第88回ル・マン24時間レースのLMGTEプロクラスに参戦するポルシェは、2台の911 RSRに施すル・マン向けのスペシャルカラーリングを公開した。
近年は毎年のように趣向を凝らしたリバリーをル・マンで採用してきたポルシェだが、今回は1970年のポルシェ初優勝から50年を記念したカラーリングを、2台の911 RSRがまとう。
リヒャルト・リエツ／ジャンマリア・ブルーニ／フレデリック・マコヴィッキ組の91号車ポルシェ911 RSRは、1970年のル・マンで初優勝を達成したザルツブルクのポルシェ917K（リチャード・アトウッド／ハンス・ヘルマン）のカラーリングに由来している。
この勝利を皮切りにポルシェはル・マンで19の勝利を積み上げてきた。19勝目の総合優勝は2017年、ティモ・ベルンハルト／ブレンドン・ハートレー／アール・バンバーによって達成されている。
ケビン・エストーレ／マイケル・クリステンセン／ローレンス・ファントールの乗り込む92号車ポルシェ911 RSRにおいては、赤が黒に置き換えられている。いずれのマシンでも、フロントリッドからルーフにかけては「1970」という文字も描かれている。
「今年のル・マンは、無観客で行なわれることと、大幅に変更されたスケジュールにより、これまでとはまったく異なったものになるだろう」とポルシェのファクトリーモータースポーツ・ディレクターのパスカル・ズーリンデンは述べている。
「それでも、ファンにとって素晴らしいハイライトとなることを期待している。今年のイベントは、ポルシェにとって非常に重要だ。 50年前、917の最初の勝利からすべてが始まった」
「我々はその勝利を、壮大なカラーリングデザインと特別なピットの装飾によって祝う」
「我々の目標は明確だ。6月に行なわれたバーチャル・ル・マン24時間レースでの優勝に続き、ポルシェの109回目のクラス優勝を“リアルな”911 RSRで勝ち取ることだ」
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