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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.04.19 11:30
更新日: 2019.04.19 11:56

30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 2019スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

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スーパーGT | 30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 2019スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

決勝レース(82周) 4月14日(日)14:30~

 予選が行われた土曜日は、最後までドライコンディションが保たれていたが、日曜日になって天候は一転。それも昼前から降り始めた雨は徐々に勢いを増していく。ウォームアップで、このレースウイーク初めてウエットタイヤを装着して走り、併せてタイヤ選定も行われることに。
 
 スタートを担当する織戸選手から走行を開始し、2周の計測で1分45秒201をマーク。続いて永井選手が乗り込み、そのまま最後まで走行することに。若干ではあったが、雨足が弱まったこともあり、徐々にタイムを上げていくことができたのは、少なからぬ収穫となっていた。この後のスタート進行中にいったん雨はやむのだが、路面は濡れたままであり、なおかつ降らないというのはあり得ないというのが、チームの判断。肝心なスタートを間近に控えて、再び雨が降ってきたこともあり、ギャンブルは避けてウエットタイヤでのスタートとした。
 
 レース開始はセーフティカースタートで。だが、#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは、始まって1周でピットで戻ってくる。原因はABSのトラブル。織戸選手をもってしても、コントロールが厳しい状態になっていたためだ。メカニックによる懸命の修復が行われるなか、コースでは多重クラッシュなどアクシデントが続発する。刻一刻と時間が経過していくなか、SC先導でスローペースとなったばかりか、13周目には赤旗も。50分間ほどの中断もあったことから、復帰できれば規定周回を満たせるかもしれない。
 
 そんな思いが通じ、レース開始から2時間近くを要したものの、トップが19周目に到達したところで#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは復帰がかなうことに! もはやライバルの脱落なくしてポジションアップは果たせぬ遅れだったが、完走に向けて必死に周回を重ねていく織戸選手。だが、それから間もなくGT500でトップを争う車両に接触があり、1台がコースアウトしたことからSCランがまた実施される。そればかりかGT300の車両にモスSでのスピンがあり、天候回復の見込みがないことから31周目に再び赤旗が出され、やがてレース終了の発表が……。
 
 11周の走行に留まった#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは、残念ながら完走扱いにはならず。だが、復帰なった場所は上位陣の合間、決して引けを取らぬペースで走り続けていただけに悔いが残る。次回のレースはゴールデンウイーク真っ只中の5月3~4日、富士スピードウェイで開催される。今回の無念を一気に晴らすレースとなることを期待したい。

TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)

 

永井宏明選手

「ドライバー交代もなくレースを戦えなかったが、このコンディションを見て中止は良い判断だったと思います。寒いなか、観戦に来てくださったファンのみなさまに申し訳ないです。次の富士は晴れて、ファンのみなさまが楽しんで頂けるように天候にも期待です」

織戸学選手

「みんなが、とても楽しみにしていた開幕戦。天候により過去に例がない終わり方をしてしまったが、主催者側、エントラント側での良い判断だったと思う。多くのクラッシュが出てしまったのも事実。30号車も多くのストーリーがありました。決勝のスタートが切れなかったのも、もしかしたら何か意味があったのかも知れない。本当に暖かい応援ありがとうございました。次は富士です、めいっぱい皆様にもレースを楽しんで頂けるように準備いたしますので、応援よろしくお願いいたします」

金曽裕人監督

「突然、ブレーキシステムが漏電で機能しなくなってしまったのが、スタート直後にピットに戻した原因です。新しい部品に対して、防水対策がされていなかった事が要因。想定が甘かったと反省しています。最後まで走ることができたら、素敵な結果がついてきたかもしれませんが、織戸選手でさえ『この雨量は、リスクいっぱい!』と無線で伝えてきたほどの状況。残念ですが仕方ありません。ただ、少ない周回のなかでしたが、クルマのバランスの良さは確認できたので、次の富士で少しでも巻き返せるように努力惜しまずです」


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