利目前のオジエはパンクに泣く/開幕戦モンテカルロ

 ほぼ1年前と言っても過言ではない、2022年1月に行われた開幕戦ラリー・モンテカルロがトップ3に入りました。共通仕様のプラグイン・ハイブリッドシステムを搭載したラリー1カーのデビュー戦となった同ラウンドは、各チームが開発した新車の登場だけでなく、“ふたりのセブ対決”が実現したことでも話題を集めることに。

 通算で8回チャンピオンとなったオジエ選手と元9連覇王者のセバスチャン・ローブ選手(Mスポーツ・フォードWRT)、このふたりのレジェンドが連日僅差の優勝争いを繰り広げたのですから、注目されないわけはありません。

 最終的な結果は、首位を走っていたオジエ選手のパンクによりローブ選手が最終盤に逆転。47歳のベテランが再逆転を狙うオジエ選手の追撃を振り切りWRC通算80勝目を飾っています。

 

2022年WRC第13戦ラリージャパン 23号車WRC2シュコダのサミ・パヤリ
2022年WRC第13戦ラリージャパン 23号車WRC2シュコダのサミ・パヤリ

■第2位
ラリージャパンであわやのハプニング。2日目のSS4で一般車が競技中のコースに進入。FIAと大会競技長が認める

 3位のモンテカルロから一転し第2位はもっとも記憶に新しいイベント、最終戦ラリージャパンから。11月11日(金)、競技2日目のデイ2で発生した一般車両のコース進入について報じた記事がランクインしました。また、第1位もこれに関連し同日の4つのSS(スペシャルステージ)が中止となったことを伝えるニュースとなっています。

消火活動を行うダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
消火活動を行うダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン

■第1位
SS4、SS7も中止、ラリージャパンは2日目にしてサバイバル状態。ソルド、ブリーンがリタイア。オジエも遅れる

 12年ぶりに開催されたラリージャパンのデイ2は、競技中のアクシデントによってステージキャンセルとなった前夜のSS1に続き、SS2でダニ・ソルド(ヒョンデ・シェル・モビスWRT)のヒョンデi20 Nラリー1が全焼する火災が発生しふたたびのステージキャンセルに。直後に設定されたていたSS3はプログラムの遅延により中止、そして競技中に一般車両がコースに侵入したSS4についてもキャンセルが決定した結果、SS1からSS4まで序盤のすべてのステージが完遂されない非常に珍しいケースとなりました。

 また、この日はSS4の再走ステージとして予定されていたSS7についても、クレイグ・ブリーン選手(Mスポーツ・フォードWRT)のクラッシュによって損傷したガードレールの修復に時間を要すため実施が不可能に。

 さらに、優勝候補に目されていたオジエ選手がSS2でのパンクによって順位を落とした他、WRC2クラスでタイトルを争っていたカエタン・カエタノビッチ選手(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)が、同じくSS2の旧伊勢神トンネルの通過直後にクラッシュしリタイアを喫するなど、異常とも思えるほど波乱に満ちた一日となっています。


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