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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.04.11 00:15
更新日: 2021.04.11 00:20

LMcorsa 2021スーパーGT第1戦岡山 予選レポート

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スーパーGT | LMcorsa 2021スーパーGT第1戦岡山 予選レポート

S-GT2021 Rd1 Okayama QF
LMcorsa REPORT
#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT

ニューマシンで2021年シーズンを戦うLMcorsa
公式練習ではトラブルに見舞われたものの
予選Q1をトップタイムで通過すると、予選Q2で6位となり
開幕戦からSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTの潜在能力を発揮する

 新型コロナウイルス感染拡大を防止するために開催サーキットを制限し、無観客でのレースも多かった2020年のSUPER GT。今季は海外戦がキャンセルされたものの、全8戦が全国6箇所のサーキットで実施されることになっている。

 開幕戦の舞台となるのは岡山国際サーキットで、2年ぶりにSUPER GTの公式戦が戻ってくることとなった。ドライバーやチーム関係者との交流ができないなど制限こそあるが、来場者はサーキットで直にSUPER GTの熱戦を観ることができる状況となっている。

 SUPER GTに参戦を開始して8シーズン目を迎えるLMcorsaにとって、今季は多くの変化が生じた。マシンは開発から6シーズンをともにしたRC F GT3からGR Supra GTにチェンジし、タイヤもダンロップタイヤがパートナーとなった。新車は2月末に今戦と同じ岡山国際サーキットでシェイクダウンテストを実施し、その後は2回の公式テストで特性や性能を確認し、エンジニアやドライバーはニューマシンとの対話を続けてきた。

 迎えたAUTOBACS SUPER GT 2021SERIESの第1戦『たかのこのホテル OKAYAMA GT 300km RACE』は、4月10日(土)に公式練習と予選、11日(日)に決勝レースが実施される。

 まずは、10日の9時45分から11時30分までで行われた公式練習がエントリーした44台の走り始めとなった。SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTには吉本大樹選手が乗り込みコースコンディションなどを確認するために1周を走行。ピットに戻ってマシンチェックが終わると連続周回を重ねる。

 持ち込みの車両状況とタイヤを確認するというルーティン作業とともに、セットアップを進めていく。15周目には自己ベストタイムとなる1分26秒896をマークし、この時点でGT300クラスの29台中9番目のタイムとなった。

 公式練習がスタートして約半分の10時30分になると、今度は河野駿佑選手がSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTのステアリングを握る。だがピットアウトから3周目に電子制御のトラブルが発生し、コースサイドにマシンを止めてしまう。

 エンジンを切って再始動させるとかろうじて動き出し、ピットへ戻ることができた。トラブルの原因はすぐに判明し10分後にコースへ復帰するが、2周を周回するとまた同じ症状が発生したために河野選手はピットへ戻ることとなった。再びピット内で修復作業を行なうこととなったSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTは、約20分後にコースへ戻ったが予定していたメニューを消化できずに公式練習を終えた。

<気象データ>
気温:7℃、路面温度:20℃(公式練習開始時)
気温:15℃、路面温度:32℃(予選Q1時)

<予選>

 公式練習では発生した電子制御のトラブルは予選までの2時間半のあいだに修復でき、14時からの予選Q1を迎えた。GT300クラスは29台がエントリーしていて、予選アタック中の混雑を防ぐために昨年と同様で2組に別けられることとなった。

 吉本選手が乗り込んだSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTはB組に振り分けられ14台中の上位8台が予選Q2へ進出する。コースインから4周に亘ってブレーキやタイヤに熱を入れていった吉本選手は、5周目にアタックを開始。

 セクター1、2で自己ベストタイムを記録すると、セクター3では全体ベストタイムを更新して1分25秒955をマーク。タイム計時モニターの最上位にSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTが表示された。その後は、吉本選手のベストタイムを更新するマシンが現れず、予選Q1をトップで突破した。

 GT500クラスの予選Q1を挟んで実施されたGT300クラスの予選Q2。公式練習でわずかな周回しか走れなかった河野選手がコースインする。4周目にアタックするとセクター1では吉本選手を上回るタイムをマークし、セクター3で先行車に引っかかったというものの1分25秒896を記録。

 まだタイム更新が可能と判断した河野選手は、1周のクーリングラップを挟んで再びアタックを行う。セクター2までは先ほどのタイムを更新していたが、セクター3でタイムが伸びなかった。結果として1分25秒896がベストタイムとなり6位を獲得した。

●コメント
飯田章監督

「公式練習の走り始めから感触は良かったようで、周回を重ねていくごとにタイムも上がっていきました。ただ、河野選手が乗ったタイミングでトラブルが発生してヒヤッとしましたが、予選までにはトラブルシューティングもでき良い状態で予選に臨めました」

「Q1は吉本選手がトップタイムで通過し、Q2は河野選手が走って6位となりました。アタックのタイミングで先行車に引っかかったようですが、Q1と比較しても同等のタイムでまとめてくれました。決勝レースは条件的にも悪くないので、取りこぼしのないレース運びを行いたいです」

吉本大樹選手

「公式練習は、私が乗ったところではトラブルがでませんでしたが、路面や気温のコンディションが合わなかったこともありトップタイムは見えない状態でした。河野選手が乗ったタイミングでトラブルが発生して予定したメニューがこなせませんでしたが、マシンは予選までに修復できました」

「決して完璧なアタックではありませんでしたが、GR Supra GTのポテンシャルを発揮してトップで予選Q2に進出できました。公式練習で走行できなかった河野選手には酷なQ2でしたが、6番手という順位は悪くないと思います。明日の決勝レースは、ライバル勢に対しての状況が分かりませんが、さらに上位を目指していきます」

河野駿佑選手

「公式練習では乗り始めてすぐに電子制御のトラブルが発生して、その後も同じ症状でピットに戻りました。マシンが修復でき、吉本選手が予選Q1で好タイムを出していたのでマシンのポテンシャルは心配なく、あとは自分がどれだけ合わせられるかの問題でした」

「最初のアタックの周で大きなミスはなかったのですが、セクター3で先行車に追いついてしまったことや、いくつかのコーナーでタイムを詰められる可能性がありました。そのため、1周のクーリングを挟んで再アタックしましたが、タイヤのグリップが残っていませんでした。決勝レースは3列目で上位に入れる可能性が高いので、チームと一緒にしっかりと戦いたいです」

2021スーパーGT第1戦岡山 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)
2021スーパーGT第1戦岡山 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)


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