コム・レドガーはMRレーシングの一員として3月18~20日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われるセブリング1000マイルで、初めてル・マン24時間以外のWEC世界耐久選手権シリーズ戦に出場する。
元マクラーレンワークスドライバーで、2016年のブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップ王者であるレドガー。彼は2019/2020年シーズンのWEC第6戦セブリングで、オリビエ・ベレッタに代わって石川資章が設立したMRレーシングの70号車フェラーリ488 GTE Evoをドライブすることになる。
このGTE Amクラスのフェラーリをシェアするのはオーナードライバーの石川と、AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズならびに2019年のル・マンでCarGuy Racingのチームメイトだったケイ・コッツォリーノだ。
WEC参戦2シーズン目を迎えているMRレーシングは、これまで行われた5つのレースでポディウムフィニッシュ1回、4位1回、2度の7位と最近の10位で全ラウンドでの完走を継続中。シリーズランキングは8位につけている。
なお、Sportscar365はフェラーリに問い合わせているが、ベレッタが当該ラウンドを欠場する理由は現在のところ分かっていない。
そんなベレッタと置き換えられるレドガーは過去に2回、ル・マンでWECに参加しており、そのうちの1回は前述のCarGuy Racingから。もう1回は2018年、ジャッキー・チェン・DCレーシングのオレカ07でLMP2クラスを戦っている。
MRレーシングのドライバー交代は、今週更新されたセブリング1000マイルのエントリーリストで唯一の変更点だ。
4クラス計30台が名を連ねている第6戦には前戦ローン・スター・ル・マンを“運営上の理由”で欠場したチームLNTの名も記されており、イギリスのLMP1チームは2台のジネッタG60-LT-P1・AERをシリーズに復帰させる見込みだ。