ブランパンGTシリーズを運営するSROモータースポーツグループ代表のステファン・ラテルは2018年からブランパンGTに投入した新予選フォーマットや、エンデュランスカップにおけるプロクラスの台数制限について、概ね満足していると語った。
今シーズン、ブランパンGTでは予選フォーマットを変更。スプリントカップについては第1ドライバーがレース1のグリッドを決める予選Q1を、第2ドライバーがレース2のグリッドを決める予選Q2を担当する方式が採用された。
また、エンデュランスカップについては登録されている全ドライバーがアタックを行い、3名が記録したベストラップのアベレージによってグリッドが決定される。
また、SROは「プロ-アマクラスの個性を保つ」ため、プロドライバーのみで構成されるプロクラスのエントリー上限を26台に制限する策も講じている。
これらの変更は、グリッド上からアマチュアドライバーが減少しつつある問題への対策となっており、ラテルによれば予選フォーマット変更については関係者から支持されたとのことだ。
さらに、エンデュランスカップでは、ピットストップに関してもレギュレーションを変更。従来のピットストップ禁止時間帯を設ける方法から、最低ストップ時間を設定する方式が採用されている。
SROのラテル代表は「(予選システムは)非常に好意的に受け入れられている」と語った。
「ドライバーたちは自分たちのパフォーマンスに見合った場所からレースをスタートするため、非常にうまくいっている」
「それに、エンデュランスカップにおけるピットストップの新ルールも非常に好評だ。不満はまったく聞こえない。我々はシステムを完全に変えたのだ」
「チーム同士の競争に差が生まれすぎてしまうと、チャンピオンシップにとっては大きな不利益となる。この問題を防ぐためにバランスを取る必要があるんだ。さらにコストも抑えながら、観客に見応えあるレースを提供しなくてはならない」
「我々はゾルダーとモンツァでレースを見てきたが、観客にとって良いものになったし、プロフェッショナルに進めることができた。一方でチームにとっては合理的だった。終わってみれば、これこそ我々が求めているものだった」