2019年スーパーGTシリーズ
Round.2 富士スピードウェイ レースレポート
#6 LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S
WAKO’S 4CR LC500
Kazuya OSHIMA
Kenta YAMASHITA
大会概要
2019年スーパーGTシリーズ第2戦
大会名称
2019 AUTOBACS SUPER GT Round 2 FUJI GT 500km RACE
開催日時
5月3日金曜・祝日(予選)
5月4日土曜・祝日(決勝)
開催サーキット
富士スピードウェイ(1周4.563km)
◆予選
天気:晴れ
コース状況:ドライ
気温:22度(GT500クラスQ1開始時)
路面温度:36度(GT500クラスQ1開始時)
予選開始:14時50分(GT500クラスQ1開始)
人気抜群のスーパーGTシリーズ、なかでも例年多くの観客が集まるのがゴールデンウイークの富士スピードウェイ戦である。特に今季は開幕戦岡山が荒天により途中終了という消化不良なレース展開だったため、この第2戦にかかる期待はさまざまな意味で大きいといえよう。
LEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sにとってもここにかける気持ちは強い。決勝13位という結果に甘んじた初戦の雪辱を果たしたいところだ。開幕前の合同テストでは富士でも好感触を得ているだけに、ウエイトハンデもない今回、グッドリザルトを狙っていきたい。好天に恵まれた予選日、2段階ノックアウト方式の予選には大嶋和也がQ1、山下健太がQ2を受け持つドライビングオーダーで臨む。
#6 WAKO’S 4CR LC500予選結果:9位(予選Q1ベストタイム:1分28秒308/大嶋選手)
大嶋はQ1で「ほぼミスはなかった」ラップで1分28秒308というタイムを刻む。しかし順位は9位、Q2進出圏の8位とは0秒037の僅差ながら惜しくもそこには届かずという結果になった。
実はこの日はクルマの状況的に軟らかいタイヤへの適応があまり良くなく(脇阪監督コメント参照)、硬めのタイヤチョイスで予選アタックに臨む厳しい面を抱えていた。この結果にはやむを得ないところもあり、決勝での挽回に照準を切りかえてゆく。
◆決勝
天気:雨/曇り
コース状況:ウエット/ドライ
気温:19度(スタート時)
路面温度:25度(スタート時)
決勝レース開始:14時30分
レース周回数:110周(約500km)
#6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也選手&山下健太選手)決勝結果:8位(所要時間:3時間40分56秒919=109周/ベストラップ:1分30秒572=大嶋選手)
今回は通常の300kmレースより200km長い500km戦。決勝レースではドライバー交代を伴うピットストップが2回以上義務付けられる。#6 WAKO’S 4CR LC500は山下がスタートとゴールのスティントを担当し、大嶋が中間スティントを担うかたちで110周のレースを戦う。
決勝レース開始20分前頃から雨が落ちてきた。レースはセーフティカー(SC)先導でのスタートとなり、2周終了時に実質的な開戦を迎える。9番手スタートの山下は序盤、ポジションを下げ気味な展開となるが、やがて10番手まで戻る。雨量が増し、レースは13周目にSC導入となって、さらには15周終了の整列停止時に赤旗で中断に。
しばらくしてレース再開、その後も山下は9~10番手で走行を続ける流れとなった。次第に路面は乾いていき、最初のピットタイミングがレインタイヤからドライタイヤへの移行タイミングというかたちのレース展開になっていく。
そして路面の回復とともに#6 WAKO’S 4CR LC500はライバルに対し優勢な速さを発揮するようにもなる。42周目、山下がピットインして大嶋に交代。しかしピット作業時に並行実施はできないタイヤ交換と給油を同時に行なったと判定される場面があり、のちにドライブスルーペナルティが科される。タイヤ交換に手間取っている際に給油リグが入ってしまうミスだった。