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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.10.16 18:33
更新日: 2023.10.16 19:16

週末2連勝のアウディペアがスプリントカップ王者に。総合チャンプはアクシデントで3冠逃す/GTWCヨーロッパ最終戦

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ル・マン/WEC | 週末2連勝のアウディペアがスプリントカップ王者に。総合チャンプはアクシデントで3冠逃す/GTWCヨーロッパ最終戦

 オランダのザントフォールトで10月12~15日、ファナテックGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCヨーロッパ)の2023年シーズン最終戦が行われ、土曜日にポール・トゥ・ウインで今季3勝目を挙げたトレゾア・オレンジ1のリカルド・フェラー/マティア・ドルディ組(40号車アウディR8 LMS GT3エボII)が、日曜のレース2でも逆転勝利。週末2連勝を飾った同ペアが“スプリントカップ”のタイトルを獲得した。

 来季2024年に、アウディからアストンマーティンへとマシンをスイッチすることが発表されたコムトゥユー・レーシングのワン・スリーで幕を開けた第10戦ザントフォールト。今大会は2週間前にスペインのバルセロナで行われたエンデュランスカップの最終戦に続く、2023シーズンとスプリントカップのフィナーレ・イベントだ。

 すでに耐久カップとシリーズ・オーバーオールの“2冠”を決めているアコーディスASPチームと僅差でスプリントカップタイトルを争うトレゾア・オレンジ1のクルーは、レース1に向けての予選で最速タイムを刻み、貴重な1ポイントを加算する。

 迎えた決勝は雨上がりのダンプ路面でスタートが切られると、直後に3番手88号車メルセデスAMG GT3エボ(アコーディスASPチーム)が40号車に襲いかかる。しかし名手ラファエル・マルチェッロにしては珍しく濡れた路面に足を取られコースオフ。これにより88号車は15番手まで順位を下げることとなった。

 一方の40号車アウディは、7番手からロケットスタートを決めて3番手に浮上し、88号車の脱落に乗じて2番手に順位を上げてきた69号車フェラーリ296 GT3(エミル・フレイ・レーシング)の追撃を受けることに。2台は接近戦を演じたままレース中盤へと入っていくが、ピットストップでついに順位が入れ替わる。

 後半スティントもフェラーリとアウディの接近戦は続く。トップに立ったティエリー・フェルモイレン駆る69号車は、レース時間残り11分というタイミングで迎えたセーフティカーランからのリスタート後も40号車を押さえていたが逃げを打つことができない。対する40号車のドルディは、残り5分を切ったタイミングで跳ね馬に仕掛けると1コーナーから3コーナーにかけて並びかけオーバーテイクに成功。そのままトップチェッカーを受けてシーズン3勝目をマークするとともにドライバー選手権で88号車マルチェッロ/ティムール・ボグスラフスキー組を抜いてランキングトップに立った。

 その88号車メルセデスAMGは、序盤のコースオフから驚異的なリカバリーを見せ、表彰台は逃したものの46号車BMW M4 GT3(チームWRT)に続く4位でフィニッシュしてみせた。5位は同じくWRTの32号車BMW M4 GT3だ。

2023年GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ第10戦ザントフォールト・レース1のスタートシーン
2023年GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ第10戦ザントフォールト・レース1のスタートシーン
レース1で40号車アウディR8 LMS GT3エボIIと優勝争いを繰り広げるも2位となった69号車フェラーリ296 GT3(エミル・フレイ・レーシング)
レース1で40号車アウディR8 LMS GT3エボIIと優勝争いを繰り広げるも2位となった69号車フェラーリ296 GT3(エミル・フレイ・レーシング)

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