GMスポーツカーレーシング・プログラムマネージャーのローラ・ウォントロップ・クラウザーによると、シボレーは、2024年のデイトナ24時間でレースデビューを予定している『シボレー・コルベットZ06 GT3.R』について、まずは自国アメリカのカスタマーに焦点を当て、ヨーロッパやその他地域への完全展開は2024年末か2025年初めになることを想定しているという。
コルベット・レーシングを運営するプラット&ミラー社製の新型GT3マシンは、先日ミド・オハイオで初のサーキットテストを終えた。この新型コルベットGT3は、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とファナテック・GTワールドチャレンジ・アメリカ・パワード・バイ・AWSにおいて最初の存在感を示すように設定され、その後ほかの地域やシリーズを追加する予定となっている。
しかしクラウザーは、ヨーロッパで「適切な」シリーズにコルベットZ06 GT3.Rを2台投入することを否定していない。ここで考えられるのは、WEC世界耐久選手権において2024年からスタートするGT3ベースの新しいプロ・アマクラスだ。
クラウザーは10月12日(水)に行われたIMSA主催のZoomセッションで、「我々はカスタマーを獲得するつもりである」と記者団に語った。
「2024年はスロースタートとなるが、そこから成長させる予定です」
「クルマを受け取ってレースに参加する人たちには、コルベット・レーシングから完全なサポートを受けられるようにするつもりです」
「私たちは、彼らが私たちにとって良い姿を見せてくれることと、我々がこのクルマに真剣に取り組んでいることを人々に知ってもらいたい。だから、彼らがうまくやってくれることを確かめたいのです」
具体的な市場計画についてSportscar365が尋ねると、クラウザーは次のように述べた。「最初の焦点はアメリカです。私たちのホームマーケットであり、市販車販売の大部分を占めている場所ですから」
「それはホームなので、同じ国であればサポートを考えるのも容易です。一方でそれ以外のことに目をつぶっているわけではありません」
「GT3はヨーロッパで大きなボリュームがあり、アジア市場も成長していることを理解しています。最初はアメリカでのスタートになりますが、他の地域にもたどり着く成長計画を持っています」
「ヨーロッパでも、私たちにとって適切なシリーズがあれば複数のクルマを販売する予定です」