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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.08.27 19:27
更新日: 2017.08.27 20:07

スーパーGT壮絶1000km。Epson NSXがサバイバル戦を制し、10年ぶりの歓喜の美酒

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スーパーGT | スーパーGT壮絶1000km。Epson NSXがサバイバル戦を制し、10年ぶりの歓喜の美酒

 照りつける太陽の日差しがまぶしい快晴のもと、最後の1000kmとなるスーパーGT第6戦鈴鹿1000kmが8月27日に決勝日を迎え、GT500クラスはアクシデントやトラブル、オーバーテイクやペナルティで順位が目まぐるしく入れ替わる中、Epson Modulo NSX-GTが10年ぶりとなる優勝を飾り、NSXが鈴鹿1000kmの有終の美を飾った。

 すでにピットウォーク券、パドック券、グランドスタンドの指定席が前売り段階で完売するなど、多くのファンが集まった鈴鹿サーキット。日曜朝のサーキットへの入場風景は、まさにF1日本GPを彷彿とさせる光景だった。

 海側、メインストレートでは1コーナー側から向かい風になる形で涼しい風は吹いているものの、気温は30度、路面温度は47度とタイヤとマシンには厳しいコンディション。三重県警察の白バイ4台、パトカー3台の先導によるパレードラップ、そしてフォーメーションラップを経ていよいよ最後の鈴鹿1000kmが始まった

 スタート直後の1コーナーで4番手Epson NSXがKEIHIN NSX-GTをかわして3番手に浮上。オープニングラップを終えて、予選7番手のカルソニック IMPUL GT-R、9番手のMOTUL MUGEN NSX-GT、12番手のMOTUL AUTECH GT-Rがそれぞれひとつ順位を上げている。

 その後はトップのフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが2番手のWedsSport ADVAN LC500を2秒程度離すが、それ以上には
差は広がらず、上位陣は接近状態のまま周回を重ねる。

 9周目に周回遅れのGT300の大群が絡んでくると、2番手WedsSportの背後にEpsonが付き、テール・トゥ・ノーズに。しかし、GT300が絡み2台が離れる。すると、すかさずKEIHINがEpsonを1〜2コーナーの流れでオーバーテイクして3番手が交代。

 11周目には2秒以上あったフォーラムエンジニアリングのラップタイムが落ち、2番手WedsSportとのギャップがコンマ6秒に。フォーラムエンジニアリング、WedsSport、KEIHINの3台が団子状態になり、12周目のスプーンでWedsSportのブレーキングが乱れたところをKEIHINが付いて、2番手が交代。さらにそのバトルの間に後方マシンも追いつき、上位6台が1パック状態で連なって走行する。

 13周目にはバックストレートから130RでKEIHINがフォーラムエンジニアリングに並びかかり、130Rのイン側からオーバーテイク。KEIHIN がトップに躍り出る。2番手となったフォーラムエンジニアリングはペースが上がらず、2番手以下が接近戦に。

 すると、15周目にはペースが速い4番手のS Road CRAFTSPORTS GT-RがWedsSportの背後に付き、WedsSportがヘアピン立ち上がりで2番手のフォーラムエンジニアリングに並び掛かったところで、S Roadもヘアピンの最内に入り、3台が並走するような状態に。その立ち上がりでS Roadがランオフエリアに車体を落とし、コントロールを失ったマシンが左サイドのクラッシュバリアにマシンを接触させて、リヤウイングが破損。S Roadはすぐにコースに戻るも、リヤウイングがコース上に脱落して、そのままピットロードに向かった。

 タイヤのタレが厳しかったか、3番手まで順位を下げたフォーラムエンジニアリングは17周目にピットイン。ドライバーを佐々木大樹に変わり、GT500で最初のルーティンのピットストップを消化する。 その後、トップのKEIHINは2番手WedsSportよりもラップタイムで1秒近く速いペースで周回し、ギャップを広げていく。25周を終えたところでKEIHINは15.9秒差の独走状態に。


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