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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.02.20 20:47
更新日: 2023.02.20 20:48

プジョー9X8でストフェル・バンドーンが初走行。チームは信頼性を焦点にオフテストを継続

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ル・マン/WEC | プジョー9X8でストフェル・バンドーンが初走行。チームは信頼性を焦点にオフテストを継続

 プジョーのLMH(ル・マン・ハイパーカー)テクニカルディレクターによれば、WEC世界耐久選手権への初のフルシーズン参戦を前にしたこの冬の間、プジョー9X8の開発の焦点は信頼性に置かれているという。

 プジョー9X8は2022年、WECの後半3レースに参戦したが、それぞれのレースで異なるトラブルに見舞われ、2台いずれのエントリーもリードラップでフィニッシュすることはできなかった。

■テストにおける“アプローチ”を変更

 プジョーは3月の開幕戦セブリング1000マイルに向け、クリスマス前にフランスのポール・リカールで耐久テストを行い、いくつかの問題を解決した。

 テクニカルチーフのオリビエ・ジャンソニーはSportscar365とのビデオ取材の中で、チームは信頼性向上のための解決策に取り組んできたと語ったが、具体的な変更点については明らかにしなかった。

「最も重要なことは、クルマの信頼性に関するすべての問題を解決しようとしたことだ」とジャンソニーは述べている。

「昨年、モンツァ、富士、バーレーンで見つかった弱点、すべてについてだ。我々はこれらについての作業に挑み、いくつかの解決策がもたらされたことは確かだ」

「車の性能面について取り組むよりも前に、それが一番重要なことだと考えている」

 ジャンソニーは、プジョーがプライベートテストのアプローチを調整し、セッションをWECのラウンドのシミュレーションに変え、より多くのものを得られるようにしたと説明した。

「マシンとチームのオペレーションから発見したことがあるんだ」と、彼は昨シーズンのレースに言及した。

「これらすべてをテストで改善するため、可能な限りレースの状態を模倣しようとしている。 昨年のレースで我々が発見したことは、単にテストをするだけでなく、きちんとしたイベント(レース)の状況でクルマを走らせることが重要、ということだ」

「(プログラムを始めた)当初は、テストでは技術的なことに時間を割きがちだ」

「だが、イベントでは主にタイミングという制約があり、適切なタイミングでパフォーマンスを発揮しなければならない。それが、昨年の3レースでは我々には難しかったのだ」

「そこから多くを学び、セブリングに向けてより良い準備ができることを期待している」

 プジョーがLMHマシンの走りを改善するためにマシンのアップデートを行ったかどうか尋ねると、ジャンソニーは、作業のほとんどはさまざまなサーキットでのテスト経験に基づくセットアップ調整に関連していると示唆した。

「これは、走行距離を重ねることで得られるものだ」とジャンソニー。

「冬の間は信頼性にフォーカスしてきた。これは我々にとって非常に重要なことであり、その部分についてはよい進歩ができた」

「問題を解決し始めると、新しい問題が見つかる。それが我々がやっていることの目的だ。クルマの信頼性のリミットを押し上げる、ということだ」

「我々はまだ問題を見つけ出している最中だが、それはある意味では良いことだ。セブリングで初めて、我々の準備がどれだけ良かったのかが分かるだろう」

2023年2月、アラゴンでテストを行ったプジョー9X8
2023年2月、アラゴンでテストを行ったプジョー9X8

■次のページへ:バンドーンのレース参戦について判断するのは「時期尚早」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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