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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.09.14 12:23
更新日: 2021.09.14 17:12

キャデラック、LMDhの2022年春ロールアウトを目指す。リヤウイングは「規則上必要」/IMSA

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ル・マン/WEC | キャデラック、LMDhの2022年春ロールアウトを目指す。リヤウイングは「規則上必要」/IMSA

 ゼネラルモーターズ(GM)のスポーツカーレース・プログラム・マネージャーを務めるローラ・ウォントロップ・クラウザーによれば、先月2023年のLMDhプログラム開始を正式発表したキャデラックは、2022年春に新しいLMDhカーをロールアウトさせることを目標にしているという。

 約3週間前に確認されたように、アメリカのメーカーは2023年からダラーラ製の新型プロトタイプカーをIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とWEC世界耐久選手権に投入する予定だ。

 クラウザーによると、アメリカのメーカーは来春にも『キャデラックLMDh-V.R』をトラック上に置きたいと考えているが、それは現在業界に影響を与えているサプライチェーンの遅延の有無に左右されることになるという。

 このタイムラインは、2021年末までにサーキットに現れることが予想されるポルシェのLMDhカーや、オレカ製シャシーを利用するものと理解されているアキュラのLMDh車両の登場と比較される。

「できるだけ多くのテストを行いたいので、可能な限り早くサーキットに持ち込みたいと考えています」とクラウザーはSportscar365に対して語った。

「私たちは(来年の)春頃を目指していますが、生産についてはまだ詳細を詰めているところです」

「このパドックの皆と同じように、新型コロナウイルスの影響でパーツの入手に苦労しています。いますぐにクランクシャフトを手に入れようとしても、それはほぼ不可能です。リードタイムも本当にクレイジーです」

「すべてがうまくいけば、できるだけ早くそこに辿り着こうとしていますが、あるひとつの部品のために計画が遅れる可能性はつねにあります」

■公開されたデザインは初期のレンダリングのひとつ

 8月24日にキャデラックからリリースされた車両イメージには、プジョー9X8と同様にリヤウイングが描かれていなかった。しかしクラウザーは同社のLMDhカーが従来のレーシングカーと同様にリヤウイングを装備して走ることを確認した。

「(ボディ下面をLMP2シャシーの形状から変更できないLMDhの)レギュレーションに従うと、リヤウイングは必要になります」と彼女は述べた。

「私たちが皆さんと共有したかったのは、そのビジョンでした。お見せした車両デザインは、このプログラムを始めるにあたって社内で私たちを興奮させた、非常に初期のレンダリングのひとつでした」

2021年8月24日に公開されたキャデラックLMDh-V.Rのレンダリング
2021年8月24日に公開されたキャデラックLMDh-V.Rのレンダリング

「それがあまりにもクールだったので、皆さんと共有することにしたのです」とクラウザー。

「アナウンスが続き、新しいビジュアルがあれば、クルマがトラックに現れたときに私たちのクルマがどこに向かっているのかが分かると思います」

「しかし、そこに(ブランドとの)つながりが見られない理由はありません。なぜなら、それは間違いなく私たちのビジョンだったからです」

「LMDhルールの魅力のひとつは、(現行規定の)DPiよりもスタイリングの自由度が格段に高いことです。それはブランドとのつながりを持たせる上で重要なことです」

「私は現在のDPiのデザインをとても誇りに思っています。これをみればキャデラックだと分かります。LMDhはまさにその次のステップなのです」

■次のページへ:カスタマーカーの登場は2024年以降か


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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