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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.06.03 20:13

ル・マン24時間向けBoP発表。アルピーヌの出力が微増、トヨタの数値は変わらず

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ル・マン/WEC | ル・マン24時間向けBoP発表。アルピーヌの出力が微増、トヨタの数値は変わらず

 WEC世界耐久選手権は、第3戦ル・マン24時間レースを前に、参加する各車のBoP(性能調整)を6月1日付で発表した。

 WECコミッティーのブルテンによれば、ハイパーカークラスではアルピーヌ・エルフ・チームのノンハイブリッドLMP1マシン、アルピーヌA480・ギブソンにおいてBoPの数値に変更が加えられている。

 アルピーヌは前戦スパ6時間レースと比べて、最大出力が10kW増やされ、420kWでル・マンウイークに臨む。ただし、1スティントあたりに使用できるエネルギー量は23MJ削減され774MJとなっている。また、昨年のル・マンでの450kWに比べると、最大出力は30kWの削減となった。最低重量は952kgで変更はない。

 トヨタGAZOO RacingのGR010ハイブリッドに対する各種BoPは第2戦スパから変更がなく、最大出力506kW、最低重量1070kg、1スティントあたりの最大エネルギー量は898MJ、フロント車軸に搭載するハイブリッド・モーターからのパワー放出はドライ、ウエットともに190km/h以上と規定されている。

 また、グリッケンハウス・レーシングのグリッケンハウス007 LMHにおいても、スパからBoPの変更はなく、520kW/1030kg/910MJとなっている。

 LMGTEクラスにおけるBoPも合わせて発表されている。いくつかの違いはあるものの、GTEプロクラスにおける最低重量は、昨年のル・マン決勝直前に発表されたアップデートからの変更はない。

 シボレー・コルベットC8.Rとフェラーリ488 GTE Evoは2021年大会の1269kgのまま、ポルシェ911 RSR-19も同じく1285kgを維持している。

 コルベットとフェラーリの燃料タンク容量は昨年と変わらないが、ポルシェは昨年の99リットルから今年102リットルと、わずかに増加。また、フェラーリのターボブースト圧の曲線は、今季第2戦からは変わらないものの、昨年のル・マンでのBoPと比較すると高い値となっている。また、コルベットのエアリストリクター径は、昨年よりも0.8mm絞られている。

 LMGTEアマクラスでは、アストンマーティン・バンテージAMRの最低車重が昨年のル・マンよりも5kg増加している。さらにアストンは昨年大会から燃料タンク容量が1リッター減となり、ポルシェはプロクラスと同様に3リッター容量増加となっている。また、アストン、フェラーリともにターボブーストの曲線には昨年から変更が加えられている。

 2022年WEC第3戦として開催される第90回ル・マン24時間レースは6月3・4日の公開車検に続き、5日にテストデーのセッションで走行が開始。その後プラクティス・予選を経て、11〜12日に決勝レースが行われる。

ハイパーカー規定2年目のル・マン24時間へ挑む2台のトヨタGR010ハイブリッド
ハイパーカー規定2年目のル・マン24時間へ挑む2台のトヨタGR010ハイブリッド


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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