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スーパーGT ニュース

投稿日: 2016.09.12 13:08

#30 TOYOTA PRIUS apr スーパーGT第6戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーGT | #30 TOYOTA PRIUS apr スーパーGT第6戦鈴鹿 レースレポート

決勝日・ウォームアップ走行 8月28日(日)11:08~11:28
 灼熱の戦いを覚悟した決勝レースだったが、日曜日は早朝からあいにくの雨模様。一転して、雨の中でのレースを覚悟することになった。今回はスケジュールの関係で、午前のフリー走行が行われず、代わりにスタート進行の開始と同時に行われる8分間のウォームアップが、20分間に延長されることとなった。その頃、すでに雨は止んでいたが、路面はまだ濡れたまま。全車がウェットタイヤで走る中、最初に「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」のステアリングを握った佐々木選手は2周の計測ラップを走り、2分15秒262を記すこととなった。

 その後、いったんピットに戻り、永井選手にバトンタッチ。ドライバー交代の練習も行い、このレースウィーク初めてのウェットコンディションの確認も。チェッカーが振られるまでの短い時間ではあったが、有効に活用されることとなった。

決勝レース(173周)12:30~
 今回のスタート担当は佐々木選手。それは早々に決まったものの、問題はタイヤだ。すでに雨は止んでいて、路面も徐々に乾きつつあったからである。やがて、すっかり乾いてしまうのは間違いないものの、どこまでという思いと、この不安定な天候の中、また雨が降ってきてもおかしくないという思いが、それぞれのチームに交錯する。だが結局、ほぼ全車がドライタイヤを選択、「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」もその中に。

 思いの外、路面の渇きは早く佐々木選手は予選の失敗を取り返すべく随所でオーバーテークを繰り返す。レースが落ち着きを取り戻した時には、佐々木選手は15番手に浮上していた。そこからピットイン車両によっての順位アップもあり27周めのピットイン時にはなんと12番手まで浮上。

 27周目から56周目は永井選手が難なく走行した様に見えたが、実はエアコンが不調となり、更にはドリンクシステムまでもトラブルが発生し酷い脱水状態。それでも、地元開催でなんとかポイント獲得のために永井選手はプッシュし続け再び佐々木選手に交代。第3スティントではアクシデントも発生する。レースのほぼ折り返しの頃、2コーナーでクラッシュがあり、車両回収のためセーフティカーランが83周目から行われるが絶妙のタイミングで「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」はSCラン前にピットインし永井選手に交代。ポイント獲得も見えてきた。ところがまたもドリンクシステムが動いていなく、SCランが4周で済み、ピットレーンオープンと同時にその修復に余分なピットインを行い再びコースへと送り出した。

 このSCチャンスをドリンクシステムによって台無しとなった。ポイント獲得が厳しくなったことからこの後は、淡々と周回を重ねていくしかなかった「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」。そんな状況においても、永井選手がドライビングに様々なことをトライ出来ていたのは、少なからぬ収穫といえよう。そして、109周目からは佐々木選手が自身の最終スティントを担当することに。

 だが、次に戻って来たのは120周目と、明らかに早い。駆動系にトラブルを抱えたのが原因だった。諦めざるをえないのか、しかしこの時点でスタートから4時間半。ゴールまで1時間以上が残されている。すぐに修復にかかるメカニックたち、時間は刻々と過ぎ去っていき、間に合わないかと思われたものの、チェッカーまでのカウントダウンが始まった頃、ピットを離れることに成功!

 わずか2周の走行だったものの、永井選手はチェッカーを受けて24位に。122周で規定周回もクリアし完走ポイントは獲得した。最後まで苦しかった「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」にとっての鈴鹿1000kmではあったが、気持ちはもう次のタイ、チャーンサーキットでの第7戦に移された。絶対にリベンジを果たしてみせると!


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