第7戦 ツインリンクもてぎ
GT300 決勝レポート

オーバーステアとブレーキ不調でも2位表彰台を獲得

 ウォームアップ走行での感触は良く、レースでの好結果が期待される。スタートドライバーは高木真一。フォーメーションラップ中に無線でブレーキの不調を訴えてきたものの、クリーンなスタートでポジションキープして周回を重ねる。5周目の最終コーナー手前で2番手を走っていた車両にトラブルが発生。難なく2番手に浮上。

 10周目に他車の接触があり、FCYが導入されるも、すぐにクリアとなり11周目に解除。高木は12周目に自己ベストタイムを叩き出し、トップ車両の背後に迫り90度コーナーでトップに躍り出る。

 チームは無線で高木にタイヤの状態を確認し、ルーティンのピットインでのタイヤ交換の本数について検証を行っていた。20周を過ぎたあたりから路面温度が徐々に上がり始める。

 チームはリヤ2輪交換を決め、高木を30周目にピットに入れた。リヤタイヤ2輪を交換し、佐藤蓮を送り出した。

 佐藤は7番手でコースに復帰。他車のピットインもあり、36周目には5番手までポジション復帰。トップの車両を追うが、ブレーキの効き目が徐々に悪くなっていく。それでも佐藤はトップを猛追。速いラップで徐々に差を縮めるが、2位でチェッカーを受けてチャンピオン争いに残ることに成功した。

2021スーパーGT第7戦もてぎ ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)
2021スーパーGT第7戦もてぎ ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)

土屋圭市アドバイザーのコメント

「ウチのチームとしてはもてぎでの過去最高の結果を出せました。ブレーキの不調やコンディション変化もあったなかで、2位は悪くない結果だったと思っています。最終戦の富士は得意なコースなので優勝したいですね」

岡島慎太郎エンジニアのコメント

「いつももてぎでは結果が出なかったことを考えると、今回の2位はポジティブだったと思っています。最低でもランクトップのクルマの前でチェッカーを受けるというノルマは達成できたので、何とか次戦でチャンピオン獲れるように、今回のレースをしっかり分析したいと思います。クルマとしてはオーバーステアがキツかった部分があるので、コンディションの変化を読み違えた部分があったと思うので、分析して富士では良いレースをしたいと思います」

高木真一選手のコメント

「思ったより周りを引き離すことができませんでしたが、FCY解除後はタイヤの暖まりが良く、トップに出ることができました。そこから10~15秒離したかったのですが、オーバーステアの症状が出てしまったので、タイヤ無交換をリヤ2輪交換に切り替えました。それでも後ろとのマージンがあったので、抜かれることは無いと思っていたのですが、優勝したクルマは裏で頑張っていたみたいで抜かれてしまいました。次はしっかり勝てるように準備したいので、楽しみにしていてもらいたいです」

佐藤蓮選手のコメント

「2位という結果ではありましたが、悔しいレースでした。トップ車両はタイヤのウォームアップが良かったので、ポジションを守り切れませんでしたが、自分のなかでも改善してポジションを守れるようにしなければならないと思いました。ポイントではまだチャンピオン争いをできる可能性があると思いますが、チャンピオンを気にせず優勝目指して頑張りたいと思います」

2021スーパーGT第7戦もてぎ ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)
2021スーパーGT第7戦もてぎ ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)

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