<決勝>
 決勝日も気温18度の秋晴れとなり、好コンディションの下、午後1時にフォーメーションラップが開始されました。予選13番手の#3 GT-Rは、上位車のペナルティによるグリッド降格により12番手からのスタートとなりました。
 
 1周目の激しいポジション争いにより、フロントロウスタートの#24 GT-Rは5番手にダウンする一方、松下のドライブする#12 GT-Rが2番手に浮上。クインタレッリがドライブする#23 GT-Rはわずかにコースを外れてしまった影響でポジションを落とし12番手に、#3 GT-Rはそれらをかわして9番手となり1周目を終えました。
 
 11周目、フルコースイエロー(FCY)が導入される直前に後続車に追突された#3 GT-Rはリヤセクションに大きなダメージを負い緊急ピットインを余儀なくされました。#3 GT-Rはピットでの修復に時間を要し、4周遅れの15番手でレースに復帰しています。21周目、#12 GT-Rはトップを第2コーナーでパスし首位に上がると、後続をハイペースで引き離します。

 24周目、トップの#12 GT-R、5番手の#24 GT-R、10番手の#23 GT-Rがピットインし、ドライバー交代、タイヤ交換、給油を行いました。各車順調な作業を終えてレースに復帰し、GT500クラスの全車がピットインを終えた31周目の時点で#12 GT-Rはトップをキープし、#24 GT-Rが6番手、#23 GT-Rが9番手で、レースは後半戦を迎えました。41周目、#23 GT-Rにエンジントラブルが発生し緊急ピットイン。ピットで修復しレースに復帰したものの、5周遅れの15番手にポジションを落としました。

 レース終盤、トップを走行する#12 GT-Rに後続が迫り、残り15周で差が1秒以内の接近戦となりました。#12 GT-Rをドライブする平峰は、その差をキープしてトップを死守し、レースは最終ラップを迎えました。第3コーナーでガス欠症状が出た#12 GT-Rはペースダウンしトップの座を明け渡し、なんとか2位でのチェッカーフラッグを目指しましたが、ゴール直前にパスされてしまい3位でフィニッシュしました。#24 GT-Rは激しいポジション争いの末、7位入賞。#3 GT-Rは14位、#23 GT-Rは15位で完走を果たしています。

 結果は厳しい展開となりましたが、GT-R勢のパフォーマンス向上は確認できたレースでした。日産/ニスモ陣営は次戦富士スピードウェイで行われるシーズン最終戦での好結果を目指します。

●平峰一貴

「最終ラップまでは本当に100%、100点の状態でしたが、最後にこのような結果になってしまって悔しい思いです。チームのみんなが一生懸命頑張ってくれた結果なので、これはこれで自分の大事な経験としてとっておかなければなりませんし、ちょっとでも自分に何かできたことがあったかもしれないので、チームだけでなく自分自身もしっかり見つめなおして頑張りたいと思います。最終戦は、思いっ切りいきます」

●松下信治

「攻めの姿勢で戦った結果がこうだったので、悔しいですね。スーパーGTで勝てるチャンスはそうありませんし、シーズン2勝目が見えていただけに、この結果は悔しいです。レースの内容は100点と言えるものだったと思いますが、100点でも本当に最後まで分からないのがレースだなと、あらためて感じます。次の最終戦も自分たちの力を100%出し切る、それだけです。頑張ります」

【GT300】

 スーパーGT第7戦には5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦。#56 リアライズ日産自動車大学校GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が、予選7番手からポジションを上げて3位表彰台を獲得しました。ランキング2位から最終戦での2年連続チャンピオン獲得に挑みます。

2021スーパーGT第7戦もてぎ リアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)
2021スーパーGT第7戦もてぎ リアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)
3位表彰台を獲得したカルソニック IMPUL GT-Rの平峰一貴/松下信治組
3位表彰台を獲得したカルソニック IMPUL GT-Rの平峰一貴/松下信治組

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